広告業界を目指しているものの、「志望動機がうまく書けない」「何を書けばいいかわからない」という就活生も多いのではないでしょうか?
志望動機作成は慣れるまでは難しく感じるものなので、無理もありません。そこで今回は、広告業界の志望動機の書き方について解説します。例文や説得力を高めるコツなど参考にしながら、志望動機作成をすすめてみてください。
- ・志望動機作成の前に考えること
- ├広告業界でどんな仕事がしたいのか
- ├どの職種を希望するのか
- └どんな点に魅力を感じるか
- ・広告業界の志望動機の書き方と例文
- ├志望動機作成におすすめの構成
- ├志望動機の具体例
- └広告業界の志望動機例文
- ・企業のニーズを掴むためにすべきこと
- ├新卒採用ページのチェック
- ├代表メッセージや経営理念のチェック
- ├OB・OG訪問
- └インターンに参加する
- ・広告業界で求められる能力やスキル
- ├好奇心旺盛でトレンドに敏感な人
- ├クリエイティビティの高い人
- └コミュニケーション能力が高い人
- ・広告業界の志望動機の説得力を高めるには?
- ├「広告業界の知識」を盛り込む
- ├「広告への思い」を盛り込む
- ├「どんな広告がつくりたいか」を盛り込む
- └「広告業界での実体験」を盛り込む
- ・最後に
志望動機作成の前に考えること
広告業界でどんな仕事がしたいのか
広告業界にはさまざまな企業があり、専門性や強みはそれぞれ異なります。
電通や博報堂など、大手の「総合広告代理店」では、あらゆるメディアに対応した広告を打ち出します。その一方で特定のメディアを対象とする「専門広告代理店」や、特定の企業の広告を専門とする「ハウスエージェンシー」など、特定分野での強みを伸ばしている企業も少なくありません。
「広告業界でどんな仕事がしたいのか」「どんな企業で働きたいのか」改めて考えてみてください。
どの職種を希望するのか
職種は企業により異なりますが、「営業」「マーケティング」「企画」「デザイナー」などが、一般的に広告業界の企業でよく見られる職種です。志望する職種によって、志望動機の書き方も変わってきます。
「どんな職種でもいいからとにかく広告業界で働きたい」というよりは、「この職種でこんな仕事がしたい」と具体的にイメージできている方が、より魅力的な志望動機を作成できます。
志望企業で募集している職種については事前にしっかり確認しておきましょう。余裕があれば会社説明会やインターンシップに参加して、職種ごとの仕事内容についても理解を深めておくことをおすすめします。
どんな点に魅力を感じるか
広告業界の仕事について、魅力に感じることを整理しておくのもいいでしょう。志望動機作成に役立つはずです。
広告業界は激務と言われていますが、それだけの苦労を乗り越えて完成した広告が世間に打ち出されたときには、やりがいや達成感を得ることができます。OBOG訪問を行って、仕事のやりがいや魅力について質問してみるのもいいでしょう。
広告業界の志望動機の書き方と例文
志望動機作成におすすめの構成
広告業界の志望動機は、次のような構成で書くとまとまりやすいです。
①結論
②エピソード
③入社後の目標
まず、「〇〇という理由で志望しました」と結論を述べましょう。結論はダラダラと長くならないよう注意し、簡潔にまとめるのがポイントです。続けて、「なぜなら学生時代にこんな体験をしたからです」というように、結論を補足する具体的なエピソードを盛り込みます。
最後に入社後の展望や目標を書いて締めくくります。具体的な目標が決まっていなければ、無理に書く必要はありません。
志望動機の具体例
広告業界の志望動機としてあげられることが多いポイントをいくつかご紹介するので参考にしてください。
【広告業界の志望動機例】
影響を受けた広告がある
クリエイティブな仕事がしたい
広告で企業の成長をサポートしたい
幅広い業界と関われる
好奇心という強みを発揮できる
影響力のある仕事がしたい
就活生の志望動機は似たようなものになりがちです。「どこかで聞いたことある志望動機だな」と思われないよう、オリジナリティのある志望動機を作成しましょう。具体的なエピソードで個性を打ち出す方法もあります。
広告業界の志望動機例文
Web広告の力でヒット商品を生み出したいと思い御社を志望しました。
高校生の時に、御社が制作した〇〇社のWeb広告を見て衝撃を受け、こんな仕事がしたいと思いました。広告の力と影響力を実感した瞬間のことは今でもよく覚えています。
大学では広告関連の授業で学び、広告研究のゼミにも入りました。研究テーマであった、データ分析と広告への活用方法は御社のWeb広告制作にいかせるものだと確信しています。
Web広告で素晴らしい実績を残している御社で、私も社会に大きな影響を与えるような仕事がしたいです。
多くの人に商品の魅力を伝える仕事がしたいと思い御社を志望しました。
私は小学生の頃、図書室にあるおすすめの本を紹介する図書室だよりを制作していました。多くの人がおすすめの本を読んでくれるのが嬉しく、「良いものを多くの人に届けたい」と考えるようになりました。
貴社では、子どもから大人まで楽しめる、まるで1つの物語のような広告を制作していることが強みであると考えています。御社でなら、幅広い世代の多くの人に届く魅力的な広告制作に携われると確信しました。
