フル単ってどういう意味?就活に関係するの?メリットやコツも紹介

大学でよく耳にするフル単。大学1年生にとっては新鮮で、大学2~4年生にとっては馴染み深い言葉ですね。フル単は学生によって重要度が異なりますが、フル単で卒業を迎えてみたいと思ったことのある学生は少なからずいると思います。

この記事ではフル単の意味から就活で有利になるかどうかまで、幅広く解説。「フル単ってどれくらいきつい?」「フル単のメリットは?」「バイトと両立は可能?」などの疑問にも答えていきます。

フル単ってどういう意味?就活に関係するの?メリットやコツも紹介
目次

「フル単」って?就活で有利になるの?

フル単とは

フル単位には2つの意味があります。 一つは、「ある学期や学年において、履修登録したすべての単位を習得すること」です。この意味での「フル単」は試験期間が終わった学期末に学生間で使われることが多いです。例えば、「今回テスト勉強頑張ったからフル単イケたわ」というように使われます。

もう一つは、「1学期・1学年次に取得できる上限の単位数いっぱいまで履修すること」意味します。これは、大抵年度初めに使われます。「今学期フル単で履修した?」というように使われます。

今回の記事では主に前者を取り上げて話を進めていきます。

フル単の難易度

マイナビのある調査によると5割弱の学生がフル単で卒業を迎えるようです。割合を見ると簡単にフル単を取れそうに見えますが、実際のところ四年間一つも単位を落とさず卒業する学生は少なく感じます。

文系・理系、学部によって試験の難しさや評価基準が異なるため、フル単の難易度は一概には言えなさそうです。

就活でフル単が評価されることは少ない

就職活動での評価対象になるか気になる方は多いのではないでしょうか。実際のところ、「フル単」かどうかを見ている企業は少ないようです。というのも、単位の取りやすさは大学や文理、学部によって異なるからです。

学生の優劣を判断する基準には向かなそうですよね。学業をアピールするのであれば、成績として現れるGPAを気にするほうが良いかもしれません。GPAとは、大学の成績を特殊な計算方法を用いて数値で表したものです。

フル単のメリットは?

フル単を取ることができた場合、どんなメリットがあるのでしょうか?

3、4年次に時間の余裕ができる

1、2年次にフルで単位を取っておくことで、3、4年次の単位取得の負担を減らすことができます。卒業所要単位数の大部分を2年間のうちに消化できるからです。

大学によっては3、4年次も必修科目が課されていたり、年間の最低取得単位数が定められていることがあるため、学校に行かずに済むということはないかと思います。しかし、時間に余裕ができることは明確です。

3年生はこの浮いた時間で就職活動の準備、それに向けた長期インターンシップができるといったメリットがあります。4年生も本選考の面接試験や履歴書の提出などの、本格化した就職活動に集中できると思います。

モチベーションの維持に繋がる

フル単をとると、もう一度フル単を取りたいという向上心が生まれます。一度だけではそれほど継続には繋がらないかもしれませんが、二度三度とフル単を取り続けることで、その後もフル単を目指したくなるでしょう。試験だけでなく、大学の授業に対するモチベーションにも繋がります。

フル単のコツ

メリットに魅力を感じる学生は、フル単を取るコツが気になるはず。ここからはフル単を実現するためのコツをご紹介していきます。

授業を真面目に受ける

シンプルですが、大事なことです。テストには、例外を除いて授業で習った内容が出題されるからです。大学では、ほとんどの学生がケータイをいじっていたり、おしゃべりをしてしまったりするつまらない授業も存在します。

履修しているのは、興味はないけど必修とされているから、先生が優しいからといった理由があるかもしれません。しかし、教科書を読むこと、教授の話に耳を傾けることをするとしないでは授業の定着度が違ってきます。

テスト前にゼロから学び始めなくて済むように、普段の授業から真剣に取り組んでおくと安心です。もちろん大学には面白い授業も沢山あるため、意欲的に授業に参加していきましょう。

