せっかくES(エントリーシート)や面接を突破したにもかかわらず、SPIの点数が原因で不採用になってしまうことほど悲しいことはありません。
ここでは、SPIの勉強はいつから始めるべきなのか、SPIの効果的な対策や注意すべきポイントなど解説します。
- ・SPIの対策はいつからスタートすべき?
- ├SPIの勉強は3か月前から始めよう
- ├30〜60時間の勉強時間が必要
- └対策に必要な時間は個人差がある
- ・SPI対策ですべきこと
- ├テキストでSPIの問題に慣れる
- ├問題をといてみる
- ├問題集は1冊を繰り返しやる
- └Webで模擬試験を受ける
- ・こんなSPI対策もおすすめ
- ├新聞や本を読む
- ├アプリで隙間時間もSPI対策
- └性格テストには自己分析が効果的
- ・SPI対策で注意すべきこと
- ├受験方法の違いに注意
- ├テストセンターは予約が必要
- └就活中は想像以上に忙しい
- ・最後に
SPIの対策はいつからスタートすべき?
SPIの勉強は3か月前から始めよう
SPIの勉強をいつから始めるかは、志望企業の選考スケジュールによって異なります。基本的には筆記試験の3か月くらい前から始めるのがいいでしょう。あまり早くからスタートしても、モチベーションがあがらないということもあります。内容を忘れてしまわないためにも、3か月くらい前から始めるのがベストです。
筆記試験が実施される時期は、業界によりかなり違います。一般的な企業の筆記試験が多い時期は、大学3年の3月〜大学4年の5月頃までですが、外資系企業や大手のマスコミなどはもっと早い時期に選考が始まるため筆記試験が実施される時期も早いです。
志望する業界や志望企業の選考スケジュールをチェックして、それに合わせて勉強の予定を立てるようにしましょう。
30〜60時間の勉強時間が必要
一般的にSPI対策の勉強には、30〜60時間程度必要だと言われています。1日1時間勉強するなら1〜2ヶ月、1日2時間勉強するなら1ヶ月以内で対策の準備ができる計算になります。
しかし1〜2ヶ月の間、毎日1日1時間勉強できるとは限らないので、余裕を持って3ヶ月の準備期間を確保しておくのが得策です。自分が1日のうちに何時間くらい勉強できるかを考えて、SPI対策の勉強を始める時期を逆算してみてください。
対策に必要な時間は個人差がある
SPI対策の勉強に必要な時間は30〜60時間程度とされていますが、もちろん個人差があります。現時点での基礎的な学力や知識量によって勉強量は変わりますし、苦手な科目があれば必要な勉強時間も増えるでしょう。
まずは自分がどのくらいSPIの問題が解けるのか知るため、就活が始まる半年くらい前に試しに解いてみるのがおすすめです。問題なさそうであれば1~3か月前に、全然解けないようであれば半年前から対策と勉強を始めましょう。
SPI対策ですべきこと
テキストでSPIの問題に慣れる
SPIの問題は独特なものもありますが、ある程度傾向があります。初見だと戸惑うような問題ですが、出題傾向に慣れておけば落ち着いて答えることができるでしょう。まずは出題傾向をつかみ、問題に慣れることです。
ネットで問題を検索することも可能ですが、できればSPI対策用のテキストや問題集を1冊用意して取り組むのがいいでしょう。少しずつ傾向が変わることもあるので、テキストや問題集を購入する際には最新版を選ぶようにしてください。
問題をといてみる
SPI対策の本には解説タイプのものと、問題集タイプのものがあります。自分で目を通してみて使いやすいものを選ぶのがいいですが、できれば問題集タイプのものを購入するのがおすすめです。
まずは実際に問題を解いて、得意な分野と苦手な分野を明確にしてみることです。それから苦手な分野を重点的に学習していくのがいいでしょう。
問題集は1冊を繰り返しやる
SPI対策の問題集はたくさん出版されていますが、まずは1冊に決めてその問題集を繰り返し解いてみてください。
いろんなテキストや問題集に手をつけると、時間がかかってしまい最後まで終わらせられない可能性があります。あれもこれもと手を出したくなるかもしれませんが、同じ問題集を何度も解く方が問題の型が記憶に定着して効果的です。
Webで模擬試験を受ける
最近では、Web上で模擬試験や対策テストを受けることができるサイトも多く登場しています。問題集やテキストの対策だけでなく、実践形式で試験に慣れるための対策もしておきましょう。
SPI対策として、制限時間内に問題を解く練習をしておくことも大切です。SPIには制限時間があり問題数も多いので、時間配分が大きなポイントになります。時間の配分を意識しながら本番さながらに試験を受ける練習も忘れずにしておくと、本番でも焦らずに、落ち着いて試験に臨むことができるでしょう。
こんなSPI対策もおすすめ
新聞や本を読む
日頃から新聞や本を読む機会を増やすと、SPIの言語分野の対策になります。言語分野のテストで必要となる語彙力や文章読解力は短期間で向上させるのは難しいので、普段から文章を読む機会を増やして対策するのがおすすめです。
アプリで隙間時間もSPI対策
SPI対策用のアプリもたくさんあるので、こうしたツールも積極的に活用しましょう。アプリでSPIの問題を解くことができたり、苦手な分野を解析してくれる機能があるアプリもあります。
机に向かってまとまった時間が取れないという方は、アプリを使って電車で移動しているスキマ時間などに対策をするのがいいかもしれません。
性格テストには自己分析が効果的
SPIの性格検査は、性格や行動の特性を明らかにするものです。正解があるわけではないので、とくに対策をする必要はありませんが、数百問と質問が多いためテキパキと答えていくことが大切です。
質問の答えに一貫性がないと、虚偽の回答をしているとみなされマイナス評価になることもあるので注意してください。受験前に自己分析をしっかりとしておくことで、スムーズに一貫性のある回答がしやすくなるでしょう。
SPI対策で注意すべきこと
受験方法の違いに注意
SPIの受験方法には、次の4種類があるので注意してください。
テストセンター:テストセンターで受験
Webテスティング:Web経由で自宅などで受験
ペーパーテスティング:企業が用意した会場でペーパーテストを受験
インハウスCBT:企業が要した会場で企業のパソコンで受験
テスト受験専用の会場で受ける、「テストセンター形式」の受験が多いです。企業が用意した会場で受験する場合は、ペーパーテスティングとインハウスCBTという方法があります。
受験方法によって出題の傾向が異なるので、志望企業ではどの形式で受験することになるのか事前に確認しておきましょう。
テストセンターは予約が必要
新型コロナの影響もあり、自宅のパソコンでSPIを受験できる企業も増えましたが、テストセンターでの受験が必要な企業もあります。
テストセンターで受験する場合は予約が必要ですが、SPIの実施が増える3月〜4月頃は満席になってしまうなどして、予約をとるのが困難になります。対策が間に合わず予約ができなくなるのを防ぐためにも、早めの準備を心がけましょう。
就活中は想像以上に忙しい
就活がスタートすると、やることがたくさん出てきます。いくつもの企業の選考を同時進行で受けるとなると、1日で複数の面接や説明会を掛け持ちするなど、準備や対策に追われることになるでしょう。
就活が本格的にスタートすると、SPIの対策にかけられる時間は限られてしまい、十分に対策できない可能性も出てきます。就活が始まる少し前から対策をしておけば苦手な科目がある場合にもじっくりと取り組むことができます。
最後に
就活が始まると、ES(エントリーシート)の作成や面接対策などに時間を取られてしまいます。SPIについては早めに対策をスタートし、自信をもって受験できるように準備を進めておきましょう。
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