近年就活の場でもオンラインに続いて「メタバース」が取り入れられはじめています。就活生はメタバース就活をどのように活用するべきなのでしょうか?
この記事ではメタバース就活について、オンライン就活との違いやメリット・デメリットを解説します。
- ・メタバースってなに?
- ├就活でも活用されはじめている
- └オンライン就活との違い
- ・メタバース就活の例
- ├合同説明会
- └キャリアコンサルタントへの就活相談
- ・メタバース就活のメリット
- ├アバターを通すため匿名性が高い
- ├オンラインよりも臨場感がある
- └移動時間なしに参加できる
- ・メタバース就活のデメリット
- ├実際の企業の雰囲気は感じづらい
- └企業へのアピールの場にはなりづらい
- ・最後に
メタバースってなに?
そもそもメタバースとはインターネット上に構成される「仮想空間」のことです。元々はゲームでアバターを操作して遊ぶといった用途でしたが、最近ではさまざまな業界に波及しています。
ビジネスシーンでも注目されており、仮想オフィスやバーチャル会議などの取り組みが広がっています。オンライン会議とは異なり、離れていても実際にその場に集まっているような感覚で仕事を進められる点がメリットです。
就活でも活用されはじめている
メタバースは就活でも利用されています。まだまだ一般的ではないものの、メタバースを活用した就活イベントなども増えてきました。
2023年1月27~28日に開催された「メタバース採⽤EXPO2024/2025」では、全国の企業約100社が参加し、採用担当者と就職活動生が「アバター」と呼ばれる自身の分身となるキャラクターを通して出会うという形式になっていました。
参考:就活ひろば(https://www.syukatsu-hiroba.jp/)
オンライン就活との違い
オンライン就活とは、ネット回線を利用して遠隔で就職活動を行うことです。Zoomを用いた合同説明会やインターンシップなど、インターネットを利用するものは全てオンライン就活と呼ばれます。
一方、メタバース就活では仮想空間上で自分の分身であるアバターを操作します。通常のオンライン形式よりも臨場感を感じながら参加できる点が魅力です。
オンライン就活について詳しくはこちら!
メタバース就活の例
合同説明会
既に実施されているメタバース就活で一番多いのは、合同説明会形式です。全国の企業がメタバース上に集まってブースを開いているところに、就活生がアバターと呼ばれる自分のキャラクターを操作して集まります。対面イベントのように見て回りながら興味のある企業を探せる点が魅力です。
キャリアコンサルタントへの就活相談
メタバース就活2つ目の例は、キャリアコンサルタントへの相談ができる就職相談会です。オンライン上の面談ではなかなかコンサルタントとの距離が縮まらず、なんとなくもやもやしたまま相談が終わることも多いです。しかしメタバースであれば対面に近い形でコミュニケーションが取れるため、カジュアルな雰囲気で相談できます。
メタバース就活のメリット
アバターを通すため匿名性が高い
メタバース就活の大きなメリットは、匿名性が高いことです。就活では福利厚生や給料などが気になるものの、評価を気にして聞けなかったという場面がたくさん出てきます。そのため学生間の噂でしか情報が得られず、内定をもらってからはじめて実情がわかるというケースも少なくありません。
メタバース就活ではアバターを通して企業の方と話すため匿名性が高く、普段なら聞きにくいことも質問しやすくなります。
オンラインよりも臨場感がある
オンラインでの説明会や相談会では、聞いている学生も多いためどうしても一方的な説明になりがちです。メタバースを活用することで双方向のコミュニケーションが取りやすくなり、対面に近い臨場感が生まれます。企業の方と個別で話す機会もオンライン就活より多いので、質問もしやすいでしょう。
移動時間なしに参加できる
メタバース就活はどこにいても参加することができます。移動時間や交通費を気にせずイベントに参加できる点は大きな魅力です。特に地方の学生にとっては、関東や関西の企業と出会える機会は貴重なものです。普段は接点のない企業と出会う場としてメタバース就活を活用するのも良いでしょう。
メタバース就活のデメリット
実際の企業の雰囲気は感じづらい
オンラインよりも双方向のコミュニケーションが取りやすいものの、対面のイベントと比べると実際の雰囲気は感じづらいところがあります。そのためメタバース就活は、たくさんの企業を見てみたいといった就活の序盤で利用することをおすすめします。内定承諾を迷っている場合など就活終盤のフェーズでは、実際の雰囲気を優先して対面で話す方が良いでしょう。
企業へのアピールの場にはなりづらい
メリットで紹介した「匿名性」は、裏を返せば企業へのアピールが難しいということです。そのため、メタバース就活はあくまで聞きにくいことを聞く場や情報収集の場としての利用に留めておきましょう。企業へのアピールに効果的な取り組みとしては、インターンシップなどが挙げられます。少人数で企業と学生がお互いの理解を深められる機会なので、メタバース就活で企業を絞った後はインターンシップに参加して企業にアピールしましょう。
インターン参加のメリットはこちらの記事をチェック!
最後に
メタバース就活は通常のオンライン形式よりもコミュニケーションが取りやすく、対面よりも気軽に参加できる良いとこどりのサービスです。上手く利用することで効率的に就活を進められます。就活をスタートさせる一歩としてぜひ活用しましょう。
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