【企業研究】あいおいニッセイ同和損保の年収や満足度について解説

あいおいニッセイ同和損保は3メガ損保と呼ばれMS&ADインシュアランスグループの損害保険事業を担う中核企業の一つです。損保業界が就活生に人気の業界ということもあり、あいおいニッセイ同和損保も就職先として人気な企業の一つとなっています。今回はあいおいニッセイ同和損保の平均年収や初任給などの待遇面に関する情報をまとめてみました。

目次

あいおいニッセイ同和損保の年収はいくら?

平均年収

有価証券報告書によると、あいおいニッセイ同和損保の過去5年間の平均年収は、下記の通りになります。

【2019年度】約643万円
【2018年度】約626万円
【2017年度】約651万円
【2016年度】約660万円
【2015年度】約681万円

国税庁の民間給与実態統計調査によると、令和元年の平均年収は436万円なため、あいおいニッセイ同和損保の年収は、平均よりも高いものとなっています。

初任給

あいおいニッセイ同和損保の初任給は、本選考で応募したコースによって異なります。21卒採用では、全域型、地域型(ワイドエリア)、地域型(エリア)、アクチュアリー・データサイエンス、あんしん24専任社員の5つのコースに分かれています。コースごとの初任給は、下記の通りになります。

【全域型】
236,750円~237,750円

【地域型(ワイドエリア)】
居住地から勤務地まで200㎞未満
200,000円~210,525円
居住地から勤務地まで200㎞以上
210,000円~220,525円

【地域型(エリア)】
180,000円~190,525円

【アクチュアリー・データサイエンス】
四年制大学卒
236,750円
修士課程卒
253,000円
博士課程卒
264,250円

【あんしん24専任社員】
短期大学卒
189,450円
四年制大学・大学院卒
201,450円

令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況によると、大学卒の初任給は、男女平均21万200円となっており、全域型や一部地域型(ワイドエリア)、アクチュアリー・データサイエンスは大学卒の平均よりも高い初任給となっています。大学院修士課程修了は男女平均23万8900円のため、アクチュアリー・データサイエンスで平均より高くなっています。

年齢ごとの平均年収

口コミサイトによると、全域型の年齢ごとの年収は、以下の通りになるそうです。

入社2年目以降:500万~
入社6年目以降:700万~
入社8年目以降:800万~
入社13年目以降:1000万~

地域型やあんしん24専任社員の場合、これよりも低い年収と考えられます。ここで注意しておきたいのは、正式にあいおいニッセイ同和損保が公表している情報ではなく、口コミサイトの情報なので、あくまでも目安です。

業界平均、同業他社との比較

生命保険・損害保険業界の平均年収は、438万円です。あいおいニッセイ同和損保は平均年収が643万円なため、業界平均よりも高い年収となっています。下の表は、同じグループである、三井住友海上を除いた、大手損保会社の平均年収と初任給を比較したものです。

あいおいニッセイ同和損保 

損保ジャパン

東京海上日動

従業員数

13,657人

24,689人

17,077人

平均年収

6,432,557円 

6,069,361円 

7,578,953円 

学部卒初任給※ 

236,750円~237,750円 

243,700円

228,670円

修士了初任給※

236,750円~237,750円

261,750円

247,140円

※1あいおいニッセイ同和損保の全域型に該当する職種での比較

年収についての満足度

あいおいニッセイ同和損保の社員による年収・ボーナスについての口コミを見てみると、次のようなものが目立ちます。

【良い口コミ】
・ボーナスが高水準
・役職がつくと収入が大幅にアップする

【悪い口コミ】
・年功序列
・評価基準が曖昧
・退職金がない

給与は業界内では平均的ですが、他業種と比較すると高い方ですし、ボーナスの支給額は年で基本給の5か月分と高水準のため満足している社員が多いです。

人事評価が昇格や昇給に影響したり、ボーナスの支給額に影響しますが、その評価基準が曖昧で不満に感じている人もいるようです。

あいおいニッセイ同和損保の福利厚生や働く環境

福利厚生

休暇についてですが、あんしん24専任社員以外は、土日が休みの完全週休二日制かつ、祝日・年末年始が休みとなります。あんしん24専任社員は、勤務時間がシフト制なため、決まった曜日が休みではありませんが、完全週休二日制で、2018年度は年間休日が122日だったそうです。この年間休日数は、土日祝日、年末休暇を合計した日数とほぼ同じです。

福利厚生ですが、独身寮、社宅、住宅融資、財形貯蓄、持株会、法人会員宿泊施設、クラブ活動などが挙げられますが、地域型(ワイドエリア)と地域型(エリア)は社宅や独身寮といった一部の福利厚生がない場合があります。

