就活のプレエントリー、エントリー件数は何社くらいが普通?

就活を始めるにあたって、まず踏み出す第一歩が「プレエントリー」、「エントリー」。
大学ではとにかく多くの会社へエントリーするように言われるけど、平均的なエントリー数ってどれくらいなの?
そんな風に疑問を抱いている就活生へ、今回は平均的なエントリー数について説明します。

プレエントリー

プレエントリーとエントリーの違い

プレエントリーとエントリーの違いはご存知でしょうか。
企業の採用ページにメールアドレスや氏名、大学名などの基本的な情報を登録することをプレエントリーと呼びます。プレエントリーすると、説明会やエントリー締切などの情報を確認できたり、ログインした先のページで説明会の参加登録やエントリーシート提出ができる状態になったりします。経団連が企業の大学生向けの情報解禁の時期を規定しており、2019卒では大学3年生の3月から多くの企業でプレエントリーが可能になります。

エントリーシートを提出するなど実際にその企業の採用選考を受ける手続きを行うことをエントリーと呼びます。エントリーシートの提出方法は最近ではWeb上の採用ページから入力するタイプが主流ですが、手書きで作成して郵送で提出するような企業もあります。「志望動機」や「学生時代頑張っていたこと」などの設問への回答を求められ、その内容によって面接まで進めるかどうかの選考が行われるだけでなく、面接での参考資料として用いられます。

平均はプレエントリー50社程度、エントリー20社程度

内定をもらった学生のプレエントリー数は平均50社程度で、エントリーシートを提出した、つまりエントリーした数は平均20社程度と言われています。

しかし80社以上など大量にプレエントリーする人もいれば、ほとんどしない人もいて、実際には人によってかなりプレエントリー数は異なります。

志望業界や職種が絞られている人は当然プレエントリー数が少なくなりますし、適切なエントリー数は学生により異なります。またこの平均は文系理系でも異なり、理系の方が少ない傾向にあります。これは専門職に就く人が多いからという要因がありますね。

プレエントリー数は多めに60〜70社くらいしよう

内定を得ることができなかった学生は、総じてプレエントリー、エントリー数が明らかに少ないという傾向にあります。少なければそれだけ内定をもらえる可能性も下がることになりますね。

プレエントリーはいわば企業の情報請求のようなものなので、手間はそれほどかかりませんので少しでも興味を持ったならなるべくたくさんしておきましょう。
そこから企業研究や説明会を経て、更に興味のある企業へ絞っていくことになるので、間口は広い方が良いでしょう。中には、プレエントリーをすると「リクルーター面談」のオファーが来るような企業もあり、通常よりも有利な選考ルートに乗ることができるのでなるべく活用しましょう。
しかし多すぎても予定がキツくなったり、ダブってしまったり、管理が困難になることも。
自分のキャパや体調を良く考慮して無理のない範囲で、多めに出しておくのが正解です。

平均が50社程度であるならば、おそらく極端にエントリー数も低い人がいることを考慮して、60~70社ほどプレエントリーしておくのが安心です。

大学によっても異なりますので、周りの友人や先輩の話を参考に聞いてみるのもいいですね。

エントリーは30社程度が目安

エントリーするなら30社程度が良いと言われています。
これは筆者が大学内での講義や就活生のセミナーなどで参加したときに講師の方からお話ししていただいたことです。

ほとんどの学生が春の内にエントリーシートを出し終えるのですが、その作業に当たることができる期間は約1か月半ほど。
19卒の場合は、3月に単独説明会が始まり、4月後半にはエントリーシート締め切りの山場が集中します。

エントリーシートは単独説明会へ行くと貰えるという企業が多いので、説明会、エントリーシートの記入、など考えると、春の内に30社が目安になりそうです。

企業の優先順位をつけてエントリーしよう

たくさんプレエントリー、エントリーした方がどこかの企業に引っかかる可能性は上がりますが、時間には限りがあるので、あまり志望度の高くない企業のエントリーに時間を取られて志望度の高い企業の研究に時間を割けないなどといったことも起こりがちです。
プレエントリーはほとんど時間がかからない作業なのでまだ良いですが、エントリーシート提出は時間がかかるので、自分にとっての優先順位を決めた上でエントリーを行うように心がけましょう。志望企業が絞りきれてなくても、自分の優先したい条件が何なのかを考えて、第一志望群、第二志望群というように企業をグループ分けしておくと、どこに集中して時間を割けば良いのか明確になるので、予定も組みやすくなります。

エントリー数を絞りすぎない

志望業界を絞っている場合、エントリー数は少なくなる傾向にありますが、なるべく絞りすぎない方が良い、という面もあります。

というのも、就活している中で志望している業界や職種が変わっていくことも少なくないからです。

実際に面接してみたら違った、興味がなかったけどなんとなく説明会へ行ったら第一志望に変わってしまった、など。
その場合、就活が始まったばかりであればすぐにエントリーすれば良いのですが、就活も終盤に差し掛かると、そうもいきません。
あの時エントリーしていれば、と後悔する可能性も。

自分では向いていないと思っていた業界でも、周りや採用担当者から見れば逸材であった、ということも無いとは言えません。
自己分析の内に明らかにしておくことではありますが、就職活動を通して気が付くことも悪いことではありません。

せめて初めの説明会へはいろいろな場所へ足を運ぶなど、可能性はぜひ広げておいて損はないでしょう。
しかしあまりに多種多様な業界へとあれこれ手を伸ばすと、志望動機が弱まることにも繋がりますので、バランスは考慮したいですね。

まとめ

プレエントリーとエントリーの違い、またそれぞれの理想エントリー数についてご紹介しました。
プレエントリーなら60〜70社ほど、エントリーは30社ほどが、時間的面を考慮すると良さそうです。もちろん1社のエントリーシート作成にかかる時間は人それぞれですし、志望企業の絞り方も人それぞれですので、あくまで参考程度に考えて頂ければと思います。
他人のエントリー数が多いからといって、それに合わせたり劣等感を持つ必要もありません。自分のペースで第一志望群の企業の内定を目指しましょう!


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