高学歴は就活で有利になる?高学歴の学生が就活をするときに意識すべきポイント

「高学歴は就活で有利になる」というのは嘘ではありませんが、学歴だけで受かると考えるのは誤りです。学歴を過信すると高学歴でも就活はうまくいきません。
そこで今回は高学歴の学生が就活を有利に進めるために意識すべきポイントを解説します。

目次

高学歴は就活で有利になる?

学歴フィルターを通過しやすい

就活生から人気の高い大手企業は、大学名だけで足切りする「学歴フィルター」を設けている場合があります。一般的には「日東駒専」や「関関同立」が学歴フィルターを通過できる最低基準とされ、それら以上の偏差値の大学でないと、学歴フィルターに阻まれ、会社説明会や本選考にエントリーさえできないケースがあるのです。
しかし、高学歴であれば学歴フィルターでエントリーできなくなる心配はありません。大学名だけでなく、自分を見てもらうチャンスをほぼ確実に得られるのは有利な点といえるでしょう。

大企業のOB・OGと出会える

高学歴が就活で有利に働く場面としては、OB・OG訪問も挙げられます。
高学歴の大学では大企業に就職しているOB・OGを見つけやすく、企業の雰囲気や働き方を掴みやすくなります。また、OB・OGが実際内定を得るまでに取り組んだ就活対策を教えてもらうこともできるでしょう。
「大手企業に就職したい」と考えている学生にとって高学歴の大学は非常に良い環境なのです。

リクルーターがつく

高学歴の学生にはリクルーターがつくこともあります。リクルーターとは学生に直接アプローチして採用活動を実施する社員を指します。OB・OG訪問は学生の方から社員に接触する機会でしたが、リクルーターは社員から学生へと接触します。
多くの企業で新卒採用は3月に解禁されますが、それよりも前から学生にアプローチし、優秀な人材を囲い込むのがリクルーターの役割です。そのため、高学歴の学生にはリクルーターがつきやすくなります。
企業によってリクルーターに与えられる裁量は様々ですが、選考に関する助言を行うなど、学生が選考を通過しやすいようサポートすることに力を入れている場合もあれば、リクルーターとの面談そのものが選考の一部となっている場合もあります。どちらにせよ、リクルーターがつくと選考で有利となります。

高学歴の学生が就活で意識すべきポイント

面接からは学歴で差別化できない

高学歴の学生は、大学名だけで判断する書類選考やリクルーター制度では明らかに有利です。しかし、学歴フィルターでふるいにかけられて選考に進むのは、ほとんどが高学歴の学生ですから、面接選考からは大学名で差別化することはできなくなります。つまり、「大学名」ではなく、「あなた自身」が見られるのです。
そのため、どれだけ高学歴でもビジネスマナーの習得が十分でなかったり、受け答えがうまくできなかったりすると容赦なく落とされることになります。高学歴の学生でも面接対策は必要不可欠なのです。

「知識」だけでなく「体験」を大切にする

高学歴の学生は書籍などから要領よく知識を得る能力に長けています。わざわざ体験しなくても理解できてしまうのです。そのため、実際の体験から学ぶことをおろそかにしてしまう傾向があります。
しかし、就活では知識はもちろん、体験も重要になります。インターンシップなどで実際の働き方を体験することはミスマッチの防止につながりますし、ビジネスマナーも自然な形で使えるようになります。また、模擬面接を体験すれば自分の課題が浮き彫りになるでしょう。実際に体験することが後悔のない就活につながります。

「雇いたい」と思える人になる

高学歴の学生は「能力があれば雇ってもらえる」と考えがちです。もちろん、能力は大切なのですが、就活では「一緒に働きたいと思えるか」も重要になります。
企業では多くの社員が働いています。そこにチームの和を乱す人がいると、チーム全体のモチベーションが低下し、生産性も低下しまうのです。そのため、どれだけ能力が高くても「他者と協力しない」「言葉遣いが悪い」「いつも不機嫌そうにしている」「学歴を鼻にかけている」など、一緒に働くのが負担になる要素を持つ場合には落とされてしまいます。就活には謙虚な気持ちで臨みましょう。

落ちたら原因を分析する

高学歴の学生は、学歴や能力を過信するあまり、「落ちたのはたまたまだ」「見る目のない面接官にあたってしまった」など選考に落ちた原因を相手に求める傾向が見られます。しかし、選考に落ち続ける場合には何か自分に問題があるはずです。
選考に落ちたら必ず原因を分析して、次の手立てを打ちましょう。自分では原因が分からない場合にはキャリアセンターなどを活用して第三者目線から指摘をもらうのがおすすめです。

まとめ

高学歴は、就活の入口においては「学歴フィルターを通過しやすい」「大企業のOB・OGと出会える」「リクルーターがつく」など有利に働く場合があります。
しかし、面接選考からは高学歴かどうかではなく、あなた自身がチェックされることになります。高い能力を誇るだけでなく「一緒に働きたいと思える人」になれるようにインターンシップや面接対策にしっかり取り組んでいきましょう。

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