体育会系は就職活動に有利?その理由と効果的なアピールの仕方を解説

就活生のみなさん、就活は順調ですか?今回はしばしば就活戦線で話題になる「体育会系」についてです。体育会系と呼ばれる運動部出身の学生は昔から就職に有利と言われていますが、その理由とは?効果的なアピールをするにはどうすべきなのでしょう?

ここでは、体育会系のアピールの仕方を例文つきで詳しく解説していきます。体育会系の学生の方や、体育会系の部活に入るかどうか迷っている学生はぜひ参考にしてみてください。

体育会系は就職活動に有利?その理由と効果的なアピールの仕方を解説
目次

「体育会系」は就職に有利なのか?

そもそも体育会系とは

まず体育会系という言葉について整理しておきましょう。一般的にスポーツ系の部活に入っている学生のことやそういった組織での文化、慣習などを含めて「体育会系」と呼びます。

チームでスポーツに没頭していたり運動熱心だった経歴から、「熱血漢」「タフ」「上下関係やルールが厳しい」などのイメージを持たれています。

ちなみに、反対語は「文化系」で、こちらは物静かで穏やかなイメージを持たれることが多いです。

体育会系は就職に有利!

体育会系は就職に有利と言われています。実際に、大学時代に部活の第一線で活躍していた学生は大手企業に内定をもらうことがよくあるようです。

企業が体育会系を求めているという風潮もありますし、実業団を保有している企業であればその種目で優秀な成績の学生に対してスカウトをすることもあります。

「体育会系」が企業に求められる理由

なぜ体育会系が企業に求められるのか解説します。理由を知れば、体育会系の学生はどんな部分をアピールしていくべきかもわかるでしょう。

健康な体と基礎体力

日々のスポーツや運動で培った基礎体力が体育会系の強みです。企業ではたらく場合、多くの場合短くても週5日それぞれ8間ほど働くことになります。健康な体は何よりも大切な社会人に求められる要素ですし、長時間はたらくための体力は重要です。

強い精神力

身体面の力だけではなく、スポーツで培った精神的な力も期待されます。仕事でなかなか成果が出ず気持ちが折れてしまうような場面でも、強い精神力があれば根気強く取り組むことができるでしょう。体育会系の学生には強い精神力が備わっているという印象を持つ人も多いのです。

継続力

継続力も体育会系の強みです。どんなスポーツも短期間では上達しません。長期間かけて取り組むことで上達していくものです。スポーツで結果を出すためには日々の練習を規則的に行う継続力が求められます。また、継続は必ずよい成果に繋がることも体育会系の学生は経験から知っています。

仕事も一日で完結するものは多くありません。大規模なプロジェクトであれば年単位で取り組む必要があります。重要な仕事には継続力のある人材が適しているので企業は体育会系の人材を求めるのです。

礼儀正しい

体育会系の部活はいずれも上下関係に厳しいです。下級生は上級生に対し必ず敬語で話しますし、荷物を運ぶときや掃除も下級生が率先して行動します。これは、運動部には「目上の人を敬い上下関係を大切にする」という風潮があるためです。

企業も基本的には年功序列です。円滑な人間関係を築くために目上の人を敬える体育会系は貴重な存在なのです。また、営業マンのように客先に出て交渉や売り込みを行う場合、お客さんからの印象が大切です。そんな場面でも体育会系の礼儀正しさは強みとなります。

チームワーク

スポーツにはチームワークが不可欠です。チームスポーツでは当然のこと、個人種目であっても仲間と共に練習するためです。どんな仕事も一人では完結しません。素晴らしい成果をあげるためには仲間と協力して取り組む必要があります。

体育会系の学生はこの重要な考え方がスポーツを通して身についているのです。企業としては新しくチームワークの重要性を説くよりも、既に備わっている人材を採用したいというのも理解できますね。  

リーダーシップ

チームワークに関連して、体育会系の学生はリーダーシップも備わっています。主将などの役職についていた学生は当然リーダーシップを発揮するのですが、主将に限らず誰しもが何かの役割を担っているのがチームです。

役割として例えば、チームの予算をまとめる会計係だったり、遠征計画を立てる役だったり、他校との練習試合の調整役だったりと様々です。それぞれの分野で誰しもがリーダーシップを発揮することになるので、体育会系の学生の多くにリーダーシップが備わっているといえます。

社会での仕事もあらゆる分野でのリーダーシップが求められます。体育会系の学生のように、自分の役割に対してリーダーシップを発揮できるような人材を企業は求めているのです。

体育会系が就職で有利になりやすい業界

メーカー

体育会系学生の就職先として人気が高いのが、メーカー(製造業)です。特にスポーツ系のメーカーは運動部出身の人が多く就職しています。好きなスポーツに関われる業界ですし、経験や知識をいかせる機会も多いです。

食品・飲料系のメーカーも、運動部出身の人が就職する割合が高くなっています。食品・飲料系メーカーはもともと学生に人気の業界というのもありますが、体力・気力・根性などが必要とされるメーカーの営業職は、体育会系学生のアピールポイントとマッチしています。

