メーカー業界は、昔から学生の就職先として人気があります。自分の会社がつくった製品が、世の中を便利にしたり、人を喜ばせたり出来たら良いと考えている方は多いでしょう。
人気の高いメーカーへの就職を目指すなら、まずは業界研究をしっかりとすることです。業界への理解を深めてライバルに差をつけましょう。
業界にどんな企業があるか、どんな仕事内容があるか、そしてメーカーの就職活動の傾向と対策についてまとめましたので、ぜひ業界研究に役立ててください。
- ・メーカーとは?どんな企業がある?
- ├メーカーの種類
- └種類や認知度はさまざま
- ・メーカー業界にはどんな職種がある?
- ├製品を売る仕事
- ├製品をつくる仕事
- └企業に勤める人を管理する仕事
- ・メーカー業界の特徴、社風
- ├穏やかなイメージ
- └技術系は高い専門知識が必要
- ・メーカー業界のメリット・デメリット
- ├メーカーに就職するメリット
- └メーカーに就職するデメリット
- ・メーカー業界の就職活動の傾向と対策
- ├説得力のある志望理由を
- ├ライバル企業の研究も
- ├OB・OG訪問
- └インターンシップに参加する
- ・まとめ
メーカーとは?どんな企業がある?
私たちの身のまわりにはたくさんのモノが溢れています。スマートフォンや服から加工食品までさまざまです。メーカーはこれらのモノを生産している企業で、製造業と呼ばれることもあります。
メーカーの種類
生産している製品によって以下のような分類をすることができます。
・医薬品メーカー
・化学メーカー
・自動車メーカー
・鉄鋼メーカー
・精密機械メーカー
・アパレルメーカー
・住宅メーカー
・電子機器メーカー
・繊維メーカー
・インテリアメーカー
・文具メーカー
種類や認知度はさまざま
メーカーが製造しているものは、私たちが消費者としてお金を出して購入するものだけではありません。例えばある製品を作る機械を製造しているメーカーも存在しています。そのような商品を製造している企業は、日常生活のなかで触れることがないため、一般の人にはあまり認知されていません。
しかし認知度の低いメーカー企業であっても、世界シェアを競うほどの企業も少なくありません。日本はモノづくりの国と言われるように、グローバルに活躍している企業や、高度な技術力を誇る町工場が多くあります。しっかり調べれば、自分が知らないような商品を知る良いきっかけにもなるでしょう。
メーカー業界にはどんな職種がある?
メーカー業界には様々な職種があります。大きく分けて、製品をつくる職種と宣伝・販売する職種、また企業に勤める人を管理する職種もあります。商品をつくる職種は基本的に理系出身者が占めることが多く、その他は文系出身者が多い傾向があります。
製品を売る仕事
製品を売るためには、自社の製品をよく知り自信を持たなければいけません。自社製品だけでなく、他社製品についても詳しくなければならない場合もあります。
・営業
顧客企業や消費者が必要としている製品を販売します。商社や問屋などに営業をすることもあれば、消費者と企業を結ぶ小売り業界に向けた営業もあります。営業をするにあたり、自社の製品について詳しく知っておく必要があり、入社後に専門的な勉強が必要になることもあります。
・広報
自社のブランド戦略を考えたり、プレスリリースやメディアからの取材を担当する仕事です。どれだけ素晴らしい製品を製造していても、製品や企業のことが知られていなければなかなか売上には繋がりません。自社製品の情報を消費者に伝える大切な仕事だといえます。
製品をつくる仕事
製品を作るとはいえ、それにもたくさんの仕事があります。製品のデザインを決めたり、設計をしたり、どのような部品を使うか、材質はどうするかを決めなくてはいけません。場合によっては安全性のテストなど、国家基準をクリアしなければならない商品もあります。
・研究開発
製品を作るために必要となる技術を研究します。大学や大学院ですでに研究していた分野における、技術開発・基礎研究に携わることが一般的です。
・商品企画
ニーズ調査やサービス利用者の声などをもとに、新製品や既存の製品の改良の方向性を考える仕事になります。
・資材調達
製品を作るために必要な素材や材料を、国内外から買い付ける仕事です。限られた予算のなかで質の高い材料を世界中から探すことが求められます。
・製造
工場で製品を作るときに実際に生産ラインで手を動かす仕事です。
・生産管理
製品の質を担保しつつ決められた製造量を作るためにスケジュールを立て、生産ラインを管理する仕事になります。
企業に勤める人を管理する仕事
メーカー企業にも、人を管理する仕事はあります。人事や経理、総務といったものです。
メーカーではさまざまな職業がありますが、必ずしも自分の志望する仕事ができるとは限りません。また配属が決まると数年間は同じ事業部で働くことが多く、入社前のイメージとは違う仕事をすることになることも。配属先がどのように決まるのかなども調べるようにしましょう。
