ゲーム業界の就活、プランナー職の企画書はどう書く?

ゲーム
目次

ゲーム業界の概要

“ゲーム”といえばゲームセンターだった時代を経て、家庭用ゲーム機が中心となり、現在はスマホ向けへと大きな市場が推移してきています。
スマホ向けのゲームでも開発技術の向上により、家庭用ゲーム機並のクオリティーのゲームが作れるようになったり、ARやVR技術の向上、さらには実況プレイなど新たなコンテンツとしての価値も生まれてきたりと、今後もさらに変化が見られるでしょう。

また、浮き沈みの激しい業界ですので、新卒であっても「正社員」としての採用ではなく「契約社員」として、時給○○円~での採用というところもあります。
すべて正社員での採用だと思い込まずに、きちんと募集要項を読むようにしましょう。

職種について

企業によって各職種の呼び方は変わりますが、大きく分けると下記の3種類があります。

・プランナー、企画職
・エンジニア
・デザイナー
この3つはほとんどの企業にある職種で、毎年新卒採用を実施していると思って良いでしょう。

※中小企業だと、デザイナーしか採用しない、エンジニアのみ募集などの案件もあります。
今回は特にプランナー志望の学生に向けて、就活対策をお伝えいたします 。

企業の規模が大きければ、専属シナリオライターや、サウンドクリエイターなども採用することがあります。
しかし、このような職種は外注に依頼するという企業がほとんどですので、新卒であれば、最初に紹介した3つの職種から企業に入社するというのが王道のルートです。

書類選考で通過できるかどうかのポイント

自己分析の時点で、『自分は“作り手”として、どういうゲームを作りたいのか』を意識してみて下さい。
ゲームが好きであったとしても、それをいつまでも“プレイヤー”視点でしか見られない人はただのゲームファンでいてほしいというのが本音。
「ゲーム好き」を求めるのは、あくまでも「仕事で使える感覚」として持っておいてほしいからです。
例えば、課金型のゲームであれば、自分がプレイヤーとして遊んでいた経験を踏まえて、「いかに課金してもらうか」「どうしたらプレイヤーが満足できる課金型ゲームになるか」というところを考えられるようなところにまで、落とし込まなくてはなりません。

また、書類応募の際に企画書を求められることが多々あります。
その際、企画書やポートフォリオと志望動機には、必ず一貫した内容を書きましょう。
「家庭用ゲーム機に携わりたい」と言っているのに、企画書がスマホ向けのゲームの企画ばかりであれば一貫性がありません。
応募先の企業によって提出する企画を変えられるように、企画書と志望動機は何種類か用意しておきましょう。

面接までにしっかり確認しておくべきポイント

面接では、多くの企業で「ゲームに対する情熱」を見られます。
残念ながら、この業界ではまだまだ長時間労働がはびこっています。
情熱があればその長時間労働を乗り越えられると思っている人も大勢います。
一部の上場企業では残業削減についてかなりしっかりやっているので、ウワサなどに惑わされず、見極める力が必要でしょう。

面接まで進んだら、その企業の代表的なゲームはプレイしておきましょう。
プレイする際には「どういう点がよかったか?」「改善点はどこか? その理由と改善案は何か?」を意識して、面接までにまとめておくのです。

また、「何か質問はありますか?」などと聞かれて、その企業のゲームの攻略法やキャラに関する質問をするのはやめるべきです。
まず企業側がそんな秘密を漏らすわけもありませんし、”プレイヤー”視点しか持っていない学生であると判断されてしまうだけです。

企画書とは?

先述したとおり、応募に際して多くの企業が企画書の提出を求めます。
多くの学生が最初にぶつかるのが『企画書ってどうやって作るの?』『そもそも企画書って何? どんなものを用意すればいいの?』という疑問。

企業によっては「この項目は必ず企画書に盛り込んで下さい」という指示が募集要項ページに記載されていることもありますので、必ずその要件を満たした企画書になっているか確認して下さい。
また、一般的にゲームの企画書には重要な項目がいくつかあります。

