韓国語って就職で有利なスキル？アピールの仕方や履歴書に書ける資格を紹介！

日本の近くにある韓国は、政治的な関わりや文化的な交流が活発です。もちろん、韓国が日本に与える経済的な影響も大きくなっています。そのため、韓国語スキルを効果的にアピールできれば、就職に有利に働くこともあります。

そこで今回は、韓国語が就職に有利なスキルかどうかを解説。さらに韓国語をいかせる仕事や韓国語のアピール方法、履歴書に書ける資格などを紹介します。

韓国語は就職に有利なスキル

日本市場でも韓国は注目度が高い

日本にはドラマ・食べ物・アイドルなど、韓国からの文化が数多く流入しています。この先も韓国から発信された文化が日本国内で流行する可能性は高く、それらをいち早くキャッチしようと韓国に注目している企業は少なくありません。

また、日本を訪れる韓国人観光客も多いため、彼らが何を求めて日本にやってくるのかを適切に把握できれば、新たなビジネスチャンスにつながります。そのため、韓国語でやり取りできる語学力は、多くの企業で重宝されるのです。

韓国語のスキルがあれば就活で他の就活生と差別化できる

韓国語を習得すれば、他の就活生と差をつけることも可能です。業務で韓国語を使う企業であれば、「語学力」自体が評価の対象となります。

また、韓国語を業務に用いない企業であっても、語学を習得するまでに必要となる「計画性」や「継続性」といったスキルが身についていることをアピールできるのです。

就職で有利になる履歴書に書ける韓国語の資格とは？

どれだけ「韓国語のスキルがある」と主張しても、実力を示す指標がなければ、本当に能力があるかを示すことができません。そのため、ここでは履歴書に書ける韓国語の資格について解説します。

ハングル能力検定試験

履歴書に書ける韓国語の資格の1つが「ハングル能力検定試験」です。このハングル能力検定試験は、韓国語の通訳士になる際の基準としても定められている資格試験となっています。

この試験は「日本語を母国語とする人」が対象となっており、5級から1級にかけて難易度が上がります。また、5級から準2級までの設問は日本語で表記されているため、韓国語の初学者でも挑戦しやすくなっています。

日本国内で韓国語を使った仕事に取り組みたいと考えている方は、ハングル能力検定試験がおすすめです。 仕事に生かすことを考えるなら、3級以上の取得を目指すと良いでしょう。

韓国語能力検定試験(TOPIK)

「韓国語能力検定試験（TOPIK）」も、韓国語の資格として有名な資格試験です。韓国語能力検定試験は、大韓民国の国立国際教育院が認定している公的な試験です。

世界70ヶ国以上で実施されており、設問も全て韓国語で表記されています。試験の点数によって級が決定される仕組みで、1級から6級まで数字が増えるほど上位の級となります。

韓国語を使った業務を行う日本企業への就職であれば4級、韓国での就職を希望している場合には5級以上の取得を目指しましょう。

韓国語能力評価試験(KLAT)

韓国語のスキルを評価する試験としては、これまで紹介してきた2つよりも知名度は下がりますが「韓国語能力評価試験(KLAT)」という資格試験もあります。

大韓民国の文化体育観光省が認許・管理する財団法人韓国語能力評価院が主催する試験で、韓国語能力検定試験と同様に世界各国で実施されており、設問は韓国語で表記されています。

1～6級で構成されており、数字が増えるほど難易度が上がります。韓国語を用いた業務に取り組むことを目指すなら、4級以上の取得を目指したいところです。

韓国語がいかせる仕事や就職先は？

韓国語のスキルがいかせる仕事は通訳や翻訳だけではありません。ここでは、韓国語がいかせる仕事や就職先をいくつかご紹介します。

通訳・翻訳

韓国語がいかせる仕事で代表的なのが、通訳・翻訳です。国際会議やイベントでの通訳、書籍翻訳の仕事などがあります。通訳や翻訳の仕事では韓国語だけでなく、日本語の表現力も求められます。

韓国系企業の日本支社や韓国と取引のある日本企業に就職して、書類を翻訳したり、会議で通訳をするという方法もあります。

商社・メーカー

韓国の商材を扱う商社や韓国と取引のあるメーカーなど、一般企業でも韓国と関わりのある会社は少なくありません。

近年はとくに韓国のアパレルやコスメが日本人女性に人気があるため、こうしたアイテムを扱う日本企業やメーカーを探してみるのもいいでしょう。

航空業界

キャビンアテンダントや空港のグランドスタッフなど、航空業界の仕事も韓国語をいかせる機会が多いです。

韓国への就航がある日系の航空会社に就職するのもいいですし、韓国系航空会社への就職を目指すのもいいでしょう。韓国系の航空会社は、大韓航空、アシアナ航空、エアソウルなどがあります。

観光業界

韓国から日本を訪れる観光客も多いため、旅行会社に就職したり、ツアーガイドとして働くと韓国語がいかせるでしょう。

韓国客と接する機会が多いホテルや旅館などでの仕事でも、韓国語が話せると活躍の場が広がります。

就職活動で韓国語スキルをアピールする方法

韓国語でのコミュニケーション能力をアピールする

企業が韓国語スキルを持つ方に期待するのは、韓国企業等とコミュニケーションを取れること。そのため、韓国語を使ってやり取りができることをしっかりアピールするのがおすすめです。

実際に韓国語を使ってやり取りしたエピソードを添えると効果的。韓国への留学や旅行などの経験を話せるよう準備しておきましょう。

韓国の文化や価値観を理解する

コミュニケーションは語学力が高いだけでは成立しません。相手の育ってきた文化や価値観を前提としながら、相手に伝わるように工夫して話すことが求められます。

そのため、韓国の文化や価値観について十分に理解していることも、企業にアピールできるようにしておくと良いでしょう。

韓国語を生かせる仕事を理解しておく

韓国語を生かせる仕事を理解しておくことも大切です。韓国語スキルに全く興味のない企業に対して「私は韓国語が話せます」とアピールしても、そのスキルに魅力を感じてもらうことは困難です。

せっかく韓国語の高いスキルを保有しているなら、それをしっかり評価してくれる企業を選ぶようにしましょう。

最後に

韓国語を生かした仕事は、通訳・翻訳だけではなく、サービス業・観光業界・マスコミ業界など多岐に渡ります。「自分がどのように働きたいか」をよく考えた上で、その業界や企業が求めるレベルの韓国語スキルを身に着けられるよう学習を積み重ねていきましょう。

また、語学力だけでなく、仕事をするにふさわしいビジネスマナーを習得することも忘れずに。