ガスや電気といったインフラの仕事は安定性が高く、就活生やその保護者に高い人気を誇っています。そのため、ガス会社の就職活動では正しい知識と情報を駆使して、選考を勝ち抜く必要があります。
そこで今回は、ガス会社の現状や仕事内容について丁寧に解説します。また、ガス会社の就職活動対策としておすすめの方法もご紹介しますので、そちらもぜひご覧ください。
- ・ガス会社の現状は?
- ├ガス業界の規模は?
- ├都市ガス全面自由化による新規参入企業が増加
- └人口の減少による需要低迷も課題
- ・ガス会社の仕事内容は?
- ├お客様へのサービス提案を行う「営業」
- ├ガスの生産・供給を担う「技術職」
- ├ガス会社の経営や業務のサポート
- └都市ガスとLPガスの2種類とで事業エリアが異なる
- ・ガス会社の仕事の魅力とやりがい
- ├安定している企業が多い
- ├多くの人の生活を支える仕事
- └業界の変化を体感できる
- ・ガス会社の就職活動対策とは?
- ├企業分析を重ねて志望企業を絞る
- ├必要な資格を取得して熱意をアピールする
- ├面接で誠実さやコミュニケーション能力を示す
- └インターンシップに参加する
- ・まとめ
ガス会社の現状は?
ガス業界の規模は?
2018年から2019年にかけてのガス業界の規模は、4兆9,459億となっています。原子力発電所の縮小に伴い、火力発電所の需要が高まったために2009年から2014年まではガス業界の売上が増加していました。
2015年の暖冬や家庭用ガス需要の低迷により、2014年から2016年には減少していました。しかし、2016年から2018年の期間には、再び増加傾向に転じています。
都市ガス全面自由化による新規参入企業が増加
2017年4月より「都市ガスの全面自由化」が開始されました。これまでの都市ガスは居住エリアごとにガス会社が指定されていました。しかし、都市ガスが全面自由化されることで、個人が自由にガス会社を選び、契約することができるようになりました。
そのため、ガス業界への新規参入企業が増加し、競争が活発化する中でどのように勝ち残っていくかが各企業の課題となっています。
人口の減少による需要低迷も課題
日本は少子化によって人口が減少しており、それに伴ってガスや電気など必要となるエネルギーの量も必然的に少なくなります。人口の減少は今後も進んでいくと考えられており、国内でのガス需要低迷にどのように対処するかがガス会社の将来を左右するでしょう。
ガス会社の仕事内容は?
お客様へのサービス提案を行う「営業」
ガス会社の仕事の1つが、お客様にサービスの提案を行う「営業」です。
営業には、新規顧客の開拓を目的としてガス機器やサービスに関する提案を行う「家庭用営業」と、企業や団体といったお客様に対して新たなサービスやシステムの提案を行う「業務用営業」とがあります。
ガスの生産・供給を担う「技術職」
専門的な知識や技術を駆使してガスの生産や供給を行う「技術職」も、ガス会社の重要な仕事です。
■生産:ガスの製造や製造に必要となる設備の計画・設計・管理
■供給:生産されたガスの保安やメンテナンス業務
供給部門は、今後のガス供給を計画する役割も担っています。
ガス会社の経営や業務のサポート
他の企業と同じように、ガス会社の経営や業務をサポートする仕事もあります。
例えば、事務・人事・総務・広報などが挙げられます。部署を超えて社員と関わり、サポートすることが求められるため、自分自身の仕事に関するスキルはもちろん、各部署の仕事にも理解を深めておく必要があります。
都市ガスとLPガスの2種類とで事業エリアが異なる
ガスには「都市ガス」と「LPガス」の2種類があります。これまで何度か話題に出ている都市ガスは、導管を通してガスを運んでいます。そのため、ガス配管がなされている都市部で勤務することになります。
一方のLPガスはボンベでガスを運んでお客様に届けるものです。都市ガスの配管が済んでいない地方での事業がメインとなります。
