学歴フィルターって実在するの?実際にどんなフィルターがあるのか、対処法があるのか解説!

就活では応募者を学歴でふるいにかける「学歴フィルター」の噂をよく耳にします。一方で「学歴フィルターなんて存在しない!」という声もあります。果たして学歴フィルターは実在するのでしょうか?
この記事では学歴フィルターが実在するかどうかを回答した上で、学歴フィルターがある場合の対処法を詳しく解説します。

目次

学歴フィルターは実在する!

学歴フィルターが実在するかどうかで言えば、学歴フィルターは間違いなく実在します。まずは学歴フィルターの実態についてお話ししていきましょう。

学歴フィルターとは?

「学歴フィルター」とは大学の偏差値によって選考での対応に差をつける行為を指します。例えば、以下のようなケースが報告されています。
・一定以下の偏差値の大学だと会社説明会の案内メールが来ない
・一定以下の偏差値の大学だと会社説明会にエントリーしようとしても「満席」と表示されて申し込めない
・難関大学の学生にはリクルーターがつく
全ての企業が学歴フィルターを用いている訳ではありませんが、就活生から人気の高い企業ほど学歴フィルターを採用している可能性があります。

学歴フィルターの基準となる大学は?

学歴フィルターの基準とされやすいのが「MARCH」や「関関同立」と呼ばれる大学群です。MARCHは明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学の5つ、関関同立は関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学の4つで、どちらも偏差値55~65程度となっています。
これよりも偏差値の低い大学の場合、学歴フィルターに引っ掛かってしまう危険性があります。

学歴フィルターの意図とは?

就活生としては「大学名ではなく、自分を見てほしい」と感じるものです。それでも企業が学歴フィルターを採用する背景には次のような意図があります。

学歴フィルターで応募者を絞りこむ

有名な企業は「名前を知っているから何となく受けてみようかな」という程度でエントリーする学生も少なくありません。その結果、企業によっては数千から数万の応募者が集まってしまいます。
当然ながら1人1人の応募者に時間・人員などのコストをかけて人柄や能力を測る余裕はありません。そのため、学歴フィルターを通して一定以上の学力・能力が見込める応募者だけに絞り込んで選考を行うのです。

高い知的能力を求める職種は学歴で判断する

高度な専門知識や技術が求められる職種は、学歴によって応募できるかどうかが制限されている場合があります。 例えば、金融機関では数学や統計学、経済学などの高度な専門知識が必要となります。そのため、大学や大学院でより高度な内容を学んできたと考えられる超難関大学の学生ばかりが優先的に採用されるケースが見られます。

学閥で優先的に採用する企業も

企業によっては学閥で優先的な採用を実施している場合もあります。学閥とは「同じ出身校の人によって構成される集団」です。
自分と同じ部分があると、人は親しみや安心感を抱きます。そのため「〇〇大学の卒業生」という共通点がポジティブな要因となって採用されやすくなる場合があります。特に医療や金融、公務員などの業界によく見られます。

学歴フィルターへの対処法

「学歴フィルターがあるなら頑張って就活しても意味がない…」と落ち込んだ方もいるかもしれません。そんな方のために学歴フィルターへの対処法をご紹介します。

学歴フィルターの噂に惑わされず応募する

1541社(上場企業414社、非上場企業1127社)を対象とした「マイナビ2020年卒企業新卒採用予定調査」によると、「採用ターゲットとしている学校群はあるか」という問いに対して「ある」と回答した企業は47.4%でした。
つまり約半数は学歴フィルターをかけていないということです。また、学歴フィルターがあっても選考での対応に差がつくだけで、採用される機会は残されている場合もあります。 就活ではエントリーしなければ選考に参加することはできません。「どうせ無理だ」と最初から諦めてしまわずに応募しておきましょう。

学歴ではなく実績をアピールする

企業は「仕事のできる人材を入社させたい」と考えており、学歴はその1つの指標に過ぎません。そのため、大学の偏差値が低くても「この人は入社したら活躍してくれそうだ」と感じてもらえるような実績をアピールできれば、内定を獲得できる可能性はぐんと高まります。
難関資格の取得やコンクール・大会での入賞など、自分の実力を明確に伝えられる実績を築いておきましょう。

筆記試験対策に力を入れる

エントリーシートで実績をアピールしても、筆記試験の成績が低ければ「やっぱり学歴が低いとダメだ」と判断されてしまいます。「最低限の学力や知識も持っている」とアピールするために筆記試験対策にもしっかり力を入れましょう。苦手意識がある方はキャリアセンターの講座などを活用するのがおすすめです。

まとめ

学歴フィルターは実在しますが、全ての企業が学歴フィルターを採用している訳ではありません。また、学歴フィルターは高学歴の学生を優遇する制度ではあるものの、高学歴以外の学生を完全に排除するものではないケースも少なくありません。
「学歴フィルターの噂に惑わされず応募する」「学歴ではなく実績をアピールする」「筆記試験対策に力を入れる」の3つを押さえて就活を進めれば、学歴フィルターがあったとしても内定を獲得しやすくなります。ぜひ取り組んでみてくださいね。


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