働く環境

あいおいニッセイ同和損保は、2006年から女性活躍推進を基軸に、ダイバーシティ推進に力を注いでいます。具体的な取り組みとしては、女性活躍推進・シニア社員活躍・障害者雇用活躍推進・LGBT理解促進などです。

キャリアアップのためのチャレンジ制度が設けられており、意欲のある人には様々な成長機会が提供されます。大学院派遣制度ではMBA保持者に必須とされる基本知識と高度な専門知識や技法を習得することが可能です。海外研修制度・海外留職プログラムなどもあるので、海外で研修を受けることもできます。

ワークライフバランスのとれた働き方の推進にも力を入れていて、産休・育休制度が充実しているので産後に職場復帰する人も多いです。女性の営業職も増えており、特に地域職は女性の比率がかなり高くなっています。

福利厚生・働く環境についての満足度

あいおいニッセイ同和損保の社員による福利厚生や働き方についての口コミを見てみると、次のようなものが目立ちます。

【良い口コミ】
・福利厚生が充実している
・休みがとりやすい
・産休や育休が取得しやすい

【悪い口コミ】
・職種により休日出勤がある
・残業時間の上限がある

休日出勤がある部署や職種もあり、働く環境は部署や職種により異なるようですが、有給が取得しやすくワークライフバランスがとりやすいという口コミが多いです。

男性にも女性にも育児休暇をとることが推奨されていて、子育てをしながらでも働ける環境が整っています。

働き方改革が進められていて残業時間の上限が決められているため、残業代で稼ぐことは難しそうです。

あいおいニッセイ同和損保を目指すならやっておきたい就活対策

企業が求める人物像を意識する

企業の求める人物像を知っておくと、就活に役立てることができます。自分と企業との相性を見極めるヒントになりますし、ES(エントリーシート)や面接で自分がアピールすべきポイントもわかるでしょう。あいおいニッセイ同和損保の採用ページには、次のようにあります。

幅広いニーズをつかみ、先進性のあるアイディアを誰よりも早く創造していく
知的でバイタリティ・行動力あふれる人材をもとめています。

お客さまにより良い保険・サービスを提供するために、顧客ニーズを的確に察知する能力が求められます。さらにサービスを改善していくためには新しいアイデアが必要なので、常識にとらわれない斬新な発想がある人も重宝されるでしょう。

ESや面接の自己PRでは、傾聴力・発想力・オリジナリティ・クリエイティビティ・行動力などを発揮した経験を盛り込んでアピールすると企業が求める人物像とマッチしていると印象付けられるはずです。

インターンシップに参加する

あいおいニッセイ同和損保では、「ADI INTERNSHIP」として複数のコースのインターンシップを開催しています。

一般コースの「BOSSシリーズ」は、実務体験を通して仕事内容の理解を深めるコースです。2021年度は夏季(8〜9月)、秋季(10月)と11〜12月、 冬季(1〜2月)とありステップを重ねて理解を深めるのですが、これとは別に1Dayのスピードラーニングコースもあります。内容は、業界・企業の理解を深める講義、体験ワーク、社員との交流などです。

専門コースとして、「アクチュアリー・データサイエンス」志望者向けのインターンシップも開催されます。「アクチュアリー体験コース」と「データサイエンス体験コース」があり、内容は業界・企業の理解を深める講義、グループワークと発表、社員からのフィードバックなどです。

インターンシップに参加することで、早期選考への招待や、一部選考の免除といった特典をもらえる場合があります。第一志望の企業のイベントやインターンシップには、積極的に参加するといいでしょう。

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ライバル企業について知る

損保業界を受ける学生は、あいおいニッセイ同和損保だけでなく、損保ジャパンや東京海上日動なども受けるケースが多いです。面接では「なぜ保険業界なのか」と合わせて「なぜあいおいニッセイ同和損保なのか」も必ず聞かれます。

説得力のある説明ができるように、志望企業だけでなくライバルの企業についてもしっかり企業研究をしておきましょう。比較研究をすることで、企業ごとの特徴や強みが明確になります。

最後に

今回は、あいおいニッセイ同和損保の待遇面に関する情報をまとめました。平均よりも高い待遇を見て、より志望度が上がった学生もいるでしょう。ここで注意しておきたいのは、年収はあくまでも企業選びの一つの指標でしかない、ということです。年収だけで判断せずに、自分がやりたいこと、興味のあることなど、様々な観点から吟味して、志望企業を決定しましょう。


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