就活で面接の後にお礼状やお礼メールは送るべき?書き方やマナーも併せて解説!

人に何かしてもらったらお礼の手紙を書きなさい、と教えられてきた方は多いかもしれません。実際に手紙を書いたことがなくても、「お礼の気持ちは相手に伝えたほうが印象が良いんだろうなぁ」というイメージはありますよね。

就職活動では、そういった社会のマナーも重視されています。ということは、面接のあとにはお礼状やお礼メールを送った方が、人事担当者からの印象が良くなり、内定に近づくのでしょうか?しかし、「逆に迷惑なのでは?」と思う人もいるでしょう。

今回は就職活動での、お礼状・お礼のメールのマナーや書き方について解説します。

就活で面接の後にお礼状やお礼メールは送るべき?書き方やマナーも併せて解説!
目次

お礼状やお礼メールは送るべき?送らない方がいいの?

お礼状やお礼メールを送ることで、マナーをアピールしたり、他の学生に差をつけることができたりするかも、と思う反面、逆に人事担当者に手間をかけることになってしまい、迷惑なのではと不安にもなります。お礼状やお礼メールは送るべきなのでしょうか?あるいは迷惑になるので送らない方が印象が良いのでしょうか?

メールアドレスなどの連絡先を知っているなら送ってもOK

もし、選考の過程で人事担当者のメールアドレスを教えてもらった場合や、名刺をもらった場合など、人事担当者に直接届くメールアドレスが開示されている場合は、お礼状やお礼メールを送っても問題ありません。

しかし、送り先やメールアドレスがわからないのに、「お礼メールを絶対に送りたい」と無理やり人事担当者から聞きだしたり、ホームページに記載されている代表メールに送るのは避けた方が良いでしょう。ホームページに記載の代表メールは人事担当者に届くまでに、社内の様々な人の手を煩わせてしまいます。

お礼状やお礼メールを送れば好印象とは限らない

メールアドレスを知っているなら、お礼メールを送らなければいけないということではありません。人事担当者に負担にならないようであればお礼メールを送ることは問題ありませんが、必ずしも送れば好印象を与えることができるとは限りません。

もちろん、お礼状やお礼メールの内容に問題があるなどでない限り、あなたにとってマイナスになることはありませんが、「お礼状やお礼メールを送ったからポイントを稼げた!」とはならないことは留意しておきましょう。あくまで自己満足の範疇です。

お礼状・お礼メールの効果的な送り方

基本的にお礼メールを送ったかどうかで、採用・不採用が決まることは滅多にありません。送っても送らなくても、それほど選考に大きな影響を与えることはないです。

効果的なお礼状やお礼メールを送るには、面接の感想をしっかりと書き入社意欲をアピールするなど、熱意が伝わるような「オリジナルな内容」に仕上げることを意識してください。

お礼状やお礼メールを送る学生は少なくないので、よくあるような文章をコピペして送っても採用担当者の心に残ることはないでしょう。

面接のお礼と、プラスアルファのアピールをさらっとできると良いでしょう。「お話を聞いてますます御社を魅力に感じました」というように、1~2行程度で改めて志望度があがったことを伝えます。

お礼はメールと手書きどちらがいい?

メールと手書きどちらでもOK

お礼はメールと手書きどちらで送るべきか迷う人も多いと思いますが、どちらでも構いません。メールと手書き、どちらもメリット・デメリットがあります。受ける企業やタイミングなども考慮する必要があるので、状況に応じてふさわしい方法を選びましょう。

メールのメリット・デメリット

メールは届くまで時間がかからないので、面接を受けたその日うちに送ることが可能です。しかし手軽に遅れる分、手書きのお礼状のように「丁寧」「時間をかけて書いた」という印象を与えることは難しいです。

スピード感を重視するような企業にお礼を伝えるなら、メールがいいでしょう。また、次の面接までに時間がない場合もメールで送る方がいいですね。

手書きのメリット・デメリット

手書きのお礼状は届くまでに時間がかかりますが、「手間をかけて書いた」という印象を与えるので、熱意を伝えやすいです。

伝統のある企業や礼儀を重んじるような社風の企業へ送るなら、手書きのお礼状を書くのもいいでしょう。

しかし手書きのお礼状は、スピード感を重視するような企業には向きません。応募者がかなり多い段階や、忙しくて手紙を読むのが負担になりそうな担当者にもふさわしくないでしょう。

お礼状やお礼メールを送る際のマナーとは

「どうしてもお礼の気持ちを伝えたい!」という場合にはどのようなマナーに配慮すべきなのか見ていきましょう。

本文は簡潔に

お礼状やお礼メールは、できるだけ簡潔にしましょう。お礼の言葉や、面接での嬉しかったこと、改めて志望動機やその会社への想いをつい長々と語りたくなってしまうかもしれませんが、あまりにも長い文章は相手にとっても負担となってしまいます。