マスコミ(テレビ局・制作会社・出版)

スポーツが好きな体育会系の学生は、スポーツ雑誌や書籍を扱う出版社、スポーツ番組を制作している制作会社などに就職する人も多いです。スポーツに対する情熱や専門知識をいかせる職場なので、運動部で活動していたことは就活でも評価されるポイントとなります。

テレビ局にも多くの体育会系学生が就職しています。長時間勤務の職場が多く体力が求められるテレビ局の仕事では、体育会系学生の体力も高く評価されます。

商社

商社の営業は、体力・精神力が求められる仕事です。外回りが多いため一日中訪問先をまわったり、海外出張も少なくありません。

積極性がありアグレッシブに仕事に取り組む人が活躍できる職場なので、体育会系の学生は強みをいかせる機会が多いでしょう。実際に体育会系の雰囲気の職場が多く、運動部出身の学生が多く就職しています。

「体育会系」の強みを就活でいかすには?

体育会系が就活に有利な理由を述べましたが、具体的にはどのように就活でアピールすればよいのでしょうか?

強みを仕事と関連づける

「体育会系」が有利とは言っても、ただ「運動をしていました」「精神力が強いです」というようなアピールでは就活では不十分です。「体育会系」ならではの強みを仕事と関連付けてアピールする必要があります。

仕事と関連づける例①目標に向かって努力をすることができる
スポーツを通して多くの人が、「目標を立ててそれを達成するために努力を重ねる」という経験をしているでしょう。目標を立てて達成に向けて努力をする力は、仕事でも求められるものです。

仕事と関連づける例②チームで何かを成し遂げた経験がある
スポーツをしていると、チームのメンバーと協力したり助け合うことも多いと思います。仕事の現場では、チームワークは非常に重要です。他の人と協力して何かを成し遂げた経験は評価されるので、アピールしてみるといいでしょう。

具体的なエピソードを盛り込む

効果的にアピールをするためには、エピソードを交えるのがベストです。具体的なエピソードを添えることで主張に根拠が生まれ、面接官や採用担当者が納得しやすくなります。

「体力や筋力アップのためにこんなトレーニングを続けた」「チームの結束力を高めるためにこんな工夫をした」というように、エピソードを盛り込んでアピールするといいでしょう。

「体育会系」の強みをアピールする例文

エントリーシートで「体育会系」の強みをアピールする、自己PRの例文をご紹介します。

私の長所はリーダーシップです。大学では体育会系サッカー部に所属し、主将としてチームをまとめあげました。

私がチームをまとめるために心がけたことは部員一人ひとりとの意思疎通です。私が主将に就いた際に、部全体の方針を決めたのですが合意できない部員が数名いました。私は彼らと積極的にコミュニケーションをはかり、部の方針に納得してもらうように努めました。

結果、チームの摩擦が減り結束力を高めることができました。その甲斐もあり最後の関東学生リーグでは1部に昇格させることができました。御社に入ってからもリーダーシップを発揮して仕事に臨みたいです。

体育会系をアピールする時の注意ポイント

体育会系のアピールが不利になることも

就活で有利になることが多いとされている体育会系ですが、どんな業界・企業でも必ず有利になるというわけではありません。いわゆる「文系色」の強い企業や職場の場合、「体育会系」のアピールが不利になることもあります。

間違ったアピールをすると、企業の文化や会社の雰囲気にマッチしないと判断される可能性が高いです。企業文化や職場の雰囲気などを事前にリサーチしておかなければ、効果的な自己アピールはできません。

ただやみくもに自分をアピールするのではなく、企業の求める人材を理解してその人物像に少しでも近づけるような自己PRを考える必要があります。インターンシップに参加して社内の雰囲気やどんな人が多く働いているかを観察したり、OB・OG訪問をしてどんな人が企業内で活躍しているかを質問してみるといいでしょう。

「体育会系は就活に有利」に頼りすぎない

「体育会系は就活に有利だから選考突破も余裕なはず」「部活の先輩の就職実績が多いから」などと、体育会系の効果を過信してしまう学生も少なくありません。

体育会系学生は、部活が忙しくて就活にさける時間が少ないというハンデもあります。体育会系だからと安心せずにしっかりと対策をして就活に臨む必要があります。

「体育会系」以外のアピールポイントも用意しておく

体育会系の学生を積極的に採用している企業には、多くの体育会系学生が応募してきます。部活動以外にもたくさんのアピールポイントがある優秀な学生も多いので、「体育会系」以外にもアピールできることがなければ、優秀なライバルには対抗できません。

実際に就活の面接では、「部活動以外に何か頑張ったことは?」などと聞かれることもあります。採用担当者の興味を惹きつけられるような、個性的なアピールポイントを用意しておきましょう。

最後に

体育会系が就職活動に有利な理由と効果的なアピールの仕方を解説しました。体育会系の人材は多くの企業に求められています。大学で体育会系の部活に所属している場合は積極的にアピールしていきましょう。


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