「大学院生の就職は難しい」という話を耳にし、就活に不安を感じている大学院生は多いかもしれません。しかし、研究で忙しい大学院生でも、大学院生ならではの強みを活かして対策をすれば、就活に成功できます。
今回は、大学院生の就活の方法と就活に失敗しないためにすべきことを、NG行動と併せて詳しく解説します。
- ・大学院生の就活はハード?
- ・大学院生の2つの就活方法
- ├①学校推薦
- └②自由応募
- ・就活に失敗する大学院生の特徴3選!
- ├①研究との両立ができていない
- ├②業界・職種にこだわりすぎている
- └③就活を始めるのが遅い
- ・大学院生が就活に失敗しないためにすべきこと
- ├①大学院生ならではの強みをアピールする
- └②インターンシップに参加する
- ・【まとめ】大学院生ならではの強みを生かして就活を成功させよう!
大学院生の就活はハード?
文部科学省の令和3年度学校基本調査によると、大学(学部)の卒業者に占める就職者の割合は74.2%、大学院(修士課程)の修了者に占める就職者の割合は75.8%です。数字だけで見ると、学部生と比べても大学院生の就職は特別困難ではありません。
しかし、大学院に進学した目的が明確ではなかったり、大学院生ならではの強みがアピールできていないと、企業側に採用するメリットを感じさせることができず、なかなかうまくいかない可能性があります。
大学院生の2つの就活方法
①学校推薦
学校推薦は、学校側から推薦をもらって企業の求人に応募する就活の方法です。
学科や専攻に枠があり、定員が決められています。同じ学科や専攻でその推薦枠を狙っている学生がいれば、学内選考を通過した上で応募することになります。
しかし、学内で高い成績を収めていなければならず、推薦枠をもらえるかどうかはわかりません。そのため、学校推薦を考えている場合でも、業界や企業を幅広く調べ、研究しておくことをおすすめします。
②自由応募
自由応募とは、自分で企業をナビサイトなどから探し、応募する就活の方法です。
学校推薦は学校に来た求人から応募するのに対し、自由応募では自分で企業を選ぶことができるので、選択肢が広いのがメリットです。ほとんどの大学院生はこの方法で就活を進めます。
学校推薦で内定をもらった際には基本的に他の企業の求人に応募したり、内定を辞退することはできません。そのため、幅広い業界、業種から就職先を決めたいという方にはおすすめの方法です。
就活に失敗する大学院生の特徴3選!
①研究との両立ができていない
大学院生の就活が難しいと言われる最も大きな要因が、研究との両立です。
大学院生は研究で忙しく、就活に時間を割けないと悩む方も多いでしょう。まとまった時間が取れなくても、修士1年の早い時期からスキマ時間にコツコツ就活を進めることが大切です。
修士2年で本格的に選考が始まり、どうしても就活のために使う時間を確保しなければならない場合は、遠慮せず教授に相談することをおすすめします。研究進捗と就活のスケジュールについて詳しく報告すると、理解してもらいやすくなります。修士1年から真面目に取り組み、教授と良好な関係を作っておきましょう。
②業界・職種にこだわりすぎている
自由応募の場合は、自分の専攻に関係の深い業界や業種にこだわりすぎるのもNGです。特に理系の専門職は倍率が高く、特定の専門職だけを見ていてもなかなか内定をもらうことができない可能性があります。
大切なのは、専攻や研究内容に直接関係のない業界や業種でも、研究を通して培った能力や長所を活かすことのできる企業も視野に入れることです。
自分が興味のある分野の企業だけを見るのではなく、自分が活躍できそうかどうかも考えてみることで、相性の良い企業が見つかる可能性があります。
③就活を始めるのが遅い
「研究が忙しすぎて就活に手をつけられていない...」「自分は学校推薦を狙っているから今は研究に集中していれば良い」と、つい就活を先延ばしにしてしまったり、就活を楽観的に考えてしまっている学生は、後々就活で苦労する可能性があります。
一般的には、大学院生の就活は修士1年の夏にインターンに参加することから始まります。しかし、大学院生は直前から準備を始めようとしてもなかなかまとまった時間が取れません。そのため修士1年の4〜5月頃から自己分析や業界・企業研究などの準備を少しずつ進めることをおすすめします。
大学院生が就活に失敗しないためにすべきこと
①大学院生ならではの強みをアピールする
大学院生は、大学院での研究を通して何を得たのかや、入社後にそれをどう活かすのかということがアピールポイントとして重視されます。
そのため、以下のようなものは大学院生の強みとしては不十分です。
・アルバイト経験
・学部時代のサークル経験
・研究の内容
・精神力、体力
アルバイト経験やサークルでの経験など、学部生との差が分からない自己PRでは、「何のために大学院に進学したのか?」と企業側が疑問を持ち、面接で詰められてしまいます。
企業側は研究内容のレベルの高さよりも研究を通して培った力を重視しています。自己分析をして研究によってどんな力がついたのかを考え、それを活かせるかどうかを軸に業界を選ぶと、業界・企業の選択肢の幅が広がります。
②インターンシップに参加する
研究で忙しい大学院生は、業界・企業研究に割ける時間が限られています。そこで、業界・企業を幅広く見てみたいという学生は夏に開催される会社説明会型のインターンに参加するのがおすすめです。インターンに参加することで効率よく各企業の情報を入手することができます。
長期インターンの参加もおすすめです。研究と並行して長期インターンをすると、アルバイト替わりになります。また、自分の専攻を活かせるインターンを選ぶと採用されやすくなり、就活の際のアピールポイントにもなります。
【まとめ】大学院生ならではの強みを生かして就活を成功させよう!
大学院生は毎日研究で忙しく、就活に割ける時間は限られています。しかし、大学院での研究で身につけた、大学院生ならではの能力は就活の際に大きなアピールポイントになります。専攻にこだわりすぎず、自分の能力を活かせる企業を幅広く見ることがおすすめです。
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