就活を意識しているなら、インターンには短期インターンと長期インターンがあるのをご存知でしょう。しかし、短期と長期の違いがはっきりしていなかったり、数日だけの短期インターンは意味がないと考えている方もいるのではないでしょうか。
今回は、短期インターンの特徴やメリット・デメリット、参加する際の注意点、インターンの探し方などについて解説します。
- ・短期インターンの特徴
- ├期間
- ├目的
- ├内容
- ├対象学年
- └実施/募集時期
- ・短期インターンのメリット
- ├①気軽に参加できる
- ├②スケジュール調整がしやすい
- ├③複数の業界や企業を比較できる
- └④選考の練習をすることができる
- ・短期インターンのデメリット
- ├①業界・企業について深く研究しづらい
- ├②有給の短期インターンは少ない
- ├③倍率が高い
- └④社員にアピールする機会が少ない
- ・短期インターンを就活にいかすには
- ├①参加する目的を明確にする
- ├②目的に合ったインターンを選ぶ
- ├③十分に準備をして選考に臨む
- ├④積極的に取り組む
- └⑤参加後は振り返りを行う
- ・短期インターンの探し方
- ├企業のホームページをチェックする
- ├キャリアセンターで探す
- └インターン専門のサービスで探す
- ・【まとめ】気軽に短期インターンに参加してみよう
短期インターンの特徴
期間
短期インターンの期間は明確に決まってはいません。一般的には数日から数週間以内なら短期インターン、数ヶ月以上のものが長期インターンと認識されています。期間は企業やプログラムにより異なり、半日〜1日だけの1Dayインターン、2〜3日で完結するプログラム、1週間程度のものが多いです。
目的
企業はより多くの学生に、会社の事業内容や魅力を理解してもらうために短期インターンを実施することが多いです。学生は、業界研究や企業研究の一環として短期インターンに参加するケースがよく見られます。
内容
短期インターンの内容は、企業についてや業務内容の説明、グループワークなどが多いです。期間が短いため、本格的な業務体験ができることはほとんどありません。説明や不ループワークの後に、社内見学、社員を交えた座談会、質疑応答の時間などが設けられているプログラムもよく見られます。
対象学年
長期インターンは学年不問であることが多いのに対し、短期インターンは就活を控えた大学3年生・4年生を中心に募集します。多くの場合、卒業年度による制限が設けられています。
実施/募集時期
募集時期は決まっていないため1年を通して短期インターンの募集を見つけることはできますが、短期インターンの実施が一番多い時期は、7〜8月の夏休み期間中、12〜1月の冬休み期間中です。学生が参加しやすいように長期休暇中に実施する企業が多く、募集はその1〜2ヶ月前から始まります。
短期インターンのメリット
①気軽に参加できる
短期インターンは半日〜1日と期間が短く、内容も会社説明会に近いため気軽に参加できます。長期インターンは数ヶ月以上の継続勤務が条件となっていることが多く、業務内容の負担が大きい場合もあるので参加するには覚悟が必要です。
「志望度は高くないが雰囲気を知りたい」「ちょっと話を聞いてみたい」くらいの軽い気持ちでも参加できるので、興味や選択肢の幅を広げることができるでしょう。
②スケジュール調整がしやすい
短期インターンは1日や長くても数日で終わるものがほとんどなので、忙しい人でも参加しやすいです。期間が短いのに加えて、夏休み・冬休み・春休みなどの長期休暇中に実施されることが多いので、スケジュール調整もしやすいでしょう。
サークル活動・アルバイト・ゼミが忙しくて長期インターンには参加できないという方でも、短期インターンなら参加のハードルが下がると思います。
③複数の業界や企業を比較できる
長期インターンだと複数の企業のインターンに参加することは難しいでしょう。しかし短期インターンであれば拘束時間が短いため、複数の企業のインターンに参加して社風や業務内容を比較できます。志望する業界・企業が決まっていない方はいくつかのインターンに参加してみるのがおすすめです。
④選考の練習をすることができる
短期インターンは応募者が多いため、選考を突破するには自己分析、業界分析、ES作成、面接練習などの選考対策をしっかり行う必要があります。複数の短期インターンに応募して選考を受けておけば、3年生の早い段階から選考対策をスタートでき、本選考に余裕を持って臨むことができるでしょう。
短期インターンのデメリット
①業界・企業について深く研究しづらい
短期インターンで社風や事業内容を理解し、企業理解を深めることは可能です。しかし、期間が短く実務を伴わないため、実際の業務を通じて適性を考えたり企業の雰囲気を知ることは長期インターンに比べて難しいのは事実です。気軽に参加できる分、企業について深く理解するのは難しいというのがデメリットでしょう。
②有給の短期インターンは少ない
長期インターンは給料が出るので、アルバイト代わりに行う学生もいます。それに対し、短期インターンはほとんどの場合給料は出ず、交通費も自費であることが多いです。最近ではオンラインでインターンを実施する企業も増えているので、うまく活用するのがおすすめです。
③倍率が高い
短期インターンに応募する学生は多いため選考の倍率は高いです。人気企業や有名企業の短期インターンの選考倍率は、本選考より高くなるケースがめずらしくありません。中には大学1年生や2年生も応募可能な募集もあるため、その場合さらに倍率は高くなります。
