飲料メーカー業界を研究して就職活動対策をしよう!

就職先として人気のメーカーの中でも、特に安定した人気を誇るのが、飲料メーカーです。テレビコマーシャルなどの影響もあり、爽やかなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?

そんな飲料メーカーへの就職は、人気が高い分ハードルも高い傾向が見られます。憧れの業界に就職するために、まずは飲料メーカーの業界研究をしっかりしておくことが大切です。

ここでは、最近の飲料メーカーの傾向や具体的にどんな職種があるかなどを見ながら、就職活動の対策について解説していきます。

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目次

飲料メーカーについて

飲料メーカーとは

飲料メーカーとは、ミネラルウォーターやお茶、コーヒーやビールなど、様々な飲料を製造・販売している企業のことです。一括りに飲料メーカーと言っても、それぞれの企業で力を入れている商品が異なります。

清涼飲料水を専門とする企業やビールに力を入れている企業などもあります。また、近年ではカロリーや糖質を抑えた飲料の人気が高く、時代の流れを敏感に察知しながら、安定した業績を上げている企業も多くみられます。

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飲料メーカーの現状

飲料メーカーの市場は安定しており、大幅な成長はありませんが拡大傾向にあります。しかし少子化による人口減少や若者のアルコール離れの影響で、今後は市場が縮小していくことが予測されます。

飲料メーカーの展望

有名メーカー間の競争やシェア争いが激しい飲料メーカーでは、海外メーカーや海外の人気ブランドの買収が活発です。アジアなど海外に販路を拡大する戦略をとっているメーカーも増えています。

健康意識の高まりに合わせた商品開発や環境問題へ配慮した製造の取り組みなど、時代の変化やトレンドに合わせた商品開発もさらに進むでしょう。

飲料メーカーの職種・仕事内容

飲料メーカーには、他の業界にも共通するような経営企画や人事、総務などの事務職のほかに、飲料メーカー特有の技術系の職種も多くあります。事務職と技術職とでは仕事内容が大きく異なり、必要な知識なども違いますので、企業ごとにどのような職種で人員を募集しているのか事前によく確認をしておきましょう。

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研究・開発

研究開発の中には、商品開発やパッケージ開発、安全性のチェックなど、様々な仕事があります。具体的には、マーケティング調査を基に市場に求められている商品のコンセプトを決め、実際の商品開発からパッケージのデザイン開発など、多岐に渡ります。市場の状況を把握し、受け入れられる商品を開発することが重要となります。

生産管理・品質保証

実際に商品の製造に関わる職種です。工場での生産ラインの管理から設備の保守点検、品質に問題がないかのチェックなど、信頼される商品を市場に送り出すための重要な業務になります。

営業・マーケティング・販売促進

実際に商品を置いてもらうスーパーやコンビニ、飲食店などへの営業や商品が売れるような売り場づくりの提案など、顧客との密な関係が必要になってくる業務です。

また、顧客から直接声を聴くことができる貴重なポジションでもあり、市場のニーズを吸い上げて新たな商品開発に生かしていくことも大切です。

事務

飲料メーカでの事務職は、営業事務や一般事務の仕事があります。営業事務は営業のサポート、一般事務は総務・人事・経理・経営管理などの仕事です。

飲料メーカー大手企業

コンビニやスーパーに行けば、たくさんの種類の飲み物が売られているように、飲料メーカには数多くの企業がありシェア競争が行われています。

飲料業界は大きく、アルコール飲料と清涼飲料水の2つに分けることができます。清涼飲料業界は新規企業の参入障壁がそれほど高くないため、多くの企業がしのぎを削っています。逆にウイスキーなどのアルコール飲料は製品化までに時間がかかるため参入障壁は高くなります。

飲料メーカーのなかでも、大手と呼ばれるような企業を紹介します。

アルコール飲料

アルコール飲料の売上げランキングを見てみると、トップはサントリーホールディングスで、2位がキリンホールディングス、3位がアサヒグループホールディングスとなっています。

1位 サントリーホールディングス
ウイスキーやワインなどの洋酒に強みがあり、年間2兆円程度の売上をあげています。

2位 キリンホールディングス
キリンホールディングスは、平成25年より酒類事業のデータ開示を行わなくなったため、細かい売上はわかりませんが、日本でのシェアは高い企業です。

