サイバーエージェントは、インターネット広告事業やメディア事業を展開するIT系のメガベンチャー企業で、就活生に人気の就職先となっています。選考突破の難易度も高いので、しっかりとした企業研究・選考対策が必要です。
ここでは企業の概要、ビジネス、年収、企業で働く人の口コミなど、サイバーエージェントへの就職を考えている方に役立つ情報をまとめています。サイバーエージェントに就職したいならやっておくべき就活対策なども参考にしてください。
- ・株式会社サイバーエージェントとは
- ├サイバーエージェントの概要
- ├サイバーエージェントのビジネス
- ├サイバーエージェントの将来性は?
- └サイバーエージェントの評判は?
- ・サイバーエージェントの特徴
- ├社風
- └業界の立ち位置
- ・サイバーエージェントの待遇
- ├平均年収と初任給
- └福利厚生
- ・サイバーエージェントの就職活動情報
- ├選考フロー
- ├ES・面接の質問の特徴
- └求められる人物像
- ・人気企業に就職したい!サイバーエージェントの就職活動対策
- ├入社してやりたいこと、挑戦意欲を示す
- ├新しい事業など最新の情報を集める
- ├インターンシップに参加する
- └私服のセンスを磨いておく
- ・最後に
株式会社サイバーエージェントとは
サイバーエージェントの企業概要や事業内容など基本的な情報をご紹介します。
サイバーエージェントの概要
株式会社サイバーエージェントはIT系のメガベンチャー企業です。1998年に設立されそこから約20年で売上4536億(連結)、営業利益308億円の企業へ成長しました。「21世紀を代表する会社を創る」というビジョンの元、インターネット広告事業やメディア事業など事業を拡大し成長している会社です。
若手が子会社を立ち上げることもあるなど、新しいことに挑戦する文化が根付いています。インターネットという成長産業を軸に様々な分野のサービスを開発し事業を拡大しています。
サイバーエージェントのビジネス
サイバーエージェントではインターネット産業を軸に様々なサービスを開発しています。インターネット広告事業、メディア事業、ゲーム事業などが代表的です。
インターネット広告事業:創業以来事業を展開していて、国内トップシェアを誇る事業です。ホンダやキリンなど様々な企業のインターネット広告を手掛けています。
メディア事業:
テレビ&ビデオエンターテインメント「ABEMA(アベマ)」、国内最大規模のブログサービス「アメブロ」、マッチングアプリなど様々なメディアサービスを展開しています。
ゲーム事業:
「グランブルファンタジー」などの主力タイトル8本を含む、約50本ほどのスマートフォン向けゲームを提供しています。
サイバーエージェントの将来性は?
事業の軸が複数あり事業領域が幅広いため、企業として安定性があります。
インターネット広告事業は順調に規模を拡大しており、今後もその成長は続くと予想されます。ベンチャーらしく新たな事業への挑戦も活発なため、インターネット広告事業では今後も様々な展開が見られるでしょう。
今のところメディア事業では赤字が続いており苦戦を強いられていますが、成長フェーズのため想定済みといったところでしょう。新型コロナウィルスの影響でインターネットのユーザー数や視聴時間はぐっと増え、2020年にはサイバーエージェントは過去最高の売り上げを更新しました。
サイバーエージェントの評判は?