だらだらと書かれた長すぎる文章は読むのが大変ですし、最悪の場合は読まれないこともあります。便箋なら1枚におさまるように、メールならメールを開いたときにスクロールしないで読める程度の分量を意識しましょう。

お礼状・お礼メールはを送るタイミングが重要

お礼状・お礼メールを送るならタイミングはとても重要です。時間が経ってから送ってもあまり効果はないからです。

お礼状やお礼メールを送るなら、面接が終わったその日のうちか遅くても翌日中に送るようにしましょう。

お礼状やお礼メールを送る際に注意すべきこと

相手の会社名や名前を間違えない

お礼状やお礼メールを送ることで逆にイメージが悪くなってしまうこともあります。それは会社名や人事担当者の名前を間違えてしまった場合です。お礼状やお礼メールを送る際には、漢字を間違えていないか最低2回はチェックしましょう。

企業名は正式名称で記載し、「(株)」などと省略せずに「株式会社」と記載します。また、人事担当者の名前は、名刺などを確認しながら間違いのないようにしましょう。

ビジネスライクは崩さない

また、たとえ面接で話が盛り上がり、人事担当者や面接官の方と仲良くなった気がしていても、お礼状やお礼メールではビジネスライクな姿勢と言葉遣いを崩さないようにしましょう。あまりにもなれなれしく、非常識な言葉遣いだとかえってイメージが悪くなってしまいます。

返事はないものと思う

人事担当者は就活の時期は特に忙しいので、送ったお礼状やお礼メールには返事はないものと考えましょう。

返事がないからといって「不採用なのでは……」「なんで返事がこないんだろう……」と気にしてしまっては、就活に支障をきたします。「お礼メールへの返信はなくて当たり前」、くらいに考えるようにしましょう。

お礼メールの書き方・例文

お礼メールの書き方

お礼メールを書くときは、必ず件名を記載しましょう。件名には「ありがとうございました」などではなく、「面接のお礼でメールをしているんだな」ということが件名ですぐにわかるようにします。

件名には大学名や名前も記載しましょう。メールを開く前に、誰からのどのようなメールか予測できるようにすることがポイントです。

【件名の例文】
面接のお礼(〇〇大学〇〇学部〇〇)
本日(〇月〇日)の面接のお礼(〇〇大学〇〇学部〇〇)

そしてメールの最後には、氏名、所属、住所、連絡先を記載した「署名」をつけるのを忘れないようにしましょう。

お礼メールの例文

株式会社〇〇
〇〇部〇〇課
〇〇様

お世話になっております。
本日〇月〇日に面接を受けさせていただいた、
〇〇大学〇〇学部の〇〇(名前)と申します。
本日はご多忙のところ、面接の機会をいただきましてありがとうございました。

面接では、一つひとつの質問に時間をかけて答えていただき感謝しております。
貴社の業務への理解を深めることができました。

また、アットホームな雰囲気で面接を進めていただいたおかげで緊張がほぐれ、 貴社で働きたいという気持ちが一層高まりました。

取り急ぎ、面接のお礼を申し上げたく連絡いたしました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

……………………………………..
〇〇(氏名)
〇〇大学〇〇学部〇〇専攻
住所:〒〇〇〇〇〇〇〇〇
携帯番号:〇〇〇-〇〇-〇〇〇
メールアドレス:〇〇〇〇
……………………………………..

お礼状の書き方・例文

お礼状の書き方

手書きの場合は、ハガキか便箋に書きます。便箋は白で封筒も白色の無地のものを選びましょう。ハガキも便箋も縦書きがベターです。

お礼状の例文

拝啓
貴社におかれましては、ご盛栄のこととお慶び申し上げます。
〇月〇日に面接を受けさせていただいた、〇〇大学〇〇学部の〇〇(名前)と申します。

この度はお忙しい中、面接のお時間を頂き誠にありがとうございました。
面接をアットホームなムードで進めていただいたおかげでリラックスして臨むことができました。担当者の方のお人柄と風通しのよい社風が伝わり、貴社で働きたいという気持ちが一層高まりました。

まずは面接の機会をいただいたお礼を申し上げたく、お便りを差し上げました。

末筆ではございますが、貴社のますますのご発展お祈り申し上げます。
敬具

令和〇年〇月〇日
〇〇大学〇〇学部〇〇(名前)

株式会社〇〇〇〇部〇〇課
〇〇様

最後に

就活でのお礼状やお礼メールについて解説しました。送っても問題はないけれど、送ったからといって必ずしも好印象を与えることができるわけではないということがわかりましたね。それでも送りたい場合には、相手への配慮を忘れずに返事を期待しないようにしましょう。


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