【業界研究】ハウスメーカーの現状・仕事内容・就活対策について徹底解説!

ハウスメーカーは主に戸建て住宅の建築を行います。建設業界の中でもテレビCMが多かったり、街でモデルハウスを見かけたりと、学生が身近に感じやすい業種です。本記事ではハウスメーカーの定義、現状、仕事内容、就活対策を解説していきます。

【業界研究】ハウスメーカーの現状・仕事内容・就活対策について徹底解説!
目次

ハウスメーカーとは?工務店やゼネコンとの違いは?

ハウスメーカーとは

ハウスメーカーは住宅建設会社のことを言います。基本的には戸建て住宅を対象としており、住宅の設計、建築、販売を行います。マンションやアパートなどの集合住宅事業も手がける企業もあります。

ハウスメーカーと工務店の違い

ハウスメーカーと工務店は同じ業界なので混同されやすいです。ハウスメーカーは設計、建築をすると記したばかりですが、実際のところほとんどの施工は工務店が下請けする形になっています。

リフォーム事業も大事な仕事の一つです。ハウスメーカーは「家の販売」、工務店は「建築・工事」が中心だと考えると良いかもしれません。

ハウスメーカーとゼネコンの違い

ハウスメーカーが主に戸建て住宅の建築を行うのに対して、ゼネコンは総合建設を行います。

ゼネコンは戸建て住宅や小規模な集合住宅を扱うことはなく、商業施設や公共施設、土木など大規模な建設を行います。大手企業としては鹿島、清水建設、大成建設などがあります。

ハウスメーカーの特徴・現状・動向・課題

ハウスメーカーの特徴

現在、ハウスメーカーの市場規模は10兆円前後であり、他業界と比べて大きな産業だと言えます。特徴的なのは、シェアを占める大手企業の割合です。大抵の業界が業界売上を上位数社が寡占する傾向にあるところ、ハウスメーカー業界では大手10社のシェアは3割ほどにとどまっています。

それだけ中小企業にも存在感があるということでしょう。具体的には3割を占める主要10社のうち、売上順に大和ハウス、積水ハウス、飯田グループホールディングスなどが挙げられます。

ハウスメーカーの現状・動向

業界全体の売上は横ばいです。新設住宅着工戸数が減少気味にある一方で、戸建て住宅の受注はやや増加しています。

その背景としては、首都圏の人口一極集中による家賃高騰、住み方の多様化による多機能住宅のニーズがあります。高齢者・障害のある人に優しいバリアフリー、地震に強い耐震構造、環境に配慮した太陽光パネルの配備など、顧客の要望に合わせた対応が必須です。

また、海外事業に参入する企業も際立っています。例えば大和ハウスならアメリカをはじめオーストラリア、中国、インドネシアなど15カ国で展開しています。

このほか住友林業やパナホームも海外市場を開拓しており、特に人口増加率の高いオーストラリアに進出する企業が多く見られます。国内の人口減少は著しく、今後はより海外事業の重要性が増すと言えそうです。

ハウスメーカーの課題

少子高齢化による人口減少や独身世帯の増加で、マイホームを購入する人が減少し市場規模が縮小することが予測されます。

対策としてハウスメーカー各社は、住宅やサービスの多様化に力を注ぎはじめています。新しいサービスや多様なニーズに応える住宅の開発が今後の課題となるでしょう。

ハウスメーカーの仕事内容

ハウスメーカーの仕事内容を見ていきましょう。

設計

お客様との話し合いを踏まえて住宅の設計を行います。お客様の想像からかけ離れたものにならないよう、緻密なヒアリング、要望や条件に合わせたデザインや機能の提案・擦り合わせ、それらを実現するための図面描き起こしなどが主な業務です。

専門的な知識や資格が必要となるでしょう。ただ、デザイン会社に発注することも多々あります。

施工管理

設計図をもとに、現場で施工を管理・指揮します。外注した建設会社や、大工さんとのやり取りを担当します。設計者側とのズレがないように、的確な段取りの指示や意思疎通が要求されます。

