通信業界の業界研究、就職活動対策について徹底解説!

最新技術が次々と生まれ変化の激しい通信業界は、成長市場であることや年収の高さなどから学生に就職先として人気の高い業界です。そんな通信業界の現状や動向、就職活動対策について徹底解説します。 

通信業界の業界研究、就職活動対策について徹底解説!
目次

通信業界とは

通信業界の事業

通信業界は情報の伝達や処理、インターネットに付随したサービスの提供などを行うことを事業とする業界です。通信業界は通信業と放送業の2つに大きく分類することができます。

放送業は公衆によって直接視聴される目的をもって、無線又は有線の電気通信の設備を使って情報を提供する事業所が分類されます。いわゆるテレビやラジオなどです。

通信業は有無線そのほかの手段による電気通信による情報伝達や固定電気通信業などが分類されます。携帯電話会社などの通信キャリア事業などです。今回は通信キャリアの業界について解説します。

大手3社を比較

通信業界の大手通信キャリアはNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社です。この大手3社の特徴を軽くまとめて紹介します。

NTTドコモは国内携帯電話最大手のキャリアです。携帯通信事業だけでなくスマートライフ事業のスマホやタブレット端末を使用したコンテンツや商品を提供するdマーケットなども好調です。

KDDIは携帯通信事業の他にも金融、物販、教育など非通信事業なども本格的に拡大しています。またケーブルテレビ事業である「J:COM」は固定通信業界でも圧倒的なシェアを誇ります。

ソフトバンクは国内通信事業を展開しながらも国内外ともに積極的にM&Aを行っています。兄弟会社であったヤフーを子会社し非通信事業を拡大しました。

通信業界の動向

通信業界の近年の動向について解説します。最新技術や新たなキャリアの参入など業界や企業が注力する事業の変化が激しいので、最新の動向をしっかりつかみましょう。

携帯各社は非通信事業や海外展開へ注力

携帯電話の料金の値下げの圧力がかかっていることから、各社値下げしたプランを発表しました。それに伴って携帯電話事業だけでは大きな成長を見込めないという点から、非通信事業や海外展開に注力し始めました。

例えばソフトバンクは広告事業や電子商取引などを展開するヤフーを子会社化、取り込むことで非通信事業の拡大につなげました。NTTは海外事業の強化を目指し、NTTコミュニケーションズや海外子会社の再編を行いました。

格安スマホ・SIM競争激化

格安スマホ事業者は携帯キャリア大手3社から回線を借り、通信サービスを提供しています。この方式をとることで設備投資を減らし大手キャリアより半分以下の料金プランを提供できています。回線が混む時間帯に通信速度が遅くなるなどのデメリットはありますが、大手キャリアに比べると格段に安い料金が強みとなっています。

近年テレビ広告などでも知名度が広がり契約回線数も増加しています。一方で大手キャリアも相次いで値下げしたことで競争激化が進んでいます。これによってワイモバイルやUQモバイルなどの大手系列以外である、独立系の事業者には厳しい状況になる可能性があります。

5Gの活用

5Gの商用化を各キャリアが進めています。5Gが一般化されると4G回線の混雑緩和の効果も期待されています。基地局の設置を急いでいますが、広いエリアをカバーするまで時間がかかるとされています。一般向けサービスは端末の価格が高くなると考えられます。

通信業界での新型コロナの影響は?

新型コロナウイルスの影響によりテレワークやネット授業などが増えており、この傾向は今後も続くことが予測されます。さらに外出自粛による影響でインターネット利用が増加しており、通信の需要はさらに高まっていくでしょう。

今後は安定したネットワーク環境の構築やネットワークのセキュリティ保持の必要性がさらに高まっていきます。

通信業界の職種と求められる資質

エンジニア

新たなシステムの開発・保守・管理を行うネットワークエンジニア、システム設計に関わるシステムエンジニアなどのエンジニア職があります。

変化の早い通信業界のスピード感についていける人、現状に甘んじることなく常に新しいことを学ぼうという姿勢のある技術者が求められています。

営業

通信業界では法人営業がメインとなります。自社のサービスを企業に販売する法人営業や、通信技術によりビジネスの問題を解決するソリューション営業、技術についての専門知識が必要な技術営業などがあります。

