【業界研究】国際機関の現状、仕事内容、就職活動対策について解説!

世界レベルで仕事がしたい、海外で働くのにNGOや国際機関も視野に入れているという就活生も少なくないでしょう。国際機関って具体的にどんな仕事をするんだろう?国際機関の就活ってどうするの?などの疑問に答えていきます。

英語が得意じゃないんだけど、など様々な疑問や不安を持っている人でも大丈夫。今回は、国際機関について仕事内容から、具体的な就活対策まで徹底解説します。

国際機関
目次

国際機関について知ろう

国連の主要機関として、「総会」「安全保障理事会」「経済社会理事会」「信託統治理事会」「国際司法裁判所」「事務局」専門機関としては、「国連児童基金(UNICEF)」、「世界保健機関(WHO)」、「国際通貨基金(IMF)」などがあります。

今日本は外務省を通して、国際機関の専門職の日本人を増やそうとしています。国からの支援が手厚いので、外務省のホームページなどを覗いてみましょう。

国際機関で働く人たちって、どんな仕事をしているの?

国際公務員という職業

国際機関で働く人たちのことを国際公務員と言います。公務員なので、安定しているかというとそうではなく、どの職も2〜3年と任期が決まっています。

終身雇用ではなく、ポストを探し続ける必要があるというのが大事なポイントです。では、具体的にどんなことをしているのか、見ていきましょう。

専門職職員

専門職職員は高度な専門性と実践力を持って、国際的応募によってなることができます。各機関で実施するプログラムに直接関わる業務と、それをサポートする業務があり、それぞれ専門分野を生かした業務を行っています。

プログラムに直接関わる人々は食料、エネルギー、社会開発、経済などの分野のプロフェッショナル、サポートする業務の人々はIT、広報、財務、人事などのプロフェッショナルです。

具体的な業務としては、国連本部で、財務、人事などの業務に関わったり、世界各国の地域、国事務所でプロジェクトの企画、実施を行ったりです。また、専門職として昇進していくと管理職になることもあります。

一般職職員

専門職職員の補佐として一般事務を担います。また、秘書や運転手、警備を担う職員もいます。基本的に事務所や機関のある現地での採用となっているので、希望する事務所のホームページか各機関のホームページへアクセスしてみましょう。

採用条件は機関や事務所によって異なりますが、ほとんどの場合学歴は高卒以上で、専門職と同様に英語やフランス語などの高い語学力が必要です。

国際機関への応募方法は3つ!

ここでは、専門職への応募のみに絞って紹介していきます。

ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー(JPO)

外務省が実施しています。年齢制限は35歳以下となっています。修士号以上が必須で、2年以上の職務経験も必要となっています。日本人国際公務員の60パーセントがこのJPO派遣制度を通してなっています。

多くの人この制度を通して各機関へ派遣され、そこで働きながら国際公務員になるポストを探します。この試験では、日本で実施されるため、日本人と戦うことになります。他の試験より倍率が低いので、大抵の人はこれを受けることになるでしょう。

ヤング・プロフェッショナル・プログラム(YPP)

国連事務局が実施しています。1年に1回募集しており、募集職種は年によって異なります。年齢制限は32歳以下となっています。最低学歴は学士号以上で、条件として大学既卒であることが必要ですが、職務経験必要ありません。世界中の候補者と戦います。

空席公告

各国際機関がポストが空き次第、随時実施しています。年齢制限がなく、修士号以上が必要です。ポストによっては、学士と職務経験2年でも大丈夫なものもあるようです。

国際機関へ就職するために必要なこと、今からできることは?

語学力を高める

国際機関へ就職するためには、英語力は必須となっています。持っておくべき資格としては、TOEFLiBT100点以上です。これはJPO合格者のほとんどがとっている点数であり、必須と言えます。

また、専門職の場合、英語などの文章作成能力、プレゼン能力が必要になってきます。つまり、当たり前に英語で仕事を進められるレベルの高い英語力が求められています。

それに加え、他の国連公用語であるフランス語やスペイン語の資格(TEF,DELFなど)をとっておくと、選考で有利に働くことがあります。職種や働く場所によっても異なるので、具体的に働きたい機関や職種がある人は調べておきましょう。

学歴・職歴をつける

応募するところによって異なりますが、ほとんどのところが専門職は修士以上、2年以上の専門性に沿った勤務経験を求めています。国際機関は、高度な専門性を持ち、即戦力で働ける人が求められているため、新卒で入ることは大変難しくなっています。

年齢制限はありますが、働きたい分野や目標があるならば、自分のスキルを磨いてからでも遅くはないので、修士までとり、職についたり、NGOで働くなどして視野を広げてから応募する方が望ましいでしょう。JPOの平均受験年齢は31歳となっています。

ちなみに、国際機関に職歴なしで応募できる機関は、国際連合事務局(UN)、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)、世界銀行(WB)の3つです。

学士号のみで応募できるのは国際連合事務局(UN)、職歴なしかつ学士号のみで応募できるのは国際連合事務局(UN)のみになっています。

NGOも視野に入れてみる

グローバルに世界規模で仕事をしたい、活躍したい、と考えている人は、NGOも視野に入れてみましょう。NGOは非政府組織のことであり、純粋に「世界をより良い方向へ」といった考えを持った人が働いているので、やっていることの幅が広く、国同士の立場の違いなど関係なく活動ができます。

具体的に自分がどんなことをやって世界に貢献したいのかというビジョンがある人は、NGOも考えてみてください。海外インターンなども挑戦してみると良いかもしれません。この経験の後、国際機関に就職する人も多数います。ゴールをどこに持っていくか具体的に考えてみましょう。

国際機関を目指す人がすべき就活対策

目的を明確にする

国際機関の採用では、高い目的意識があるかどうかが重要視されます。なぜその機関なのか、なぜそのポストなのか、どんなことを達成したいのか、などは必ず聞かれる質問です。

やりたいことや成し遂げたいことを明確にして、面接で説得力ある回答ができるよう準備しておく必要があります。

やりたいことが明確になれば、求められるスキルや必要な専門知識もわかってきます。なるべく早い時期から知識や経験を身につけて、就活にいかしましょう。

国連ボランティアに参加する

職歴についてですが、国連ボランティアや青年海外協力隊はボランティアという名称ですが、有給でフルタイムであれば職歴として見なされます。

学生のうちから国連ボランティアや青年海外協力隊の活動に参加しておくと、学べることがたくさんあるはずです。

インターンシップに参加する

大学院生を中心に、無給でインターンを募集している。海外の国際機関インターンなどは、学部2年生から可能なところもありますよ。奨学金を使えたりするところもあるので、ぜひ調べてみましょう。

一般企業のインターンシップに参加するのもおすすめです。やりたいことと関連のある分野の業界や事業内容の企業なら、一般企業のインターンでも国際機関の仕事で役立つ知識や経験が身につけることができます。

専門性を高めたり、語学力を高めたり、海外経験を豊富にするインターンもみてみると良いでしょう。将来どのようにして国際機関に貢献したいのかという具体的なビジョンを持って行動することが大事です。

最後に

国際機関や国際機関の就活について理解は深まりましたか。国際機関は就活方法がかなり特殊で、難しいです。また、就職できる人も少ないので、自分で動いて情報をつかむことが重要です。

もし、知り合いに国際機関で働いた経験がある人、詳しい人がいれば話を聞きに行くのもいいかもしれません。国際機関就職の道のりは大変ですが、もし就職できればグローバルに活躍できる素晴らしいフィールドです。目標を決めたら、今からできる準備を始めましょう!

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