アナウンサーという職業は知的で華やかなイメージがあり、就活生にも人気が高いです。アナウンサーを目指す大学生は日本全国にたくさんいます。毎年倍率が非常に高いため、選考を突破するのも一苦労です。
熾烈な戦いの中で書類選考を通過するには、魅力的な志望動機を書かなくてはなりません。いったいどんな内容にすれば、面接にたどり着く書類が作成できるのでしょうか?
今回は、アナウンサーになるための志望動機の書き方と内定獲得のポイントをご紹介します。
- ・アナウンサーになるために乗り越える高い壁
- ├キー局は倍率1000倍とも言われるほどの人気
- └地方局をまわるのは当たり前
- ・アナウンサーに求められる資質とは
- ├話す能力が高い
- ├知識・理解力がある
- └臨機応変な対応ができる
- ・アナウンサーにはどんな志望動機がある?
- ├「伝える」仕事がしたい
- ├勇気や希望を与えたい
- └スポーツが好き
- ・【例文付き】アナウンサーの志望動機に書くべきポイント3つ
- ├なぜアナウンサーになりたいのか
- ├なぜこの局を志望したのか
- └どんなアナウンサーになりたいか
- ・アナウンサーになるためのポイント
- ├放送研究会やアナウンススクールでの経験は活かせる
- ├容姿を整えることも必要
- └憧れのアナウンサーを言えるように
- ・最後に
アナウンサーになるために乗り越える高い壁
アナウンサーになるための壁は、とても厚く高いものです。
キー局は倍率1000倍とも言われるほどの人気
テレビ局の中でも、日本テレビ放送網・テレビ朝日・TBSテレビ・テレビ東京・フジテレビジョンの5つはキー局と呼ばれ、毎年大量の学生がアナウンサーになるためエントリーします。しかし採用されるのはほんの数名で、その倍率はなんと1000倍を超えるとも言われているのです。
しかも、就活がスタートするまでにアナウンススクールに通って話し方を練習する人も多く、放送研究会などでもともとスキルを持っている人もたくさんエントリーします。ミスキャンパスや読者モデルといった経験を積んでいる人もたくさんいて、容姿を整えることも非常に重要な採用ポイントです。
地方局をまわるのは当たり前
本気でアナウンサーになりたいと考えている就活生は、日本全国を面接行脚しています。北は北海道から南は沖縄まで、地方局の採用を受けるために書類を送ったり面接を受けたりしているのです。
そこでまでしても、一社も内定が出ない人がほとんどというのが現実です。その場合テレビ局や制作会社で働きながら既卒として就職活動し、アナウンサーになる人もいます。
アナウンサーに求められる資質とは
話す能力が高い
アナウンサーの仕事の多くは、話して何かを伝えることです。正しいイントネーションとアクセントで、間違いのない日本が話せることは必須です。
はっきりとした聞き取りやすい声かどうか、滑舌がよく人に好印象を与えるような話し方ができるかどうかもチェックされます。
知識・理解力がある
アナウンサーは、複雑な情報もわかりやすく伝えなければなりません。扱う情報は広範囲になるため、幅広い知識がなければ務まらないでしょう。
ビジネスや世界情勢などについて、基本的な知識があることはもちろん必須です。知識・理解力に合わせて、難しいことをわかりやすく伝える能力も求められます。
臨機応変な対応ができる
アナウンサーは常に冷静でいる必要があります。生放送や実況中継では、想定外のことが起きても、パニックになることなく対処しなければなりません。
突発的なトラブルにも動揺せずに、落ち着いて臨機応変に対応できることを志望動機でアピールするのもいいでしょう。
アナウンサーにはどんな志望動機がある?
