機械工学科の就職先ってどこが人気なの?業界や職種を解説!

機械を扱わない企業はほとんど存在しません。そのため、機械工学科で専門知識を身に着けた学生は多くの企業にとって非常に魅力的に映っているのです。そんな機械工学科の卒業生にはどんな就職先が人気なのでしょうか。

そこで今回は、機械工学科の就職の特徴を解説すると共に、機械工学科の就職先として人気の高い業界や職種、就職対策についてご紹介します。

機械工学科の就職先ってどこが人気なの?業界や職種を解説!
目次

機械工学科の就職の特徴

多くの企業で求められる人材

機械工学科が活躍できるのは、機械を作るメーカーだけではありません。様々な企業では機械を用いた作業が行われており、その機械の操作や修理の技術を持つ人材が必要となります。

例えば、食品業界でも製造や加工の過程には数多くの機械が使われていますし、医療福祉業界でも検査機器などは機械の知識がなければ扱えません。このように機械工学の専門知識を持つ人材は、多くの業界や企業で求められているのです。

幅広い分野を学ぶため企業でいかしやすい

機械工学科では、機械工学だけでなく、熱力学・流体力学・電子工学・プログラミングなど工学に関わる幅広い分野を学んでいきます。

学ぶ範囲が広い分、内容としては基礎レベルのものが多くなりますが、基礎が出来ていれば応用が効きやすくなります。そのため、企業に入社した後も、学んできた基礎知識をベースに柔軟に対応することができるのです。

論理的思考力もアピールできる

機械工学科では、単に知識を暗記するのではなく、状況に合わせて知識を活用し、最適な答えを導き出すことが求められます。例えば、「壊れにくい製品を作るにはどうすれば良いか」は暗記した知識で対応できるものではありません。

「どの知識を用いれば答えが出せるか」「どんな計算をすれば良いか」など、1つ1つの手順を論理的に考え、実行していくことが必要です。このような論理的思考力も、就職活動においては十分なアピール材料になります。

機械工学科の就職先として人気の業界とは?

製造業界

機械工学科で人気の高い就職先と言えば、やはり「製造業界」が代表的です。

製造業界では大型のものから小さなものまで、様々な機械が用いられており、機械工学の知識を持つ人材の需要は高くなっています。

機械を使って製品を作るだけでなく、機械そのものを作るための設計や開発に携わる人もいます。

建設業界

機械工学科の学生は「建設業界」でも数多く活躍しています。建設業界では、多種多様な工事機械を用いて作業を進めていきます。

最近の建設業界では人手不足の解消を目指して、アシストロボットの導入・活用を検討している企業も多く、機械に関する専門知識を持つ機械工学科の学生への期待はさらに高まっています。

電機業界

機械工学科の就職先として「電機業界」もよく選ばれています。

電機業界では、家電製品やゲーム機器、あるいはエレベーターなど、電気を使って動くあらゆる機器を製造しています。日立製作所やソニーなど、知名度の高い企業も多いのが魅力です。

近年では多くの企業で、IoT(Internet of Things)やAIを導入した、さらに便利な機器の開発が進められており、「新しいことにチャレンジしたい」という方にもおすすめです。

公務員

機に関する専門知識を生かして「技術系公務員」として、官公庁で活躍する人もいます。

国土交通省の運輸支局や車検場などで、自動車の安全に関わる審査に携わったり、警視庁で通信機器や情報システムの開発・整備に取り組んだりと、機械に関する専門知識があれば、幅広い官公庁で活躍できる可能性があるのです。

地方公務員としても各自治体で機械の設計や管理といった業務で専門性を生かすことができます。

機械工学科の就職先として人気の職種とは?

設計・開発職

機械工学科の学生には「設計・開発職」が人気です。世の中には多くの機械・機器が存在し、それらは機構部(メカニクス)と電子制御(エレクトロニクス)で構成されているものがほとんど。

熱力学や材料工学などの専門知識を生かし、メカニクスの設計・開発に取り組むのが機械工学科の学生の多くが目指す設計・開発職の一般的な業務です。

品質管理職

「品質管理職」も機械工学科の学生に人気の職種です。どれだけ機能が充実した製品でも、使用中に怪我や事故に巻き込まれるリスクがあったり、製造過程で環境汚染が起こったりしては意味がありません。

品質管理職とは、製品の安全性や耐久性が様々な基準を満たしているか、生産の過程で汚染物質が発生していないかなどを確認し、安全・安心な製品を消費者に届けるための大切な仕事です。

生産管理職

機械工学科の学生は「生産管理職」に就職する人もたくさんいます。すばらしい製品を開発しても、生産に時間や手間がかかると、企業の利益につながりません。

そのため、生産管理職は効率的な生産を目指して、新規の生産ラインの構築、既存の生産ラインの改善、メンテナンスに取り組んでいきます。

機械工学科の学生におすすめの就職対策

推薦枠での就職を目指す

機械工学科では、推薦枠を利用して就職する学生も多いです。学部推薦や教授推薦などがあるので、大学でどんな推薦枠があるか調べてみましょう。

教授推薦の場合は教授が企業に推薦してくれるので、教授の研究テーマに関連する企業が多くなります。教授推薦を考えているなら、就職を見据えてゼミ・研究室を選ぶ必要があります。

推薦は誰でも受けられるものではありません。成績や研究への熱意・態度なども考慮されるので、普段から教授と良好な関係を築き、研究にも熱心に取り組むようにしましょう。

資格を取得しておく

機械工学科の学生は、資格を取得しておくと就職で有利になることもあります。機械工学科の学生におすすめの資格は次のようなものがあります。

・2次元CAD利用技術者試験
・3次元CAD利用技術者試験
・技術士第一次試験
・機械設計技術者試験
・TOEIC

資格がいかせるかどうかは、就職先の企業や職種により異なります。仕事に直結しない資格をむやみに取得しても就活で有利になるわけではありません。

目指す企業や職種が決まっていて、仕事にいかせそうな資格があれば学生のうちに取得しておくといいでしょう。

インターンシップに参加する

製造業界、建設業界、電機業界の多くの企業がインターンシップを実施しています。機械工学科の学生は、就職対策としてインターンシップに参加するのがおすすめです。

インターンシップでは、実際に職場を見学できたり、社員の方の話を聞くことができます。仕事を具体的にイメージできるようになるので、就職か進学かで迷っている学生もインターンシップに参加してみるのがいいでしょう。

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最後に

機械工学科で学んだ専門知識や技術は、就職後にも生かしやすいものが多く、就職活動でも有利に立ち回ることができます。

しかし、機械工学科で習得した専門性をアピールするためには、社会人として十分な能力を身に着けていることが大前提。社会人としてふさわしい身だしなみや言葉遣いを練習し、しっかりマスターしておきましょう。


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