3位 アサヒグループホールディングス
ビール系飲料の出荷量では国内1位になることもあります。

その他にも有名メーカーには、サッポロホールディングスやキッコーマン、宝ホールディングスなどがあります。

清涼飲料水

清涼飲料水の売上げランキングでは、トップはコカコーラグループ、2位がサントリー、3位がアサヒとなっています。

1位 コカコーラグループ
「コカ・コーラ」だけでなく、「ジョージア」をはじめとしたコーヒー飲料や「アクエリアス」なども手がけています。日本国内のシェアトップとなっていますが、シェアは減少傾向にあります。

2位 サントリー食品インターナショナル
コカ・コーラとシェアトップ争いをしている、清涼飲料水の大手メーカーです。缶コーヒー「ボス」やミネラルウォーター「南アルプスの天然水」が好調で、シェアを拡大しています。

3位 アサヒ飲料
アサヒ飲料は、ここ数年で順調にシェアを伸ばし続けいています。「三ツ矢サイダー」や「十六茶」などの主力商品が好調です。

その他にもキリンビバレッジや伊藤園、ダイドー、ポッカサッポロなどの有名メーカーがあります。

飲料メーカーの「志望動機作成」で大切なこと

飲料メーカーへ就職を希望するのであれば、「なぜその企業に就職したいのか」を明確にすることが大切です。特に飲料メーカーは人気の業界のため、その企業への思いが大切です。志望動機は個人によって様々ですが、考え方の例をいくつか挙げてみます。

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なぜ飲料メーカーに興味があるのか

数多くある業界の中から、なぜ飲料メーカーを選んだのでしょうか?小さいころから大好きだった清涼飲料水の影響かもしれませんし、展開ブランドに惹かれているからかもしれません。そもそも自分がなぜ飲料メーカーに興味を持ったのかをじっくり考えてみる必要があります。

飲料メーカーで具体的にどんな仕事をしたいのか

企業側は、どれだけ企業に貢献してくれる人材なのかを見ています。「ただ何となく憧れて」という動機では、やる気がないと見なされてしまう恐れがあります。自分のスキルや長所を再確認して、どのように仕事に生かせるかを考えてみてください。

その企業でなくてはならない理由

どの飲料メーカーも強みや傾向など独自の魅力を持っています。数ある飲料メーカーの中から、なぜその企業を選んだのかを考えてみましょう。

扱っている商品に魅力を感じるのか、その企業の方針に共感できるからなのか、ほかの企業にはないその企業の特色を掴んで志望動機につなげていきます。

飲料メーカーを目指す就活生の就活対策

商品研究をする

飲料メーカーの商品は、とても身近な商品ばかりです。普段から人気商品や新商品などをチェックしてみてください。好きな商品やライバル商品などについて詳しく調べてみると、就活対策になります。

資格を取得する

飲料業界への就職で必須とされている資格は特にありませんが、営業職は車で営業先をまわることが多いので普通運転免許が必要となります。時間に余裕のある学生のうちに、車の運転免許を取得しておくといいでしょう。

インターンシップに参加する

飲料メーカーは企業によって社風が異なり、それぞれ強みがある分野も違います。自分に合った企業を見極めるには、企業の実施するインターンシップに参加してみるのがおすすめです。

1日や数日の短期インターンなどもあるので、複数の飲料メーカーのインターンに参加してみると違いがわかって企業選びの参考になるでしょう。

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まとめ

飲料メーカーの特徴を見てきましたが、いかがでしたか?ひと言で飲料メーカーと言っても、企業によって扱う商品の種類や戦略など方針は様々です。まずは、その企業と自分が目指す方向性が合っているかどうかを確認しましょう。それぞれの企業の特徴を知るためにも、早めの情報収集をスタートさせることが大切です。

興味がある飲料メーカーをある程度絞りこんだら、具体的な職種について検討してみましょう。飲料メーカーには事務系から研究開発系まで様々な職種があり、募集している職種も企業によって様々です。自分がその企業で何をやりたいのかを明確にすることで、その熱意も企業側へ伝わります。就職活動を成功させるためにも、自分自身と向き合う時間を十分に取りましょう。


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