大学生で結婚はNG?学生結婚のメリットとデメリット

大学生でも20歳を超えれば大人。恋人と相性が良ければ「結婚」も頭に浮かぶでしょう。しかし、学生結婚はうまくいくのか、不安に思う人も多いと思います。
ここでは、学生結婚のメリットやデメリット、必要になる手続きなど、「学生結婚について知りたい」「学生結婚を考えている」という方に役立つ情報をお伝えしていきます。

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目次

学生結婚は長続きするの?

若年層の離婚率が高い

離婚率に関するデータを見てみましょう。

厚生労働省の調査によると、近年は、若年層に限らずどの年代でも離婚率は上昇傾向にあります。

年代別の離婚率を見てみると、夫は19歳以下と20~24歳が交互に最も高くなっていて、妻は19歳以下が最も高くなっているよう。

学生結婚の離婚する割合は確認できませんが、男女ともに、大学生と同じ年代である19~24歳の離婚率が高いようです。

若い世代は「できちゃった婚」の割合が高い

厚生労働省の「出生に関する統計」では、「結婚期間が妊娠期間より短い出生」いわゆる「できちゃった婚」についてのデータがあります。

このデータによると、「できちゃった婚」の母親の年代は、「15~19歳」で8割、「20~24歳」で6割、「25~29歳」で2割、30歳以降で1割となっており、年齢が若くなるほど高くなっているようです。

学生結婚のメリット

若年層の離婚率が高いとはいえ、若くして結婚するとうまくいかないというわけではありません。早く結婚することのメリットもたくさんあるのです。

時間に余裕がある

大学生のうちに結婚すると時間に余裕があります。結婚式の準備などを働きながら行うのは負担が大きく、社会人同士の結婚では負担の偏りから喧嘩に発展することも多いです。大学生のうちに結婚すれば、結婚式の準備などを自分のペースで行うことができます。

社会人同士で結婚すると互いの休みが合わず、一緒の時間を過ごすことが難しくなることが多いですが、大学生同士なら長期休みに旅行などにも行きやすく、より長く二人の時間を持つことができます。

若さがある

若いことは当たり前のようですが貴重なものです。子どもを持つことを考えた場合、女性はもちろん男性も若い方が妊娠する確率は高くなります。子どもを産んでからも子育てには体力が必要なので、若さがあれば体力的にも余裕が持てます。

学費免除の制度が使える

学生結婚をすることで世帯収入が減れば、学費免除などの制度を使うことができます。適用されるかは大学や収入状況などによって異なるため、窓口で相談しましょう。

学生結婚のデメリット

経済的余裕がない

学生結婚の場合、二人とも学生であるためなかなか安定した収入を得ることができません。
互いの両親が援助してくれるのなら安心ですが、反対を押し切って結婚した場合は自分たちで何とかする覚悟が必要です。

自由に遊ぶことができない

学生の本分はもちろん勉強ですが、友達との飲み会なども楽しいもの。しかし、結婚すれば、毎晩遅くまで飲み歩いたりすることは難しくなるかもしれません。大学生は遊びの誘惑も多い時期なの、趣味の時間や付き合いのルールを二人で話し合い、取り決めておくと良いかもしれませんね。

就職に影響する

履歴書には配偶者の有無を書く必要があるので、就職する際に結婚していることに触れないのは難しいでしょう。

希望職種によっては結婚していることで転勤などができない、女性であれば妊娠・出産の可能性もあると見られ、採用されにくくなる可能性もあります。

しかし、結婚に至った経緯などきちんと説明できれば「責任感」や「主体性」などアピールすることもできます。自分がどうして結婚するのかをしっかり考えておくことが大切です。

学生結婚に必要な手続き

学生結婚をするには、いくつか手続きが必要になります。

法律上の手続き:婚姻届提出まで

まずは「婚姻届」を最寄りの市区町村の役所や出張所の戸籍課に行って受け取りましょう。この時、特に必要なものはありません。

婚姻届には二人で記入する部分の他に証人二名に署名・押印してもらう必要があります。また未成年の場合は父母の同意も必要です。

また、婚姻届を提出する役所が本籍地と異なる場合はそれぞれの戸籍謄(抄)本が必要なので用意しておきましょう。

婚姻届が受理されれば、結婚が成立します。この時、婚姻届受理証明書を取得しておくと何かと便利です。

大学での手続き:学生証などの変更、奨学金関連

姓が変更すると、それに伴って学生証の改姓手続きが必要になります。大学で卒業までの残り日数が少ないから学生証を変更するのが面倒…という場合は「旧姓使用届」などを提出することで旧姓を使って過ごすことができます。学生窓口で相談してみましょう。

また学費免除についても、大学に相談するようにします。奨学金などの公的な書類は旧姓では問題がありますので、必ず改姓の連絡をしておきましょう。

結婚生活を送る上での手続き:必要な費用や社会保険

学生結婚の場合、どちらかが親の扶養を外れる必要があります。親が協力的で収入が少ない場合は親の扶養に入れてもらい、社会保険などを利用することができます。

親に反対されているなどして、協力を得られないこともあると思います。また、収入が多い場合なども親の扶養に入ることができないので、国民健康保険に自分たちで入る必要があります。役所で手続きを行いましょう。

両家の親を説得するために

学生結婚では、親の協力を得られるととても大きな支えになります。

学生に限りませんが、「なぜ結婚したいのか」「なぜ今なのか」「どのように生活しようと思っているか」などを真剣に伝えましょう。一度説得できなかったからといって、すぐに諦めない姿勢も大切です。親の質問に答えられなかったことは、二人で話し合って後日きちんと伝えるようにします。

法律上は、成人であれば親の同意がなくても結婚はできます。それでも同意を得るのは、親はいつか認めてくれると信じている証明であり、大人になった自分たちを見せる機会でもあります。

「どうしても説得できない」「どんなに説明しても頑なに拒否される」「顔も見せてくれない」といった場合、親の同意が得られなくても結婚すると決めたなら、自分たちで生きていく覚悟をもって結婚に臨みましょう。

最後に

今回は大学生の学生結婚についてメリットやデメリット、また結婚までの手続きについてお話してきました。

結婚は人生の一大イベントです。色々なハードルはありますがそれを乗り越えることができれば、長い人生を一緒に歩んでいくことができるはずです。

二人で話し合うことはもちろん、家族や友人の意見も聞きながらよく考えてみて下さいね。

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