テスト前にしっかりと勉強をする

大学生になると、テストに対する危機感が薄れる傾向にあります。高校とは異なり、試験への教科書の持ち込みが許可されていたり、出題内容自体が簡単なものがあるからです。また、受験といった大きなゴールがないため勉強に対するモチベーションが下がる人が多いように思います。

そのため、一年生の前期は高校時代のようにテスト勉強に励みますが、それ以降ほとんどの学生が十分に試験対策をせずにテストを受け、成績開示後に後悔します。フル単を目指すのであれば、試験を侮らずしっかりと試験勉強をしましょう。

確実に単位をくれる授業を履修する

まれに単位の取得がほぼ約束されている授業があります。例えば、単位を約束する代わりに、成績は単位を取得できるギリギリのC評価を与えるという授業や、試験を受けてあからさまに間違った答えを書かなければA評価をくれるような甘い授業もあります。

どの授業にも大抵、出席していれば〇、レポート出せば〇、テスト受けさえすれば〇、などの条件があります。これを公言する教授もいればそうでない教授もいるため、友人や先輩に情報をもらいましょう。

生活リズムに合わせて履修する

授業を休んでばかりいたら、テスト前に独学で勉強を進めることになるからです。また、出欠による評価が50%を占めていたり、出席しさえすれば単位をもらえる授業を休んでしまうのはもったいないですよね。

ご存知の通り大学では必修科目以外は自由に時間割を決めることができるので、自分の生活に合わせて履修しましょう。

過去問を入手する

過去問はあるに越したことはありません。過去問をそのまま繰り返し使っていたり、ほぼ内容を変えずに出題していたりする試験があるからです。試験前に学生の間で必ずと言っていいほど出回るので、友人や先輩にもらいましょう。

「フル単」についての疑問を解消しよう

フル単は「きつい」のか?

フル単について、「きつい」「大変そう」「絶対無理」というイメージを持っている学生も少なくないと思います。フル単は簡単なことではありませんし、もちろん工夫や努力が必要です。

しかし、約半分の学生が達成していることからも、それほど難しいことではないと想像できると思います。必要なのは、真面目に授業に出席して勉強する、試験やレポートにきちんと取り組むといった、基本的なことです。

大学時代にしっかりと勉強しておいて、マイナスになることはありません。可能な限りフル単を目指して頑張ってみるといいでしょう。

フル単に失敗する原因は?

「出席日数が足りなかった」「レポートを提出しなかった」などの理由でフル単に失敗する学生が多いです。必要な出席日数や提出物など、単位取得の条件をきちんと把握しておきましょう。

寝坊して遅刻や欠席が増えたり、テストを受けられなかったためにフル単に失敗する学生も多いです。規則正しい生活を心がけたり、テストの前には飲み会を入れないようにするなど、自己管理も重要なポイントとなります。

フル単とバイトは両立できる?

フル単とアルバイトを両立することは可能です。実際にアルバイトをしながら、フル単に成功している学生は少なくありません。

大学や自宅の近くでできるアルバイトやスケジュールの融通がきくアルバイトを選ぶなど、学業にマイナスの影響を与えないようなアルバイトを選ぶのがいいでしょう。

フル単ってどうしても取らないといけないの?

大学に入ったら必ずしもフル単を取らないといけないというわけではありません。「自分は卒業出来ればいい」「単位を取るよりもやりたいことがある」という人もいるでしょう。

学生起業や留学、趣味など今しかできないことでやりたいことがあるなら、そちらに集中して取り組むのも有意義な大学生活の送り方と言えます。

自分の今やりたいこと、自分にとって必要なことをじっくりと考えてみるといいかもしれませんね。

最後に

フル単は「どうしてもフル単を取りたい」「とりあえず進級できればいい」といったように、学生によって重要度が異なると思います。ただ、フル単を目指すことで大学の勉強に力が入るのであればそれに越したことはありません。大学は色々な分野に触れられる絶好の機会なので目指してみるのも良いでしょう。


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