就活中には電話や面接で、企業の人事担当や面接官、先輩社員などと会話をする機会があります。普段敬語を話し慣れていないと、緊張した場面ではおかしな言葉遣いになってしまうこともあるかもしれません。
就活で恥を書かないためにも、正しい言葉遣いをマスターしておきましょう。正しい言葉遣いを把握していれば、採用担当者に好印象を与えることもできます。それでは就活の面接をはじめとするさまざまな場面で使える、好印象を与える言葉遣いのポイントについて見ていきましょう。
- ・そもそも敬語を正しく使えますか?
- ├尊敬語は相手に対し敬意を払うときに使用する
- ├謙譲語は自分がへりくだることで相手を立てる表現
- └丁寧語は相手を尊重し丁寧な言い方をするときに使用する
- ・就活中についうっかり普段の言葉遣いが出てしまうので注意したい言葉
- ├就活生にありがちな言葉遣いの間違い
- ├すみませんの使い方に注意
- └こんな言葉にも要注意
- ・相槌で好印象を与える
- ├「はい」「ええ」
- ├「そうですね」「私もそう思います」
- └「さようでございますか」「すばらしいと思います」
- ・最後に
そもそも敬語を正しく使えますか?
みなさんは、敬語を正しく使用することができていますか?大学生活の中ではなかなか敬語を使う機会がないので、付け焼刃で無理をして丁寧に話そうとすればするほどおかしな敬語の使い方になってしまうことも少なくありません。改めて敬語について、基本的なことを確認しておきましょう。
尊敬語は相手に対し敬意を払うときに使用する
「尊敬語」は、相手に対し敬意を払う時に使用する表現です。就活では相手の企業のことを「御社」と言います。しかしこれは話す場合であり、メールなど文章で書くときには「貴社」と使い分けます。
ほかにも、「(相手が)見る」ことは「ご覧になる」、「(相手が)来る」は「いらっしゃる」などと言いかえます。
謙譲語は自分がへりくだることで相手を立てる表現
そして、「尊敬語」と間違えやすいのが「謙譲語」です。自分がへりくだることで相手を立てる表現です。「(自分が)見る」ことは「拝見する」、「(自分が)来る」は「うかがう」などと言いかえます。
尊敬語と謙譲語の違いを正しく理解できていない人も少なくありません。「大学生にもなって敬語が使えないようでは社会人になってから大丈夫かな?」、と思われてしまうので気をつけましょう。
丁寧語は相手を尊重し丁寧な言い方をするときに使用する
そして「丁寧語」は相手を尊重し丁寧な言い方をするときに使用する表現です。「です」「ます」をつけたり、「御」をつけるものが多いですね。しかし、なんでもかんでも「御」をつければ良いというものではありませんので注意してください。
就活中についうっかり普段の言葉遣いが出てしまうので注意したい言葉
就活生にありがちな言葉遣いの間違い
①わかりました
「わかりました」はつい言ってしまいがちな言葉なので、気をつけましょう。「かしこまりました」あるいは「承知いたしました」と言い換えると、とてもスマートかつ丁寧に聞こえます。
②知りません
「知りません」は、冷たく関心のない印象を与える可能性があります。「存じあげません」を使うようにしましょう。
③大丈夫です
日常でよく使われる「大丈夫です」という言葉ですが、就活の場では避けましょう。目上の人には「問題ございません」と言い換えるのが適切です。
同じような意味で「構いません」「結構です」という表現もありますが、あまりいい印象を与えないため避けたほうが無難でしょう。
すみませんの使い方に注意
①謝罪の「すみません」
謝罪をするときには「すみません」ではなく、「申し訳ございません」を使用するようにしましょう。言葉の間違いなどを訂正するような軽い謝罪の際には、「失礼いたしました」を使用します。
②ことわりの「すみません」
「すみませんが、もう一度お願いします」というように使うのも、就活の場では適切ではありません。「恐れ入りますが」を使用すると、社会人として目上の方や社外の相手に対するの言葉遣いに慣れている印象を与えることができます。接客や営業、電話対応なども即戦力として任せることができそうだなと思われることでしょう。
こんな言葉にも要注意
ついつい使ってしまいがちな、次の言葉にも注意しましょう。
わたし・僕 → わたくし
お父さん・お母さん → 父親・母親
友達 → 友人
ちょっと → 少し、少々
昨日(きのう) → さくじつ
あとで → のちほど
相槌で好印象を与える
さらにもう1つ、面接時に相手に好印象を与える方法が相槌を意識することです。自分が話すことは一生懸命練習しているはずですが、相手の話を聞く姿勢やその反応についてはどうでしょう?相槌やリアクションが上手にできれば、「聞き上手」という印象を与えることができます。ここでは相槌の言葉遣いについて解説します。
「はい」「ええ」
相手の話が途切れるタイミングで、「はい」「ええ」などと適度に相槌をいれましょう。あまり頻繁に言いすぎるとくどいので、気をつけてください。
適度なタイミングで、しっかりと相手の目を見てうなづきながら、「話をしっかりと聞いていますよ」という意味を込めて相槌をうちます。
「そうですね」「私もそう思います」
相手の話の内容が同調できるものである場合、あるいは「~ですよね?」と言った言葉で問われた場合には「そうですね」「私もそう思います」と返すことで、自分も同調していることを伝えることができます。
このリアクションが薄かったり、「ええ……」とどちらともいえない反応だと、相手は「聞いていなかったのかな?」「違う意見を持っているのかな?」と不安な気持ちになってしまいます。
「さようでございますか」「すばらしいと思います」
相手の話が驚くような内容の場合や、とても感動的なものであった場合には「さようでございますか」「すばらしいと思います」と反応しましょう。ただ「はい」「ええ」とくり返すよりも相手は「きちんと話を聞いてその内容に合わせてリアクションしてくれている」とコミュニケーション能力の高さを感じることができます。
話している面接官も「ちゃんと伝わっているかな?」「どう思っているのかな?」と不安に感じているものです。しっかりと丁寧な言葉遣いでリアクションすることで、好印象を与えることができるでしょう。
最後に
就活では「自社の人間として社外とのやりとりをしても恥ずかしくない人間かどうか」が見られます。そのため、正しい言葉遣いができているかどうかはとても重要です。就活では「正しい言葉遣い」に気を配りながら、コミュニケーションをとることをこころがけましょう!
- リクルートスーツとビジネススーツは何が違うのか 2024/12/14
- 内定承諾書を提出した後に辞退するためには 2024/12/14
- 内定後に連絡が来ないときの対処法 2024/12/14
- 知らないと損!大学生が使っておくべき学割5選 2024/12/14
- 大学生に知ってほしいお酒の基本知識 2024/12/14
- 大学生が知っておくべき、時間割のうまい組み方 2024/12/14
- これで完璧!大学生が引っ越しでやること一覧 2024/12/14
- 【大学生が取るべき資格】日経TEST編 2024/12/14