④社員にアピールする機会が少ない
短期インターンは参加者が多く、社員からの説明が中心であるため、自分をアピールする機会があまりありません。しかし、インターンでの経験をいかして企業研究を続ければ、本選考でアピールできます。また、秋冬インターンは選考の一環になっていることも多いので、短期インターンでも社員に自分をアピールできることもあります。
短期インターンを就活にいかすには
①参加する目的を明確にする
特に1dayインターンは社員からの説明が中心であるため、目的を明確にしておかないと参加するだけで終わってしまいます。たとえ志望する業界や企業が決まっていなくても、インターンを通じて何を知りたいのか、何を他の企業と比べたいのかなど、目的を持って説明を聞くだけでも実り多いインターンになります。
プロジェクト型のインターンに参加する場合は事前に業界研究を行って、企業の方針や事業内容を把握しておきましょう。自己分析を行ってグループ内で自分の長所をいかせると、社員から高く評価されることもあります。どんなインターンに参加するにしても、目的を持って参加することが重要です。
②目的に合ったインターンを選ぶ
業界の動向についての講義、企業の事業説明、グループワーク、オフィスツアー、社員との座談会、質疑応答など、短期インターンでもプログラム内容はさまざまです。募集要項でプログラム内容を確認できますし、聞きたいことがあれば担当者に問い合わせてもいいでしょう。
企業の雰囲気や業務について知りたいのか、グループワークを経験して自己分析にいかしたいのかなど、目的によって参加するべきインターンは異なります。ナビサイトを使ってインターンを探す際に、目的に合ったキーワードを入力して探すと、参加するべきインターンを絞ることができます。
③十分に準備をして選考に臨む
短期インターンは倍率が高く、大手企業だと100倍以上になる場合もあります。まずは選考を突破するために、企業研究や自己分析、面接の練習を入念に行ってから選考に臨みましょう。
有名企業や大手企業など高倍率の企業にしか応募していないと、どこのインターンにも参加できなくなってしまうことがあります。中小企業やベンチャーなども視野に入れて、幅広くいろいろな企業を受けてみるのがおすすめです。
④積極的に取り組む
特に1dayの会社説明会型インターンは、ただ説明を聞いているだけだと得るものが少なくなってしまいます。聞きながらメモを取ったり、質問を考えておくなど、積極的に取り組みましょう。
プロジェクト型インターンの場合も他の学生に任せてばかりいるのではなく、グループでの活動に積極的に参加しましょう。インターン参加中は社員が学生を常に評価しており、インターンでの態度がその後の選考に影響する場合もあります。
⑤参加後は振り返りを行う
インターン参加後は、企業理念や業務内容の説明、職場見学を振り返って自分が志望している他の企業と比べましょう。グループでのプロジェクトを通じて感じた自分の長所・短所や他の学生の良かったところなどをより深い自己分析にいかすことをおすすめします。
「短期インターンは意味がない」という意見も聞かれますが、意味がある経験にできるかどうかは本人次第です。参加前の準備や参加後の振り返りをしっかり行うことで、どんな内容のインターンも意味ある経験とすることができるはずです。
短期インターンの探し方
企業のホームページをチェックする
気になる企業や就職したい企業があれば、企業のホームページを見てみましょう。リクルートや新卒採用のページに、インターンシップ募集についての記載があることが多いです。
短期インターンは通年で募集していることは少なく、募集期間が決まっています。代表電話やメールアドレスで募集時期について問い合わせてみてもいいでしょう。
キャリアセンターで探す
大学を通して短期インターンの募集をしている企業もあります。大学のキャリアセンターや就職についてのサポートをする窓口があれば問い合わせてみてください。
大学と提携している企業のインターンプログラムの場合、単位として認められることがあります。
インターン専門のサービスで探す
短期インターンを探すなら、インターンシップに特化したサービスを利用するのがおすすめです。業界や業種を問わずさまざまな企業のインターン募集情報が集約されているため、効率よく自分に合ったインターンを探すことができるでしょう。
興味のある業界で検索したり、場所や時期など条件で絞って検索することも可能です。インターンをしたいけど何から行動すればいいかわからない場合は、まずこうしたサービスを利用してみてください。
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【まとめ】気軽に短期インターンに参加してみよう
短期インターンは拘束時間が短く、内容も企業説明やグループワークなど実務に比べて軽いものが多いので参加しやすいというメリットがあります。その反面、自分から積極的に取り組まなければ得るものが少なくなってしまうので注意してください。
まずは事前に参加する目的を明確にし、目的に合ったインターンを選ぶことです。参加後はしっかり振り返りをして、インターンで感じたことや学んだことを企業研究や自己分析にいかしましょう。
気軽に参加できるのが短期インターンのメリットなので、気になる企業があれば、どんどん応募してみましょう。
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