大学生が学生団体に所属するメリットと注意点

大学での生活は高校とは違い、いつも同じ席で同じ授業を受けている集団というものがありません。同じ授業を受けているとその場での友人はできますが、遊びに行ったり何かを相談したりするような友人を作るのもなかなか難しいものです。

そこで、選択の一つとして学生団体やサークルに参加することを視野に入れる方も多いのではないのでしょうか?「学生団体に入ると就活に有利」という噂もありますよね。

ここでは、学生団体とはどんな団体なのか、学生団体へ所属するメリットや注意点などについて解説します。

大学生が学生団体に所属するメリットと注意点
目次

学生団体について

学生団体とは

そもそも、学生団体とはどういう組織を指すのでしょうか。実は、「学生で作られている団体」という以外に明確な定義はありませんが、一般的には次のような団体を指します。

・活動内容が社会的
・サークルより規模が大きい
・意識が高い

同じ志を持った学生の集まり

学生団体には、「社会の役に立ちたい」「社会問題を解決したい」など、問題意識を持った学生が集まります。活動内容もボランティアや起業といった、社会的な活動をする団体が多いです。

学生団体とサークルの違いは?

大学を超えた団体

サークル活動との違いは、大学で区切られていないということです。インカレと呼ばれる様々な大学から学生が集まるサークルもありますが、基本的にサークルは同じ大学内で同じスポーツ・趣味を持つ仲間が集まって行うことが多いです。

対して学生団体の多くは大学内にとどまらず、さまざまな大学から活動拠点に集まってきます。いろいろな大学から「同じ目的・意識」を持った学生の集まり、それが「学生団体」といえます。

社会的な意義や目的があるか

サークルに入る目的としては、「交友関係を広げるため」「同じ趣味を楽しむため」などが多いです。楽しい時間を過ごすために、同じような趣味を持った学生が集まるというイメージですね。

学生団体は社会貢献やボランティアなど、社会的な意義や目的を掲げていることが多く、この点がサークルとは大きく違います。

学生団体の活動内容

一口に学生団体と言ってもその活動に決まりはなく、内容は多岐にわたります。規模も1000人単位のものから10数人のものまで様々です。
学生団体の活動内容は主に次のようなものになります。

(1)ボランティア活動
(2)イベントの企画・開催
(3)情報の発信
(4)ビジネス、起業

ボランティア活動

地域の清掃活動や見回り・見守り、被災地などへの募金活動、海外の貧しい子ども達へ支援などを行います。NGOとして年に数回直接海外に出向き、現地の子ども達と交流を深める団体も。

学校や図書館の建設、文房具の寄付などの教育支援のために、日本国内でパーティーやイベントを開催して支援金を集めることもあります。

イベントの企画・開催

飲み会やBBQを開催するだけの団体もあれば、次のような活動・発表を行っている団体もあります。

・音楽フェスの企画・運営
・台本の制作から動画の編集までを行う映像作品の制作
・サッカーを通じた留学生との国際交流

スポーツ、ファッションショー、音楽、芸能など、本格的な活動に取り組んでいる団体も多くみられます。

情報の発信

TwitterやFacebookなどで大学生活や就活情報をまとめて発信したり、記事を紹介したり、フリーペーパーやチラシなどの紙媒体にして配ったりします。

特にフリーペーパーは、ファッション、旅特集、地域の紹介など、各誌の特色により内容はさまざまです。メンバーの通う大学周辺の店などに置かせてもらい、配布を行います。

ビジネス、起業家支援

マーケティングや募集の仲介など、インターネット上で行えるものを扱っていることが多いですが、実際に営業活動なども行います。企業と連携し商品開発を行ったり、カフェやバーを実際に運営したり、本格的な企画や起業を行っている学生団体もあります。また、起業に向けてのワークショップやビジネスコンテストの開催を行っている団体もあります。

どの分野を選んだとしても、団体の熱量には差があります。もし学生団体を自分で探すのであれば、自分がやりたいことを掘り下げて、興味のある団体にアプローチをしましょう。面談や説明会が設けられている場合、その団体の温度が分かると思います。

他にも団体に所属する理由として、「誘われて入った」「手伝いに行って興味を持った」という場合もあるでしょう。その場合も、自分のイメージと合うようでしたら是非続けてみてください。きっかけは何であれ、その中でやりたいことや好きだと感じることが見つかれば、この先の活動の活力になります。決められたルールの中で自分の立ち位置を見つけることは、社会人になった場合にも求められるスキルの一つです。

学生団体に所属するメリット

学生団体に所属した場合の具体的なメリット、
3点をご紹介します。

一人の力ではできない活動ができる

社会人になってからはなかなか時間に余裕がないことが多いですが、「学生×複数人」だからこそできることもあります。

例えば駅前などで行う募金活動は、一人だけでは活動ができる時間・できない時間とありますが、複数人集まればスケジュールを立てて長時間活動をすることができます。

組織の運営や仕組みが分かる

学生団体も大きくなると、一番上のリーダーだけでなく、支部や拠点によっての長がいたり、それぞれの補佐役が運営をサポートしたりします。

活動する際においての企画、ミーティング、スケジュールの管理、お金の流れなどを体験することができます。

就活に有利?

これはYESでもありNOとも言えます。というのは、所属して活動しているだけでは決して有利にはならないからです。

活動内容が主に飲み会やカラオケだった場合、それを毎回行っていたからといって、採用する企業側は何のメリットも感じませんし、面接で答える内容としてもふさわしくありません。

企業が重んじるのは、その活動を行う過程においてどういう困難があり、どう乗り切ったか、ということです。それらを経験できるような学生団体であれば、就活での面接で説得力の増す答えができるはずです。

学生団体に所属する時の注意点

所属すればそれだけでOKという訳ではない

上述の就活の項目にも関わりますが、何をしたいのかが分からないまま何となく流されて活動をするのでは、身につくことも楽しめることも少ないでしょう。

学生団体に所属する前でも後でも構いませんので、自分の中の「目的」を明確にしてください。何も、意識が高い目的でなくても良いのです。

「楽しい大学生活にしたい」「友達作りをしたい」という事でしたら、そういう目的の団体に所属しましょう。自分とは合わない、熱量が違う団体に所属し続けていると、だんだんと苦しくなり活動が嫌になってしまいます。

視野が狭くならないように

学生団体で企画や運営を行うようになると、それだけで世の中のビジネスの企画・運営ができると思い込んでしまうかもしれません。しかしもちろん、全てのビジネスが同等なものではありませんし、「学生だから」とサポートされている部分も少なからずあります。

学生団体は同じ目的を持った学生が集まるので同じ価値観の人間が集まり、団体として成り立っている部分もあります。しかし社会にに出ると、様々な価値観を持った人に出会うでしょう。

学生団体での企画・運営は良い経験になるのま間違いありませんが、就活の面接などで経験を語る際、過度な自己アピールにならないように気をつけましょう。

時間や労力を費やす覚悟が必要

学生団体は社会的な意義を持って活動している団体が多いので、それなりに時間や労力を費やす覚悟がないとできません。中途半端な気持ちで参加すると、団体に迷惑をかけてしまう可能性があります。

「心から貢献したいという気持ちがあるのか」「真剣に取り組んで最後までやり遂げられるか」、参加する前によく考えてみましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?自分に合った団体を見つけることができれば、学生団体での活動を楽しむことができるでしょう。是非「学生だからこそできる活動」を「楽しく」行ってください。


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