一人暮らしをするということは単に1人の空間を与えられるというだけでなく、自立して生きていくということです。もちろん家事などは自分でしなければなりませんし、防犯などにも気を配る必要があります。
実際にそこで生活するわけですから、その準備はとても大切。しかし「部屋はどうやって選べばいいの?」「生活費はどのくらいあれば足りるの?」と、初めての一人暮らしではわからないことも多いと思いと思います。
ここでは一人暮らしの部屋選びのポイント、必要な準備や予算などについて詳しく解説していきます。初めてのことだらけで大変かもしれませんが、だからこそしっかりとこの記事を読んでやるべきことを整理しておきましょう。
- ・一人暮らしの部屋選び
- ├住まい選びのコツ①優先順位を決める
- ├住まい選びのコツ②条件を具体的にする
- └住まい選びで注意したいポイント
- ・一人暮らしにかかる費用
- ├初期費用はどのくらいかかる?
- └毎月の生活費は?
- ・一人暮らしであると便利なもの
- ・一人暮らしのメリット
- ├自由度が高い
- ├友達を呼べる
- └一人で生き抜く力が身につく
- ・一人暮らしのデメリット
- ├家事を自分でしなければならない
- ├防犯対策をしなければならない
- └寂しさを感じることがある
- ・一人暮らしの費用をどう捻出する?
- ├アルバイトで稼ぐ
- ├インターンシップで稼ぐ
- └親に仕送りをお願いする
- ・まとめ
一人暮らしの部屋選び
一人暮らしをするには、まずは住まい選びから。ここでは部屋選びのポイントについてみていきましょう。
住まい選びのコツ①優先順位を決める
「駅から近くて、家賃は安くて、ある程度の広さがあって、できるだけ新しくて、治安の良い地域で……」と考え始めると、なかなか目的の物件を見つけられません。かといって何も考えず、ただ「良い家ないかなー」とスマホで物件情報を見比べていてもなかなか理想の物件には出会えません。
まずは自分が住まいに求める条件の、優先順位を決めましょう。例えば次のような感じです。
(1)駅からの近さ
(2)家賃の安さ
(3)学校への通いやすさ
住まい選びのコツ②条件を具体的にする
「駅から近くて、家賃はそんなに高くなくて、学校に通いやすい方がいいな」という条件では、条件が曖昧すぎて不動産屋さんも探しづらいです。それぞれの基準をもう少し具体的にしましょう。
(1)駅から徒歩10分以内
(2)家賃7万円以内
(3)乗り換えなしで学校に行ける
「駅から徒歩10分以内で、できれば家賃7万円以内、乗り換えなしで学校に行けたらなお良し」と具体的な条件が定まりました。不動産屋さんでこちらの条件を伝えれば該当する物件が探しやすくなります。
住まい選びで注意したいポイント
住まい選びでは、下記のような点も視野に入れるようにしましょう。
・生活拠点を決めておく
学校の最寄りと自宅の最寄りでターミナル駅を挟む ターミナル駅など、よく使う駅を定期圏内に入れておくと、交通費の節約になります。
・満員電車を避けられるか
東京周辺の場合、登校時は下り方向、下校時は上り方向の電車に乗る方向の駅を選べば、満員電車を避けられます。
・ベランダ付きは危険かも?
空き巣の侵入経路になる可能性があります。
・周囲にどんな施設があるか
近くに100円ショップやコンビニ、スーパーなどがあると便利です。
・防音はしっかりしているか
やっぱり友達を呼んでワイワイ騒ぎたいですよね。近隣とトラブルにならないよう、あらかじめ内見時に隣の部屋からの音の聞こえ具合などをチェックしておきましょう。
一人暮らしにかかる費用
初期費用はどのくらいかかる?
一人暮らしを始めるには、実はかなりの初期費用がかかります。敷金、礼金、共益費、仲介手数料、前家賃、日割家賃、鍵交換料、火災保険料、保証会社利用料、消毒料(一部、物件によってはかからないものがあります)。
一般的には「月額家賃の5〜6ヶ月分を用意しておくと安心」と言われています。さらに、新たに揃える家具・家電を買う費用も必要です。
毎月の生活費は?