「伝える」仕事がしたい
アナウンサーの志望動機として多いのが、「ニュースや情報を伝えること」を仕事にしたいというものです。
「伝える仕事がしたい」を志望動機に書く就活生は多いので、独自のエピソードや強い思いをプラスするなどして工夫しないと、よくある志望動機として埋もれてしまう可能性があります。
勇気や希望を与えたい
テレビやラジオで何かを伝えるというアナウンサーの仕事は、とても影響力が大きいです。多くの人が見たり聞いたりするため、人にいい影響を与えることもできます。
自分の笑顔や仕事ぶりで、「人を元気にしたり勇気付けたい」という思いから、アナウンサーを目指す人も多いです。
スポーツが好き
アナウンサーといえば、スポーツ番組のイメージも強いですね。スポーツ番組の司会やスポーツ選手への取材、試合の実況などを行うこともあります。
スポーツが好きで、「スポーツに関わる仕事がしたい」「スポーツの素晴らしさを伝えたい」という思いからアナウンサーを目指す人も多いです。
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【例文付き】アナウンサーの志望動機に書くべきポイント3つ
アナウンサーになるためには、どんな志望動機を書けばいいのでしょうか?アナウンサーの志望動機に書くべきポイントは次の3つです。
①なぜアナウンサーになりたいのか
②なぜこの局を志望したのか
③どんなアナウンサーになりたいか
ここでは、3つのポイント別に志望動機の例文を紹介します。
なぜアナウンサーになりたいのか
「○○の番組のファンです」では志望動機としては弱いのですが、ある番組を見たことがアナウンサーを目指すきっかけになったのであれば、それは十分動機として成立するでしょう。
【例文】
小学生の頃、兄と一緒に御社の○○という番組を拝見しました。その中で、とある獣医さんが子猫の命を救った場面に感動した兄は、「自分も獣医さんになる」と家族に宣言し、猛勉強を始め、3年前にその夢を叶えました。その過程を間近で見ていた私は、テレビが人の人生を左右する、大きなきっかけになることを肌で感じました。
この経験から、私もテレビに関わる仕事を通して誰かの夢や目標を作りたいと思うようになりました。テレビ関係にも色々な職種がありますが、学生時代放送研究会に所属していたので、声を使った仕事であるアナウンサーを選びました。
以前開いた朗読会では、お客様が私の語りに「感動した」と言ってくださったことがあり、話すことで人の心を動かしたいと思ったのもアナウンサーを選んだ理由の一つです。テレビを通して「自分もこうなりたい」と夢を持てる人が増えるよう、邁進していきたいと思います。
なぜこの局を志望したのか
キー局5つの中でも、それぞれ個性があります。地方局も含めるといくつも局がある中で、なぜそこに入りたいのか、その理由を明確にしましょう。
【例文】
私は、御社の「見たい、が世界を変えていく」というビジョンに、「見つけなきゃいけない今をしっかり伝えたい」という思いが込められているとを知ったとき、自分もアナウンサーという職業を通してメッセージや情報を届ける一助を担いたいと感じました。
今やインターネットの台頭はすさまじく、テレビを見るよりネットを見ている時間の方が長い人も増えてきました。しかしネットでは自分の得たい情報や、共感できる情報ばかりを集めてしまいがちです。その一方、テレビは色々な番組を通して、様々な価値観や、普通に生活していたら知ることのなかった事実を伝えることができます。
私は自分の声を通して、視聴者の方が知らなければいけない事実を伝えたいと考えています。それは必ずしも耳障りの良いものではなく、ときには個人の考えとは違うこともあるはずです。しかしそうした情報を発信することで、多くの人の考えるきっかけになれたらと思います。
どんなアナウンサーになりたいか
テレビを見ていればわかる通り、アナウンサーといっても色々なタイプの人がいます。自分はどんなアナウンサーになりたいのか、その将来像が想像できていることをアピールしましょう。
【例文】
私はアナウンサーという職業を通して、たくさんの人々に元気を与えたいと思っています。高校時代、○○という番組を毎朝見ており、そこでアナウンサーの方が元気に話されている姿に元気をもらっていました。
勉強が上手くいかなかったり、人間関係で悩んだこともありましたが、毎朝「今日も頑張りましょう」とアナウンサーの方がおっしゃっていて、私個人に向けたものではないと思いつつ、「応援してもらったし、頑張ろう」という気分になれました。
だから私も、同じように誰かを元気づけられるアナウンサーを目指します。落ち込んだ人や悩んでいる人に、笑顔と明るい声で、心に響くメッセージを伝えていきたいです。
アナウンサーになるためのポイント
アナウンサーを目指すとき、いくつかのポイントを押さえておかなければなりません。
放送研究会やアナウンススクールでの経験は活かせる
アナウンサーは話すことが仕事ですから、それに近い経験は活かすことが出います。特に局が開いているアナウンススクールは、そのテレビ局の人に自分を知ってもらうチャンスでもあります。
上手く話すことはもちろん、美しい立ち居振る舞いをしたり、熱心さを見せることも必要でしょう。
容姿を整えることも必要
テレビを見ていれば一目瞭然ですが、アナウンサーの方はみなさん容姿端麗ですよね。ですから学生のうちから、見た目を磨いておく必要があります。アナウンサーとしてふさわしい清潔感のあるヘアスタイルやメイクはもちろん、太りすぎや痩せすぎにも注意しましょう。
また、表情もとても重要。常に笑顔を絶やさず、話さなくても「明るそうな人だな」と思ってもらえるように意識してください。
憧れのアナウンサーを言えるように
「憧れるアナウンサーはいますか?」というのは、面接でよく聞かれる質問です。各局で一人ずつ、名前を言えるようにしておきましょう。
そのとき、「なぜ憧れているのか」「どういうところを真似したいのか」など、詳しく話せるようにして説得力を持たせておくのが大切です。
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最後に
アナウンサーになるには、狭き門をくぐり抜けなければなりません。熾烈な戦いを勝ち抜けるように、志望動機を完ぺきに準備しておきましょう。
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