インターンシップ選考のES(エントリーシート)や面接で、必ず聞かれる志望動機は、重視している企業が多い重要な項目です。正直なところ、「みんなが参加するから」「雰囲気で選んだ」といった方も多いのではないでしょうか?
「何を書いていいかわからない」「書くことがない」という方のために、インターンシップの選考を突破するための志望動機の書き方について解説します。

- ・企業が志望動機から知りたいことは?
- ├熱意
- ├目的意識の高さ
- └プログラムとのマッチング
- ・志望動機作成におすすめの文章構成
- ├参加の目的
- ├その企業のインターンに興味をもった理由やきっかけ
- └その会社を選んだ理由
- ・インターンの志望動機作成で意識すべきポイント
- ├簡潔にまとめる
- ├志望動機の内容に統一感を持たせる
- ├企業の求める人物像を意識する
- └スペースの8割以上は埋める
- ・インターンシップの志望動機例文
- ├【例文1】公務員のインターンシップ志望動機
- ├【例文2】IT業界のインターンシップ志望動機
- ├【例文3】ホテル業界のインターンシップ志望動機
- └【例文4】銀行業界のインターンシップ志望動機
- ・インターンの志望動機が書けない原因
- ├企業研究が足りていない
- └興味を持った理由が明確になっていない
- ・志望動機を書くときに気をつけたいNGポイント
- ├内容に具体性がない
- └自分のことしか考えていない
- ・最後に
企業が志望動機から知りたいことは?
インターンシップの志望動機からは次のようなことがわかります。
①熱意
②目的意識の高さ
③プログラムとのマッチング
熱意
志望動機からは、「学生が企業にどれくらい興味を持っているか」「学生の本気度」などが読み取れます。
企業側はできるだけ「やる気のある学生」「熱意のある学生」にインターンシップに参加して欲しいと思っています。志望動機作成では「興味」「やる気」「熱意」をアピールすることを意識しましょう。
目的意識の高さ
「みんなが参加しているから」「なんとなく参加してみようかな」という学生よりも、明確な目的のある学生に参加して欲しいと考えている企業は多いです。
参加の目的を明確にして、志望動機に必ず書くようにしましょう。参加目的が明確だと、自分に合ったインターンプログラムを選びやすくなるといったメリットもあります。
プログラムとのマッチング
目的意識が高ければいいというものでもありません。参加目的とインターンプログラムの内容が一致しているかも重要なポイントとなります。
参加目的と実際の内容が一致していなければ不採用となる可能性が高くなるので、参加目的とインターンの内容が一致しているかを確認することも忘れないでください。
志望動機作成におすすめの文章構成
インターンシップの志望動機は次のような構成にすると書きやすいです。
①参加の目的
②その企業のインターンに興味をもった理由やきっかけ
③その企業のインターンシップを選んだ理由
それぞれのポイントについて詳しくみてみましょう。
参加の目的
インターンシップに参加する学生はスキルや経験にそれほど差がないことが多いため、企業は学生を比較するときに「参加目的」に注目します。目的を明確にして、なるべく文章の前半に書くようにしましょう。
よくある目的は次のようなものがあります。
・企業についてもっとよく知りたい
・業界についての理解を深めたい
・職業体験をしてみたい
・スキルや知識を身につけたい
・社内の雰囲気を実際に見てみたい
・就活の企業選びに役立てたい
インターンシップ参加の理由は人それぞれ違うもので、これが正解というものはありません。なぜ参加したいのか、理由や目的を正直に書くようにします。
その企業のインターンに興味をもった理由やきっかけ
その業界・企業・仕事に興味をもった理由もしっかりと述べましょう。できるだけ具体的な理由を語ることで説得力が高まります。
「こんな経験から業界に興味を持った」「こんな体験をしてこの職種に憧れを持つようになった」など、興味を持つようになったきっかけの具体的なエピソードを盛り込むのがおすすめです。
その会社を選んだ理由