実際に一人暮らしがスタートすると、毎月の生活費が必要になります。生活費の内訳は、家賃、食費、光熱費、電気水道代、通信費、その他消耗品費など。
仮に家賃6万円、食費1日1,000円として月3万円、光熱費5,000円、電気水道代4,500円、通信費8,000円程度……と考えると、毎月の生活費は10万円以上に。これは予想以上に高い数字ではないでしょうか?多くの学生は自らのバイト代にプラスして、実家から仕送りを受け取っているようです。
一人暮らしであると便利なもの
一般的な家具家電に加えて、下記のようなアイテムがあるとより便利です。
ホットプレート:フライパンや鍋として使え、1人用からみんなで食べる量まで対応できる優れものです。
つっぱり棒:部屋の様々な空間に設置すれば、すぐに収納空間を生み出せます。部屋自体には手を加えないので、賃貸でも安心。
寝袋:大学生になると、友達が泊まりに来ることも増えるでしょう。寝袋があれば寝床を確保できますし、布団ほど場所も取りません。
取扱説明書ファイル:新生活が始まると、様々な家具家電の取扱説明書がたまっていきます。取扱説明書専用のファイルが市販されているので、そこにしまっておくと安心です。
一人暮らしのメリット
実家暮らしを終え一人暮らしがスタートすると、生活はガラッと変わります。まずは一人暮らしのメリットをご紹介しましょう。
自由度が高い
これまで父親、母親から「こうしなさい」だとか「これはだめ」などと言われていたことも、全て自分の自由にできるようになります。親からの干渉が煩わしかった人も、かなりのびのびと暮らせるようになるでしょう。
友達を呼べる
実家だと家族に遠慮してなかなか呼べなかった友達。一人暮らしであれば、あなたの好きな時に呼ぶことができます。
一人で生き抜く力が身につく
料理はもちろん、洗濯、掃除、ゴミ出しといった家事から、お金の管理、各種手続きなど、社会に出て1人で生きていく上で大切な知識を身につけられるチャンスです。こういったことは実家にいるとなかなか学ぶチャンスもありませんから、ぜひプラスにとらえて、いろいろなことにチャレンジしてみてください。
一人暮らしのデメリット
家事を自分でしなければならない
メリットで紹介した「一人で生き抜く力が身につく」と表裏一体なのですが、生活に必要なことを全て自分でやらなければならないというのは、大変なことでもあります。干しておいた洗濯物が雨に降られた時や、風邪を引いても家に食べ物がない時など、「誰かがいれば!」と強く感じるものです。
防犯対策をしなければならない
一人暮らしにおいて、何よりも大切なのが「自分で自分の身を守ること」です。わかりやすいポイントでいえば戸締りの確認。玄関の鍵だけでなくお風呂場の窓や、そのほか外に通じる所は、睡眠時・外出時に必ず施錠しましょう。 無防備な姿を晒さないように、着替える時や寝る時、外出する時にはカーテンを閉めることも習慣付けておいた方が良いです。また、毎日同じ時間に帰宅することも、外出時間を把握されてしまうため望ましくありません。そこで帰宅時間をずらしたり、あるいは一人暮らしであることをさとられないよう帰宅時に「ただいま」と声を出したりするだけで、防犯になります。
寂しさを感じることがある
一人暮らしを始めると、寂しさを感じることもあるでしょう。ずっと誰かと一緒に暮らしていた人が急にひとりになるわけですから、当たり前のことです。「自分は大丈夫!」と思っていても、突然家族に会いたくなったり、誰かと話したくなったり、そんな気持ちになるものです。
でもそれは、家族の大切さを実感できるチャンスでもあります。マイナスな感情ととらえずに、寂しくなった時は実家に顔を出せば良いんです。思い切り家族の優しさに甘えて、気持ちが満たされたら、また一人暮らしに戻りましょう。
一人暮らしの費用をどう捻出する?
アルバイトで稼ぐ
大学生になると、家庭教師や塾講師など高時給のアルバイトもできるようになります。なるべく時給の高いアルバイトを探せば、毎月の生活費程度は稼ぐことができるでしょう。
普段は忙しくてあまりシフトを入れられない場合は、夏休みや春休みなどの長期休みに集中して働くのもいいですね。
インターンシップで稼ぐ
大学生ならアルバイトではなく、インターンシップで稼ぐのもいいでしょう。インターンシップは大学3・4年生が参加するものというイメージを持っている人も多いかもしれませんが、大学1・2年生が参加できるプログラムもたくさんあります。
短期のインターンは無給のこともありますが、長期のインターンは有給のことが多いです。就職活動にいかせる体験をしながら生活費も稼げるので一石二鳥です。
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親に仕送りをお願いする
勉強やゼミ、サークルなどが忙しくて、アルバイトやインターンで働く時間がつくれないという大学生も多いでしょう。大学生の本文は「勉強」なので、生活費を稼ぐために勉強がおろそかになってしまうのはよくありません。
働く時間が捻出できない場合は、親に仕送りをお願いしてみましょう。「卒業して社会人になってから少しずつ返すので貸して欲しい」と頼んでみるのもいいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?自力で生活をしていく大変さがある反面、楽しさもいっぱいあるのが一人暮らしです。準備をしっかりと進めて、せっかくの一人暮らしを思いっきり満喫してくださいね。
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