サイバーエージェント社員の口コミを見てみると次のようなものがあります。
【良い口コミ】
・人柄の良い社員が多い
・若手がチャレンジできる環境
・風通しが良い
・柔軟性がある
・成長できる環境
・仕事でやりがいを感じられる
【悪い口コミ】
・独特の文化がある
・忙しい
・仕事量が多い
新入社員や若手の育成に力を入れていて、若いうちから意見を聞いてもらえたり、責任ある仕事を任せてもらえる環境です。
規模は大きくなっていますが、スピード感があり、状況に合わせて変われる柔軟さがあるなど、ベンチャーらしさを失っていません。
独特の企業文化があるため、中には合わないと感じる人もいるようです。自走することを求められるので、「仕事では言われたことをやっていればいい」という人には向かないでしょう。
職場に馴染めそうか」「自分の理想の働き方ができるか」など、企業との相性をしっかりと見極める必要がありそうです。
有給や長期の休みは取りやすいようですが、仕事量が多くワークライフバランスをとるのは難しいと感じている人もいます。プライベートを重視した働き方より、仕事に熱中して成長しやりがいを感じたいと考える人にはいい環境でしょう。
サイバーエージェントの特徴
社風や強み、同業界内ではどういう存在なのかサイバーエージェントの特徴について解説します。
社風
公式サイトのビジョンによるとサイバーエージェントは若手が台頭するのを喜び、年功序列の禁止とあるように完全実力主義の社風です。これまで様々な新事業を立ち上げてきたように、新しいことに積極的にチャレンジすることを求められます。人事制度では「挑戦と安心はセット」を掲げ、撤退ルールを明確に設けるなど安心して挑戦しやすい環境づくりを行っています。
業界の立ち位置
サイバーエージェントは様々な事業を展開していますが、ここでは創業からのメイン事業であるインターネット広告事業についてみていきます。各社の報告書を基にプロの転職が作成したインターネット広告業界の売上ランキング2020年5月版(https://proten.jp/magazine/knowledge/19)は以下のようになっています。
1位 株式会社サイバーエージェント 4536億円
2位 D.A.コンソーシアムホールディングス株式会社 2083億円
3位 株式会社オプトホールディング 899億円
4位 株式会社アドウェイズ 373億円
ランキングでもわかるようにインターネット広告事業は業界の中でもトップです。
サイバーエージェントの待遇
実際に働くとしたら気になる平均年収や福利厚生等、入社後の待遇についてご紹介します。
平均年収と初任給
2020年に公開された有価証券報告書によると、平均年間給与は7,336,000円と報告されています。つまりサイバーエージェント会社全体の平均年収は733万円ほどということです。
初任給については新卒採用募集概要にて確認することができます。ビジネスコース、エンジニアコース、デザインコースといった職種ごとの給与は以下のようになっています。
・ビジネスコース:340,000円~/月 年俸制408万円
・エンジニアコース:能力別給与体系(個人の能力別に評価/最低年俸405万円~)、エキスパート認定(高度な技術力や実績が認定された場合/最低年俸720万円~)
・デザインコース:340,000円~/月 年俸制408万円 エンジニアコース同様個人の能力別に評価
福利厚生
採用情報等で公開されているサイバーエージェントの福利厚生は以下のようなものがあります。
・家賃補助制度 2駅ルール(オフィスの最寄り駅から各線2駅圏内に住んでいる正社員に対し3万円)、どこでもルール(勤続年数5年目以降はどこでも月5万円の補助が出る)
・女性活躍促進制度『macalon』(子育てに関連した休暇、在宅勤務、認可外保育園補助等)
・技術者支援制度『ENERGY』(開発支援、スキルアップ支援、キャリア支援の3つを軸に13の制度を設ける)
サイバーエージェントの就職活動情報
採用サイトで公開されている情報や就活本選考体験記の投稿などを基に、サイバーエージェントの選考フローや求める人物像など就活関係の情報をご紹介します。
選考フロー
サイバーエージェントは通年採用を行っているのでいつでもエントリーすることができます。採用情報で公開されているビジネスコースの選考フローは以下の通りです。
エントリー→グループディスカッション→面接→トライアウト(お題に対して複数回ブラシュアップしながら提案する)→インターンシップ→面接→最終面接→内定