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メーカー業界の特徴、社風
穏やかなイメージ
メーカーにも多種多様な企業がありますので一概には言えませんが、一般的に金融業界や商社などと比べて「休日が多い」「社内の出世競争がそれほど激しくなく穏やか」というイメージを持たれていることが多いようです。これは企業によってはあたっているでしょうし、もちろんそうでない企業もあるでしょう。
社風は、その会社によって様々です。また、部署ごとに違う場合もあります。そのため、詳しく知りたい企業があったら実際にそこで働いている方に話を聞くことがおすすめです。それによって、会社の文化や雰囲気が見えてくるでしょう。
技術系は高い専門知識が必要
技術系の職に携わるなら、ある程度の知識を必要とされる場合もあります。そのため、業界研究をしっかりと行い、果たして自分にできる仕事かどうか、もし今の段階でできないのなら勉強したらできそうなのか、調べておく必要があるでしょう。
メーカー業界のメリット・デメリット
メーカーに就職するメリット
メーカーに就職するメリットとしては、次のようなものがあります。
・給与の水準が高い
・休みがとりやすく、ワークライフバランスを重視できる
・業績が安定している
メーカー業界は、全体として給与水準も高く、休みを取ることができる業界です。突然に大量の受注がなければ日々の業務も計画を立てやすく、ワークライフバランスを大切にした生活ができます。
電子製品や医療機器などメーカーが手掛けている製品の多くは現在の生活にかかせないものになっています。国内に限らず市場が広がっており、業績が急激に落ち込みにくく比較的安定しています。
メーカーに就職するデメリット
モノづくりに対して興味を持てない場合には、仕事に対しても前向きに感じられないことはありますが、メーカーに就職するデメリットは多くありません。
強いてあげるとすれば、メーカーに就職するデメリットは、AIの普及や自動化の流れの中でメーカーでの仕事が変化していくことです。モノづくりが不要になることは考えにくいですが、社内での役割や仕事内容が変わっていく可能性はあります。
今後は各企業ごとの特色がより明確になると考えられます。就職を考えるときには、各企業が今後力を入れようとしていることも踏まえて検討すると企業とのミスマッチを防ぐことができます。
メーカー業界の就職活動の傾向と対策
メーカーは、就活生に人気の高い就職先です。特に有名な企業ならば志望者も多いでしょう。そのため、しっかりと業界研究を行い、他の志望者と差をつけることが必要です。
説得力のある志望理由を
特に志望動機は最も大切になります。「何となく」や「有名だから」といった理由では、差をつけることができません。業界研究をしっかりと行い、その企業の強みを明らかにしましょう。そしてその企業の強みを盛り込んだ志望理由を述べられれば、他の志望者と差をつけることができるでしょう。
ライバル企業の研究も
メーカーは、競合が多い業界です。そのため、志望する企業だけでなく他の企業の良いところなども調べておく必要があります。それによって、他との比較もできるので、発言に説得力が生まれるでしょう。
OB・OG訪問
出来ることならば、実際にそこで働いていたり働いた経験のある方から話を聞いてみることです。意外な実態が分かることもあります。
大学の就職課や教授に相談をしてみれば、志望業界や志望企業で働いているOB・OGを紹介してくれるでしょう。
インターンシップに参加する
インターネットなどで、業界や企業についてある程度調べることは可能です。しかし企業を知るには、実際にその企業で働いてみるのが一番です。大学生には、インターンシップという、企業を知る絶好のチャンスが用意されていますよね。
インターンとして企業で就業体験をすることで、社内の雰囲気や文化を肌で感じることができます。実際の仕事にかかわることもできるので、やりたい仕事や職種も明確になるでしょう。
インターンシップに参加すると企業や仕事への理解が深まるので、志望理由の説得力も高まります。短期のインターンや夏休み冬休みだけのインターンなどもあるので、ぜひ参加してみましょう。
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まとめ
メーカーに就職を考えているのなら、業界研究はとても大事です。業界研究を行う際、自分の志望する会社だけでなく、同業他社も調べてみましょう。そこで、その会社の強みが分かるようになります。
就職活動は大変ですが、メーカーで働くことはとてもやりがいを感じるという方が多いようです。自分が携わった商品を多くの人が使ってくれているところを見ると、特にやりがいを感じるといいます。
自分の働きたい企業を見つけられるよう、しっかりと業界研究を行っておきましょう。
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