1,基本事項(タイトル、対象ハード、作成者の名前・学校)
2,ターゲット
3,セールスポイント
4,ゲームフロー

ターゲット

「30代男性」などとざっくり書くのでは、これをわざわざ記載する意味がありません。「このゲームはどんな人達の心に刺さるのか?」と考えてみて下さい。

たとえば自分が作ったゲームがFPS(ファーストパーソン・シューター)で、有名な戦争をモデルにしたゲームであれば、既存のゲームで似たようなものがいくつかあるはずです。「○○や✕✕のようなRPGをプレイするのは、どんな人達だろう?」「どんなところを面白いと感じて、あのゲームをプレイしているのだろう?」と考えてみて下さい。
それがこのゲームの狙い、面白さという部分に現れてくるはずです。

対象ハード

ゲームをプレイするときに使用する端末の名称を書きます。
ただし、自分が応募する企業にあわせたハードを使った企画にしましょう。
任天堂系列の企業にプレイステーション4でプレイできるゲームの企画書ばかりを提出するというのはリスクでしかありません。
後述しますが、企業に向けて「私はこういうゲームを作りたい。
だからこの企画を持ってきました。
そしてそういうゲームを貴社で作りたいんです」と一貫して言えなければいけないのです。

セールスポイント

「このゲームの面白さはこのポイントにあって、こういうプレイ体験をユーザーにさせたいんです」というキモの部分です。「このゲームはどういう体験をプレイヤーに提供するのか」「どういうポイントがプレイヤーにウケるから売れるのか」「何を魅力に感じてプレイヤーはこのゲームをプレイするのか」を考えてみましょう。
また、ここでは独自性があるかどうかも見られます。
乙女ゲームの企画だからと言って、「イケメンと恋愛できることがこのゲームの面白さです」と言っても、「じゃあ既存のゲームでいいよね?」と言われてしまうというもの。

多くの人は、自分が好きなゲームによく似たゲームを作ってしまうものです。
避けたいのは、面接で「何のゲームが好きなの?」と聞かれて答えたら「そのゲームと君の企画、よく似てるよね。パクリ?」と言われてしまうこと。
オリジナリティのない作品は誰の心にも残りません。
「このゲームは○○という部分が面白いので、✕✕なプレイヤーにウケます」と言えなくてはなりません。
だからターゲットを深掘りして考える必要があるのです。

ゲームフロー

多くの方が、ここを書くのが一番難しいと感じるでしょう。
たとえば、とあるRPGのゲームフローは「探索する」→「敵と戦う」→「経験値をもらってレベルを上げる」→「仲間のモンスターを増やす」→「探索する」……の繰り返しですよね。
このサイクルのように、「このゲームはどんな流れで進んでいくのか」を明確にしましょう。
ここが伝わらないと、「結局このゲームでは何がしたいの?」と思われてしまいます。

ここで世界観やあらすじ、登場人物などを細かく説明する必要はありません。
書きたくなるでしょうが、多くのゲームにおいて世界観や登場人物はあとから決めていくことです。

もしこれが乙女ゲームの企画であれば、どこでどういうトキメキをプレイヤーに提供したいのかを説明するために登場人物やあらすじを書く必要があるかもしれませんが、そうでなければ概要だけにとどめましょう。
また操作方法を細かく書く人もいますがそれは仕様書です。
プレイヤーに楽しんでもらいたいポイントを説明するためにどうしても必要であれば盛り込まなければいけませんが、そうでないのであれば無駄な説明は省き、どんな遊びなのかを伝えることに専念しましょう。

これはセールスポイントを説明するときにも役立つことですが、できるだけビジュアルイメージを増やすことが重要です。
たくさんのビジュアルを使い、読み手にゲームのプレイ映像を想像させる必要があります。
もし使えるならフォトショップやイラストレーターで簡単にゲームのプレイ画面を作ってみましょう。
建築学科やデザイン系の学部生はツールを使ってみごとな企画書を作ってきますので、知り合いにそのようなツールに慣れている人がいたら教えてもらうのも良いかもしれません。

まとめ

ゲーム業界は近年、人気の高い業界になってきています。
一方で他の業界にはない企画書の提出を求められたり、クリエイティブな能力を必要とされたりするので、ほかの業界志望者よりも早く企画書の作成や自己分析に取り掛かることが肝要です。


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