メーカーへの就職は、安定性や技術力の高さから文系・理系問わず学生に人気があります。しかし、実際に就職して後悔する人がいるのも事実です。
この記事ではメーカー就職で後悔するパターンや、後悔しないための対策について解説します。
- ・メーカーに就職して後悔する人は多い?
- └実際の労働環境にギャップがあることも
- ・メーカー就職で後悔するパターン3選
- ├工程が限られすぎてモチベーションが保てない
- ├昇給、評価の基準が不透明
- └勤務地が地方になる
- ・メーカー就職で後悔しないための対策
- ├自己分析で就活の軸を見つける
- ├メーカー以外の業界と比較する
- ├OB訪問で実際の社員の声を聞いておく
- └インターンで実際の業務を体験する
- ・最後に
メーカーに就職して後悔する人は多い?
実際の労働環境にギャップがあることも
メーカーはキャリアアップや給与、福利厚生などの面で期待できるとされ、業績も安定していることが多いため人気があります。しかし、実際に働いてみると地方に配属されたり、工場の夜間勤務によって生活が不規則になったりと労働環境とのギャップが原因でメーカー就職を後悔する人が一定数いるようです。
メーカー就職で後悔するパターン3選
工程が限られすぎてモチベーションが保てない
大きい企業であればあるほど、個人やチームに任せられる工程は限られます。そのため、自分の仕事がどう事業に貢献しているのか、なかなか普段の業務で実感することができません。結果的にモチベーションを保てず、就職を後悔する人もいます。
昇給、評価の基準が不透明
メーカーは事業が安定しているぶん、歴史の長い企業が多いです。いまだに年功序列だったり、評価の基準がわかりづらかったりする企業が多いため、評価に対して納得感が持てず、就職を後悔する人も少なくありません。
勤務地が地方になる
メーカー就職でよくあるのが、地方にある工場や支店に配属されるパターンです。本社のある東京や大阪などの都会で働くイメージを持って入社した場合、業務内容や周辺の環境にギャップが生まれ、後悔することになります。
どんな職種でも、入社して数年間は現場配属になるメーカーが多いため、1年目にどのような場所に配属されるのか、OB訪問やインターンで聞いておくことをおすすめします。
メーカー就職で後悔しないための対策
自己分析で就活の軸を見つける
就活の第一歩としては、自分が「これだけはゆずれない」と考える軸を定めることが重要です。就活の軸は複数あっても構いません。優先順位をつけ、「これさえあれば頑張れる」という要素を考えてみましょう。就活の軸の例としては、以下のようなものがあります。
<業務内容に関する軸>
・日常的にお客様と直接関わる
・生活に関わりが深い
・ものづくりができる
・専門性を活かせる
・専門性を身につけられる
・成長市場で働ける
<職場環境に関する軸>
・将来的に起業を見据えられる
・若いうちから裁量権を持って働ける
・チームで協力して働ける
<働き方に関する軸>
・東京で働ける
・地元で働ける
・転勤がない
・リモートワークができる
・海外拠点で働ける
ただし、就活を始めたばかりの段階でゆずれない要素を考えるのは難しいです。いくつかインターンに参加したり、説明会に参加したりすることで、企業にどのような違いがあるのか把握し、就活の軸を考えましょう。
「就活の軸」をまだ定めていないという方はこちら!
メーカー以外の業界と比較する
メーカーに興味があっても、まずはほかの業界も含めて幅広く就職先を検討することをおすすめします。ほかの業界と比べてメーカーにはどのような特徴があるのか、客観的に把握できるほか、自分が知らなかった職種と出会う機会にもなります。
最終的にメーカーを目指すことになった場合でも、「○○という点でメーカーに魅力を感じた」などと説得力のある志望動機になるため、無駄にはなりません。
OB訪問で実際の社員の声を聞いておく
説明会や企業の企画する座談会は、就活生にその企業の魅力を伝えるためのものです。そのため社員から話を聞くことはできるものの、どうしても企業寄りの意見となります。
OB訪問はもともと自分の大学のOB・OGに連絡を取って話すという制度ですが、現在では大学に関わらず訪問ができる場合も多いです。1対1で率直な話を聞けるため、企業のネガティブな面も含めて確認しておきましょう。
OB訪問の具体的なメリットはこちら!
インターンで実際の業務を体験する
インターンシップは、学生が就業体験をできる制度です。最近では説明会やグループワークをメインとした短期のものから、実際に職場に入って業務を体験する数カ月単位のものまで、様々な形態があります。自分の忙しさや知りたいことに合わせてプログラムを選べるため、ぜひ挑戦しましょう。
希望の企業がインターンを実施していなくても、同じ業界・規模の企業であれば事業内容、業務内容の理解や、業界研究という面で参考になります。
インターン参加のメリットについてはこちら!
最後に
メーカーは業績の安定性や福利厚生の充実度から、就活生からの人気が高い業界です。しかし、実際に働いてみると就職前のイメージとのギャップを感じ、後悔する人もいます。就職を決める前に、ほかの業界なども含めて幅広く検討し、自分に合った企業を選びましょう。
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