通信業界は競争が激しい業界で、ノルマが設定されている職場も少なくありません。ノルマや競争などのプレッシャーに耐えられる、タフな精神力が求められます。

マーケティング・企画

市場調査をして顧客のニーズを探ったり、新たな商品やサービスの企画をします。通信業界は競争が激しいため、日々新たなサービスや商品を開発する必要があります。

マーケティング・企画職には、市場の変化やニーズを正確に読み取る力や、斬新な発想力などが求められます。

管理・事務

経理、財務、総務、人事、広報など、会社の運営や管理を行う職種もあります。「通信業界に興味はあるけど厳しいノルマや競争は苦手」という方には会社を運営する業務が向いているでしょう。

通信業界の魅力とやりがい

人々の生活を支える仕事

通信インフラは、現代の情報社会の土台となるもので人々の生活には必須です。多くの人の生活やビジネスを支えている仕事には、大きなやりがいを感じられるでしょう。

新しい技術やサービスに関わることができる

通信業界は技術革新のスピードが早い業界です。日々新たな技術が開発され、新しいビジネスモデルやサービスが生まれています。

こうした変化の激しい業界では、常に新しい技術や革新的なサービスに関わることができます。知的好奇心の旺盛な人にはとても魅力的な職場環境となるでしょう。

通信業界の就職活動対策

通信業界の就職活動対策を紹介します。大手キャリアは志望する学生も多く、選考を通過するには就職活動は入念に準備をする必要があります。

インターンシップなど選考に繋がるイベントに参加す

る ソフトバンクなどの大手キャリアの企業は就活生が参加するインターンシップの時点から採用に力を入れています。夏のインターンシップは1dayなど短いインターンシップもあれば、内定に直結するより職務に近いインターンシップも開催しています。

早期選考など早くから選考が行われることもあるので積極的にイベントに参加すれば、それだけチャンスが増えるでしょう。

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グループディスカッションで活躍する

インターンシップや本選考にグループディスカッションを取り入れている企業が多いです。グループディスカッションで活躍すれば、人事の方の印象に残ることが可能です。

グループディスカッションで評価が良ければリクルーター面談ができることもあるのでグループディスカッションの対策も重要です。

業界・企業研究と自己分析は入念に

面接では業界だけでなくその企業を志望する動機が重要なポイントになります。通信業界はサービスやビジネスモデルが似通っています。大手3社を比較したときに他社にはない強みについて把握しているかは他の学生と差をつけられるポイントです。例えば大手3社は非通信事業に注力し始めていますが、展開しているサービスはそれぞれ異なり、特徴があります。

「何故自社を志望したのか」と聞かれたときにその企業独自の強みをしっかり把握し、志望動機作成に活用しましょう。倍率の高い企業で選考を通過するにはどれだけ自己分析や企業研究をできたかが結果を分けます。インターンシップやOB訪問などの機会を利用し情報を収集しましょう。

内定者の志望動機を参考にする

志望動機がうまく書けない、どうまとめていいかわからないという方は、内定者の志望動機を参考にしてみてください。構成やエピソードの語り方などが参考になるはずです。

しかし、他の人の志望動機をそのままコピーして自分の志望動機とするのはやめましょう。コピーした志望動機はすぐにバレますし、偽りの志望動機で内定を獲得しても後で苦労することになります。

作成のコツやいいところだけ盗んで、自分の志望動機に磨きをかけましょう。

通信業界内定者のES集

最後に

通信業界は最新技術の誕生や参入企業の増加など常に変化し続けている業界です。志望する学生も多く大手企業であればインターンシップや内定者経由、学歴による選考会が行われるなど、就職の難易度はかなり高いといえます。早い時期から行動し、選考に向けて事前準備を怠らないようにしましょう。


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