【業界研究】鉄道業界の研究、就職活動対策について徹底解説!

鉄道という公共機関を担っている鉄道業界は、日常に必要不可欠なインフラであるという特徴から就活生にも就職先として人気の業界です。特に総合職はどの鉄道会社でも倍率の高い職種です。鉄道業界の業界研究や就職活動対策を解説します。

【業界研究】鉄道業界の研究、就職活動対策について徹底解説!
目次

鉄道業界の特徴と動向

鉄道業界のビジネスモデル

鉄道会社とは鉄道事業を手掛けている企業のことを言います。鉄道事業は人を運ぶ旅客分野だけでなく、荷物などを運ぶ貨物分野があります。鉄道業界は鉄道事業以外も幅広く展開していることが特徴です。

企業によって注力している事業は異なりますが、不動産や駅ビルなどの百貨店、ホテルやレジャー施設など多岐にわたり沿線地域のニーズに合った事業を多角的に展開しています。

鉄道業界の今後

鉄道業界の今後の動向を解説します。

都市部を中心に鉄道を持つ大手16社は4年連続で輸送人員は100億人を超えました。オリンピックや訪日観光客の増加により、利用者数は増加傾向にあります。都市部の一部の鉄道会社では利用客の増加に伴い駅のプラットフォームの拡張工事を行っています。

しかし少子高齢化などに直面する地方の鉄道会社は沿線地域の定住策が求められています。沿線で鉄道と二次交通(駅や空港から観光地などの目的地まで直接アクセスする交通)、観光チケットなどを組み合わせたサービス、MaaS(マース)を提供するなどの沿線地域の活性化に注力しています。

鉄道業界経営形態の種類

鉄道事業者は事業規模や経営形態の種類によって大きく分けて3つに分類することができます。「JRグループ」、「私鉄」、「第3セクター」の3つです。どのような特徴があるのかそれぞれ解説します。

JRグループ

JRグループは元は日本国有鉄道という政府が出資している鉄道会社でした。1987年の国鉄民営化によりそれぞれ分割され民営企業となりました。

JRとは北海道旅客鉄道(JR北海道)・東日本旅客鉄道(JR東日本)・東海旅客鉄道(JR東海)・西日本旅客鉄道(JR西日本)・四国旅客鉄道(JR四国)・九州旅客鉄道(JR九州)・日本貨物鉄道(JR貨物)の鉄道事業者を中心とした企業の総称です。

JR東日本は鉄道業界最大手であり、不動産賃貸や「駅ナカ」事業などが成長しています。他のJR各社も不動産業や商業施設、新幹線やリニア開通などにそれぞれ注力しています。

私鉄

JR以外の民間鉄道会社の私鉄は数多くあり、JR同様不動産や商業施設、ホテルなどを沿線沿いに展開していることが特徴です。

関東では東京メトロ、東急電鉄、東武鉄道、京浜急行電鉄、小田急電鉄、西武鉄道、京王電鉄、京成電鉄などが挙げられます。関西では近畿日本鉄道、阪急電鉄、阪神電鉄、京阪電鉄、南海電鉄などが挙げられます。

第3セクター

第3セクター鉄道とはローカル線やJRなどから切り離された赤字路線に多く見られる、国や地方公共団体と民間企業の共同出資によって経営されている「第3の経営方式」を使用した鉄道会社のことを指します。

利用者の少ない地方のローカル線などは経営維持のためこの方式をとることが多いです。第3セクターの鉄道会社はより利用者を増やすため、イベント列車や沿線地域イベントの開催、グッズ販売などにも力を入れています。

また赤字経営の救済という目的だけでなく、公共と民間の出資を受けることで効率的な経営を行うためにこの方式を採用する鉄道会社は都市部においても存在します。例えばJR線と直結しているりんかい線やモノレール、京葉臨海鉄道の運営会社です。

鉄道業界への就職

人気の高い鉄道業界への就職は高倍率

鉄道会社は鉄道事業という公共性の高いサービスを展開していて安定しているイメージがあります。また商業施設や不動産など様々な事業をグループ会社などで展開しています。

特に都市開発や駅ビルの開発などは就活生に人気の仕事です。なので都市部で事業を展開している鉄道会社の倍率は毎年かなり高いものとなっています。

鉄道業界に就職するには

鉄道マニアなど、鉄道への熱量が強すぎる人は不採用とする企業もあるようです。鉄道への情熱があることはプラスではありますが、それよりも冷静にビジネスとして関わることができる人が求められています。

鉄道業界への就職で有利になる資格はとくにありませんが、非常に倍率が高く優秀な人が集まるため、一流大学の内定獲得者が多いです。

鉄道業界は女性でも就職できる?

かつての鉄道業界は「男性社会」のイメージがありましたが、近年は鐵道業界で働く女性が増えてきており、女性の活躍を積極的に推進している企業もあります。

鉄道業界は大企業が多く福利厚生が充実していることが多いため、女性が出産や子育てをしながら働けるよう制度が整っている企業も多いです。

鉄道業界で求められる人材

鉄道業界の企業は、鉄道だけでなく不動産や商業施設などを開発することもあり、大小様々はプロジェクトがあります。こうしたプロジェクトには多くの人が関わるため、コミュニケーション能力が高い人や、プロジェクトを遂行する力がある人が求められています。

鉄道業界ではサービスの改善や新たな技術の開発なども重要な仕事です。そのため新しい技術に関する興味関心が高い人、お客様のために斬新で便利なサービスのアイデアを思いつける人も活躍できるでしょう。

鉄道業界の就職対策

鉄道業界に就職するにはどのような対策が必要なのでしょうか。

グループディスカッション対策を行う

就活生に人気で倍率の高い鉄道会社はグループディスカッションを選考フローに組み込んでいることが多いです。

これは鉄道利用客やチームで仕事を行うことが多い鉄道会社が高いコミュニケーション能力を学生に求めているためだと考えられます。なるべくインターンシップなどに参加してグループディスカッションに慣れて対策しておきましょう。

鉄道各社を比較し業界研究を行う

鉄道会社はそれぞれ沿線地域や自社が持っている強みを活かした様々な事業やサービスを展開しています。選考を受ける企業が展開している事業や、他の鉄道会社にはない強みなど特徴をしっかり研究しておくことが必須です。

また自分ならその会社の強みを活かしてどのような新規事業を展開するかなど、自分ならでは意見を考えておくと選考中に聞かれたときに熱意を伝えることができると思います。

インターンシップに参加する

鉄道業界を目指すなら、鉄道会社のインターンシップに参加しましょう。鉄道会社のインターンシップは、技術系と事務系のコースに分かれていることが多いです。

インターンシップの内容は、企業や事業の説明、グループワークなどが多いです。社員の方と直接話ができる座談会が設定されていることも多いので、疑問を解消するいい機会にもなるでしょう。

最後に

鉄道業界は鉄道事業だけでなく沿線地域に根差した様々な事業を展開しています。就職するためには各社の強みや特徴について理解を深めるために業界研究に力を入れる必要があります。業界研究や面接・グループディスカッション対策を行い本選考に備えましょう。

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