なぜその企業のインターンシップを選んだのかを書くことで、企業への興味や熱意をアピールできます。同じような内容のインターンシップも多いので、ここで企業について魅力を感じたこと、参加の決め手となったポイントなどを盛り込むといいでしょう。
説得力のある志望理由を作成するには企業研究が欠かせません。同じ業界の企業、同業他社と比べてどういった特長・強みがあるかなども調べてみましょう。
インターンの志望動機作成で意識すべきポイント
簡潔にまとめる
志望動機はできるだけ簡潔にまとめましょう。人気企業のインターンシップには応募が殺到するため、だらだらと長い文章になっていたり、要点がまとまっていない文章になっていたりすると、最後まで読んでもらえないことがあります。
いろいろな要素を詰め込みすぎると、どれも印象に残らないことが多いです。あれもこれもとアピールしたくなる気持ちはわかりますが、志望動機では要点を「参加目的」「興味のある業界や仕事」「その企業を選んだ理由」などに絞ることです。
志望動機の内容に統一感を持たせる
内容に統一感があると、説得力が増します。極端な話ではありますが、保険業界のインターンシップに応募するのに、自分は銀行業界志望だった場合、同じ金融業界でもやっている事業範囲が異なるので、書いている志望動機内で違和感が生じてしまいます。
志望動機に違和感があると、インターンシップの面接でも違和感が解消されるまで「なぜ?」と原因を探り続けられることになるので気を付けましょう。
企業の求める人物像を意識する
志望動機作成では企業がどんな人材を求めているかを意識することも大切です。自分の経験や性質の中から、より企業の担当者に刺さるポイントを選んでアピールすることが可能となるからです。
ここでもやはり徹底した企業研究が必要になります。企業の採用ページにはどんな人材を求めているかが記載されていることが多いので、チェックしてみてください。OB・OG訪問をして、どんな人が活躍しているかを社員の方に聞いてみるのもいいでしょう。
企業の求めるものに合わせて嘘を書くのはよくありませんが、企業に合わせてアピールポイントを変えていくのは必要なことです。企業の特徴や社風を理解し、自分のどんな性質や経験がより効果的なアピールとなるかをよく考えてみましょう。
スペースの8割以上は埋める
エントリーシートの場合、志望動機を書くスペースは決められていることが多いです。「200字程度で書いてください」「400字以内でまとめてください」など字数が指定されていることもあります。
決められたスペースがある場合、文字数が指定されている場合は、最低でも8割以上は埋めるようにしましょう。空白が目立つと、やる気のない印象を与えてしまいます。
インターンシップの志望動機例文
ここでは人気のある業界別にインターンシップの志望動機例文をご紹介します。
【例文1】公務員のインターンシップ志望動機
職場の雰囲気や仕事内容について詳しく知りたいと思いインターンシップに応募しました。
公務員の仕事に興味を持ったのは、生まれ育ったこの地域に愛着があり、大学卒業後はこの町の改善や発展にかかわる仕事がしたいと考えているからです。〇〇市には地域を盛り上げるイベントも多く、観光客が増えている点にも大きな魅力を感じています。
実際にどんな業務があるのかや、業務のやりがいなど理解し、今後の就活にいかしたいと考えています。
【例文2】IT業界のインターンシップ志望動機
実際に社員の方の指導を受けながらプログラミングの業務を体験できると知り、御社の長期インターンシップを志望しました。
大学ではプログラミングの基礎について学んでおり、卒業後はエンジニアとして働きたいと考えています。業務を通して実践的なプログラミングを学ぶことで、大学での学びも加速させたいです。
微力ながら戦力として御社の業務に貢献できるようになるのが目標ですので、実践的な知識と技術を1日でも早く身につけたいです。
【例文3】ホテル業界のインターンシップ志望動機
貴社のインターンシップに応募した理由は、ホテル業界の現場の雰囲気を知るため、実際にホテルの業務を体験して自分に合うかどうか確かめてみたいと思ったからです。
学生時代はアミューズメントパークで接客のアルバイトを経験し、人とかかわる仕事の魅力を知りました。大学卒業後はサービス業界で働きたいと思っています。