設計業務と同じく専門知識を使う場面があり、大学や専門学校で建築関連の勉強を終えていると良いでしょう。

営業

ハウスメーカーにおける営業の仕事は、モデルハウスといった展示場での接客、購入を希望して事業所を訪ねたお客様対応、あたらしい企画の立案があります。

モデルハウスでの接客や、購入を検討するお客様とのやり取りでは、どれだけお客様の購買意欲を促せるか、契約に結び付けられるかが力の見せ所です。

成果によってお給料が変化することも営業職に特有です。交渉力、コミュニケーション力が役立つかもしれませんね。

事務/管理(総務・経理・人事)

事務は、一般的な事務職を指します。業務内容はデータ入力や資料整理、電話対応など様々です。部署としては総務、経理、人事などがあり、担当する業務は配属される部署によって異なります。

ハウスメーカーの就活対策

最後にハウスメーカーへの就職を目指すならやっておくべき就活対策を見ていきます。

住宅業界での位置付けを知る

住宅業界では建設と不動産で大きく分けることがあったり、はたまた建設(大規模なマンション含む)、戸建て住宅(アパートから小規模なマンション含む)、リフォーム、不動産と分けることもあります。

更に、建設と戸建て住宅の中でもハウスメーカー、工務店、ゼネコンに分けて考えることもできます。インターネットや本を活用して、ハウスメーカーの位置付けを正しく理解しましょう。

インターンシップに参加する

インターンシップに参加すると、各企業の違いを把握することができます。ハウスメーカーと一括りに言っても、設計から建築、販売までをカバーするところもあれば、設計と建築は下請け企業に任せて販売のみに集中する仲介色の強い企業もあります。

体験プログラムや社員面談を通して企業研究を行い、やりたいこととマッチしているか確認してみてください。

資格を取る

資格の取得は必須ではありませんが、意欲は買ってもらえるでしょう。ただし、技術職を志望する場合、応募条件として特定の資格保持が定められていることが多いです。

設計職では「建築士」、施工管理職なら「建築施工管理技士」の資格が求められます。営業職であれば、「宅地建物取引主任者」あるいは「宅地建物取引士」を取得していると重宝されるでしょう。

ハウスメーカーの仕事の魅力・やりがい

お客様に喜んでもらえる

マイホームの購入は多くの人にとって、人生の一大イベントです。生涯でもっとも大きな買い物になることも少なくないでしょう。

マイホームの建設・購入を、夢に見ている人は多いです。家が完成してお客様が喜んでいる姿を見たり、実際に感謝されると大きな喜びや達成感を感じるはずです。

みんなで協力して家を作り上げる達成感を味わえる

ハウスメーカーの仕事では、多くの人と協力して一つのものを作り上げるプロジェクトに関わることができます。

お客様とはもちろん、現場で施工を担当する職人たちと協力しながらプロジェクトを進めていくので、密な人間関係を築けます。

チームワークを発揮することが得意な人や、仲間と協力して何かを成し遂げるような仕事がしたい人にはぴったりの職場でしょう。

高収入

大手企業だと高収入が期待できるのも、ハウスメーカーが就活生に人気の理由のひとつでしょう。特に営業や技術職は高収入が期待できる企業も多いですが、企業の規模や事業内容によって収入はかなり異なります。

営業の場合は給料が歩合制の会社も多いので、自分の頑張り次第でさらに収入をアップさせることも可能です。

最後に

ハウスメーカーは「家を買う」というお客様の人生のターニングポイントに関われる仕事です。海外展開に前向きであったり、営業の成果が目に見えたりといった点でもやりがいがあるのではないでしょうか。家というモノを通して誰かを喜ばせたい、未来を見据えた新しい住宅を作りたい、という学生には是非おすすめしたいです。

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