エンジニアコース、デザインコースの選考フローは以下のようになっています。
エントリー→面接複数回→内定
ES・面接の質問の特徴
インターンシップガイド掲載の就活本選考体験記によると、志望動機や入社後やりたいこと、学生時代に頑張ったことなど面接では定番の質問が多いです。サイバーエージェントでは一緒に働きたい人を採用したいという採用基準があるので、学生の人柄や入社後どのように活躍してくれるかなどを重視しています。そのため定番の質問でもかなり深掘りされるようです。
【質問例】
・学生時代に頑張ったことは何ですか。
・入社後やりたいことは何ですか、理想の将来像は何ですか。
・もし希望の配属が叶わなかったらどうしますか。
・周りからはどんな人だと思われていますか。
求められる人物像
サイバーエージェントの採用基準は「素直でいい人」「能力の高さではなく一緒に働きたい人」の2点です。「素直でいい人」というのは従順な人というわけではなく、新しいことに挑戦し変化の多い環境で柔軟に楽しんで仕事ができる人ということです。
「一緒に働きたい人」という点では入社後のビジョンや学生の人柄、志望度の高さなどが会社とマッチするかが重視されます。就活本選考体験記によると論理的に話題を展開できるか、コミュニケーションが円滑にとれるかが選考で評価されます。
人気企業に就職したい!サイバーエージェントの就職活動対策
成長企業であるサイバーエージェントは毎年就活生に人気の高く、内定を取るのが難しい企業です。そんなサイバーエージェントに就職するにはどのように就活を進めればいいのでしょうか。おすすめの就活対策をご紹介します。
入社してやりたいこと、挑戦意欲を示す
就活本選考体験記によると、入社して実現したいことなど入社後のビジョンについてどの面接でも深掘りされます。サイバーエージェントでは若い社員が子会社を創出するなど、どんどん若手に任せていく社風があり挑戦意欲がある学生を求めています。
選考では入社後携わりたい事業や仕事、挑戦したいことなどを具体的に話せるように準備しておきましょう。また説得力を持たせるために何故その仕事に挑戦したいのか、過去の経験や出来事などから裏付けになるエピソードも必要です。
新しい事業など最新の情報を集める
入社して実現したいことを考えるためにもサイバーエージェントではどのようなサービスが提供されているのか、最新の情報を集めるようにしましょう。
面接での逆質問やトライアウト対策としても企業の最新のニュースを知っておくと有効的です。『サイライブラリー』というサイバーエージェントの新卒採用に関する情報をまとめたメディアもあるので選考前に確認しておくことをお勧めします。
インターンシップに参加する
数日間でサーバーエジェントでの仕事を体験したり、数ヶ月に及ぶ長期のインターンシップなど、にサイバーエージェントでは採用コースごとに多様なインターンシップを開催しています。職種もマーケティング、プロデューサー、エンジニアなど様々です。
インターンシップ中に優秀だと認められたり、求める人材であると認識されれば、面接を受けて早期内定を獲得することも可能です。インターン中は多くの社員の方とコミュニケーションできるので、会社の雰囲気や働き方への理解が深まり、自分と会社の相性を見極めることもできます。
サイバーエージェントのインターンシップは個人の成長を意識したプログラムが多いので、サイバーエージェント以外の企業を志望している人でも、得るものが多いはずです。IT 関連 や広告業界を志望している人は積極的に参加してみるといいでしょう。
私服のセンスを磨いておく
サイバーエージェントでは、選考時の服装を「自由(私服)」と指定しています。自由なのでスーツで参加してもいいですが、実際にはスーツ以外の私服で参加する人が多いです。私服を指定する企業は、学生にリラックスして選考に臨んでほしいということだけでなく「学生の個性が見たい」という意図もあることが多いです。
だからといって奇抜な格好で個性やセンスを主張することはおすすめしません。あくまで就活なので、ビジネスカジュアルかそれに近い私服が望ましいです。選考までに自分らしさが伝わるような私服や髪型のセンスも身につけておきたいところです。
最後に
サイバーエージェントに就職するには選考で入社後のビジョンや挑戦意欲を示すことが重要です。また各採用コースごとに多様なインターンシップが開催されているので、より詳しく企業・仕事について知りたい人は参加してみましょう。
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