ガス会社の仕事の魅力とやりがい
安定している企業が多い
ガスは日常的に一定の需要が見込めるため、収益の安定性が高い企業が多いです。ガス自由化により競争が増えることが予想されましたが、ガス業界は新規参入の障壁が高く現状では新規参入企業はそれほど増えていません。
電力に比べて規模は小さいものの、家庭や産業のガス需要は今後しばらくはなくならないでしょう。とくに大手企業は安定した収益が見込めるという安心感があります。
多くの人の生活を支える仕事
ガスは人々の生活に欠かせないインフラの一つです。多くの人々の生活や産業を支える仕事だという社会貢献感を得られるのがガス業界の仕事の魅力です。
社会に必要な資源を扱う仕事のため、安全面や安定供給などの責任も大きいです。責任が大きく緊張感はありますが、それだけやりがいも感じられるでしょう。
業界の変化を体感できる
新しいエネルギーや環境に配慮したエネルギーなどが注目され始め、エネルギー業界は変化を求めらています。実際にガス業界でも新エネルギーに対する注目は高まっています。
今後は多くのガス会社で、新しいエネルギーや収益モデルについてのアイデアが必要となります。新しいことにチャレンジするのが好きな人は、こうした仕事にやりがいを感じられるでしょう。
ガス会社の就職活動対策とは?
企業分析を重ねて志望企業を絞る
都市ガスもLPガスも多くの企業が参入しており、企業によって事業の方針や社風は異なります。そのため、まずは企業分析を重ね、「この企業に入社したい」と思える企業を絞る作業が必要です。
会社説明会や企業ホームページで情報を収集するだけでなく、OB・OG訪問やインターンを活用し、実際に働く自分をイメージしながら選ぶと入社後のミスマッチを防ぐことができるでしょう。
必要な資格を取得して熱意をアピールする
ガス会社に就職する上で特別な資格は不要ですが、「ガス業界に就職したい」という熱意を伝えるために、入社後に必要となる資格を取得しておくことも1つのアピール方法となるでしょう。
ただし、都市ガス会社なら「ガス主任技術者」、LPガス会社なら「液化石油ガス設備士」など、求められる資格は企業によって異なりますので、志望する企業で必要となる資格をよく調べてから取得することが大切です。
面接で誠実さやコミュニケーション能力を示す
ガスは生きていく上で欠かせないインフラの1つです。そのため、お客様の生活向上やトラブル解決のために誠実に向き合える人材が求められます。ガス会社では「お客様に安定してガスを供給する」という目的のために、異なる部署の社員がコミュニケーションを取り合い、協力しながら働くことも大切です。
これらの誠実さやコミュニケーション能力を示せるよう、身だしなみやビジネスマナーの習得はもちろん、面接練習を重ねてスムーズに受け答えできるよう準備しておきましょう。
インターンシップに参加する
ガス会社への就職を考えているなら、ガス会社のインターンシップに参加してみるのがおすすめです。ガス会社のインターンシップでは、業界研究に役立つことが学べる講座や社員の方との座談会、仕事体験などのプログラムで実施されていることが多いです。
営業や設備管理など、文系・理系を問わず様々な職種の職業体験に力を入れている企業が多いです。ガス会社の仕事内容を深く知るチャンスなので、気になる企業があれば積極的にインターンシップに参加してみましょう。
まとめ
ガス会社は「都市ガス全面自由化」や「人口の減少による需要低迷」などの変化に対応する必要はあるものの、生活に不可欠なインフラであることに変わりなく、仕事としての安定性はまだまだ魅力的です。
そのため、ガス会社への就職を目指すのであれば、企業研究を重ねて志望する企業の数を絞っておくほか、ガス会社が求めているスキルをアピールできるよう早いうちから準備を重ね、他の就活生の一歩先を行くことが大切です。
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