大学2年次にはイギリスに半年ほど留学しておりました。語学力には自信があるので、将来的には日本国内だけでなく、海外にも通用するような広告を作りたいと考えています。
企業のニーズを掴むためにすべきこと
新卒採用ページのチェック
企業の新卒採用ページには、就活生へのメッセージや、企業が求める人材についての記載があります。例えば、電通の2020年度新卒採用ページでは「電通を、つかえ。」というコンセプトと共に事業内容や求める人材についてのメッセージが記載されています。志望動機作成のヒントが見つかるかもしれないので、しっかりと読み込んで見ましょう。
代表メッセージや経営理念のチェック
企業のホームページに書かれた「代表メッセージ」や「経営理念」もチェックしておくことをおすすめします。この2つは企業の方向性を決める指針となっている重要なポイントです。これらを理解してから志望動機を作成することで、採用担当者により響く内容に仕上がるでしょう。
OB・OG訪問
リアルな企業のニーズを感じるためには、実際に働いている人に話を聞くのも効果的です。OB・OG訪問を通して、企業の方向性や必要となるスキルについて質問してみましょう。OB・OGが就活生の時はどのように企業研究を進めたかを聞いておくと、後々役に立ちます。企業によっては先輩社員から話を聞ける座談会も開催されることがあるため、上手に活用してみてください。
インターンに参加する
毎年、多くの広告業界の企業が、学生を対象としたインターンシップを実施しています。広告業界の動向や仕事内容について理解を深められるチャンスなので、積極的に参加しましょう。
広告業界で求められる能力やスキル
その業界や企業で求められる人物像や能力、スキルなどを把握しておくと、より業界・企業にマッチした志望動機を作成することができます。
好奇心旺盛でトレンドに敏感な人
広告の仕事は幅広いジャンルを扱うため、広い視野を持っている必要があります。好奇心が旺盛で、トレンドに敏感な人が向いていると言えます。社会の流れを読んで分析する能力も求められるので、マーケティングの能力をアピールするのもいいでしょう。
クリエイティビティの高い人
広告業界は日々新しい広告や面白い広告を創り出す、というクリエイティブな業界です。斬新なアイデアで何かを解決した経験など、ぜひあなたのクリエイティビティの高さをアピールしてみてください。
コミュニケーション能力が高い人
クライアントや社内のチームメンバーなど、多くの人と関わりながら広告を作り上げていくのが広告業界の特徴でもあります。チームで協力して何かを成し遂げた経験があれば、それをアピールするのもいいでしょう。
広告業界の志望動機の説得力を高めるには?
「広告業界の知識」を盛り込む
広告業界では、毎年のようにトレンドや動きが大きく変化します。現在の広告業界がどういった状況なのか知るために、業界の動向やニュースはこまめにチェックするようにしましょう。
志望する企業がどういった人材を欲しているのかも見極めなければいけません。広告業界の特徴と入社を希望している会社を分析した上で、求められる人物像を考えましょう。
志望する会社の出している広告や、取引している企業、メディアのインタビューなどチェックするのも有効です。手に入れる情報を全て分析した上で、入社後に自分ができることを伝えれば効果的なアピールになるでしょう。
「広告への思い」を盛り込む
自分の体験を話すことで、広告への思いや熱意を伝えられます。広告業界の志望動機には、具体的に広告を通じてどんな体験をしたかを盛り込むといいでしょう。
「思い出に残っている広告」「衝撃を受けた広告」「好きな広告」など、具体的な広告をあげて、どんな印象を受けたかを書くことで自分の感性やオリジナリティを押し出すこともできます。
「どんな広告がつくりたいか」を盛り込む
「どんな広告がつくりたいか」が明確になっている人は、自分のつくりたい広告のイメージを盛り込むのもいいでしょう。
「こんな広告がつくりたい」「世の中にこんなインパクトや影響を与えたい」ということがはっきりしていると、熱意が伝わりやすくなります。自分が何を作りたいのか、そして誰に発信したいのかをよく吟味しておきましょう。
「広告業界での実体験」を盛り込む
企業や仕事への思いをアピールするなら、企業の実施しているインターンシップに参加してみるのがおすすめです。インターンとして仕事をして感じたこと・やりがいを志望動機に盛り込むと、かなり説得力が増します。
企業選びで迷っている場合は、短期インターンで複数の企業のインターンを経験してみるのもいいでしょう。
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最後に
広告業界は、クライアントの商品やサービスの魅力をしっかり伝えるのが仕事です。だからこそ、自分という商品をアピールできないと「広告業界ではやっていけない」と思われてしまいます。丁寧に企業研究と自己分析を行い、魅力的な志望動機を完成させましょう。
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