数あるインターンシップの中から御社のインターンシップを志望する理由は、人との関わりを大切にし心のこもったサービスに定評のある御社でなら、ホテル業界のやりがいや魅力を知るだけでなく、ホスピタリティについて多くのことを学べると考えたからです。
【例文4】銀行業界のインターンシップ志望動機
私が貴社のインターンシップを志望した理由は、銀行業界に興味を持っているからです。私が銀行業界に興味を持ったのは、私の父は経営者で銀行員の方が事務所に出入りしていたため、幼少期から銀行というものが身近だったことがきっかけだと考えています。
その時に見ていた銀行員の姿は幼心にはとてもかっこよく映っていました。自分もその人のように会社の頼れるパートナーとして銀行で働きたいと思うようになりました。この目標を実現するべく、現在大学ではゼミや講義で経済学を中心に勉強をしております。
インターンを通して、学んだ内容が実際の現場で本当に活かせるのかどうかを知りたいと思っています。貴社は銀行業界の中でも常に新しいサービスを作り、提供しています。貴社のインターンシップでは貴社の新しいサービスづくりの追体験ができるということを知り、参加することで勉強をしている内容について理解を深めることができると確信しています。
貴社のインターンシップを通して、銀行の仕事への理解を深め、また今後どのようなスキルや資質が必要になるのか、どういったキャリアプランを描くことができるのかについて生の情報を学びたいと考えています。
インターンの志望動機が書けない原因
「志望動機がうまく書けない」「目的がわからない」という方もいるでしょう。 動機が見つからない時の原因の例としてここでは、 「企業研究が足りていない」「興味を持った理由が明確になっていない」の2つを挙げ対策をご紹介します。
企業研究が足りていない
企業研究が不十分な場合は、以下のような方法で企業研究を追加で行ってみてください。自分で選んだ企業の特徴や強みを語れるようにします。
・企業の採用ページを見る
・OB/OG訪問を行う
・ネットで先輩の企業研究例を見て参考にする
「志望業界とは違うけど興味がある」という場合は、正直にそう伝えましょう。「自分は金融業界を中心に見ていたけど、フィンテックが注目されているのでIT業界にも興味を持ちました」というようにきっかけをもとに視野が広がったエピソードをうまく書いてみてください。
興味を持った理由が明確になっていない
自分の興味があることや理由についてうまく整理されていない場合は、自分の興味のある内容をさらに一歩踏みこんで分析してみましょう。
「何に興味を持ったのか」「いつ興味を持ったのか」「なぜ興味を持ったのか」など、今まで自分が経験してきたことについて掘り下げて考えてみてください。そうすることで自分が好きなもの・嫌いなもの、何を重視しているかが分かり、自分がなぜこの業界・企業に興味をもったのか見えてくるはずです。
志望動機を書くときに気をつけたいNGポイント
内容に具体性がない
「社会貢献ができる」「志望業界の仕事を体験できる」などのように、どの企業でも当てはまりそうな内容は説得力がありません。その企業を選んだ理由を具体的に書くようにしましょう。
参加する目的も「成長できそう」「スキルを身につけられそう」などと抽象的な内容では、意欲が伝わりません。なぜインターンに参加したいのか、どんな目標があるのかを具体的に伝えるようにしましょう。
自分のことしか考えていない
志望動機が「勉強がしたい」「経験を積みたい」という自分本位な内容ばかりになってはいませんか?経験やスキルアップも重要ですが、企業があなたをインターンとして採用するメリットがないと選考に通ることは難しいです。
自分が企業に対してどんな貢献ができるのかという視点もプラスしてみてください。「自分のスキルや経験をいかしてこんな貢献ができる」ということがアピールできれば、担当者を惹きつけることができるでしょう。
最後に
インターンシップの志望動機は、インターンシップに参加できるかどうかに関わる重要なポイントです。良い志望動機を書けることは就活でもいきてくるスキルなので、今のうちにしっかりとマスターしておきましょう。
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