就活でよく聞くBtoB企業とBtoC企業、それぞれの魅力とは?

就活をしていると、「BtoB」や「BtoC」という言葉を耳にすることがあります。ここでは「BtoB」や「BtoC」とは一体何のことなのか、またそれぞれの企業の就職先としての特徴や魅力は何なのか、といったことを解説していきます。

BtoB
目次

BtoB企業とBtoC企業を理解しよう

BtoBも、BtoCも、ある言葉を略したものです。まずは、BtoBとBtoCはどんな言葉の略なのかということや、どういった意味をもつ言葉なのか理解しましょう。

BtoBは企業間取引

BtoBとは、Business to Businessの略であり、「企業間取引」のことを指します。簡単に言うと、顧客が企業などの法人である商取引のことです。

テレビを作っている電器メーカーの例を出してみましょう。テレビを完成させるには様々な部品が必要ですが、その部品すべてを自分の企業で生産するわけにはいきません。

数々の部品の中で、例えば半導体部品を作っている企業(半導体メーカー)があります。テレビを作る電器メーカーに商品を供給する、この「電器メーカーと半導体メーカーの取引」はBtoBになります。

BtoCは企業と消費者の取引

BtoCとは、Business to Consumerの略であり、「企業と消費者との取引」のことを指します。みなさんのような一般消費者が手に取る商品を作っている企業の取引は、BtoCになります。

例を出すと、スーパーで売られている食品や日用品を作っているメーカーや、食事を提供する飲食店、本屋などはBtoC企業です。

他の用語も覚えておこう

BtoBやBtoC以外にも「CtoC」や「BtoG」など、多くの用語があります。ここでは他の用語についても簡単に解説します。

CtoC(Consumer to Consumer)
消費者間の取引を指す用語です。ネットオークションやフリマアプリなど、消費者間で行われる取引がCtoCです。

GtoC(Government to Consumer)
行政と消費者間で行われる取引を指します。確定申告やパスポートの申請などは、GtoCにあたります。

BtoG(Business to Government)
企業と行政の取引を指します。道路工事や公共施設の建設など、企業が政府や自治体と取引することです。

BtoE(Business to Employee)
企業と従業員の取引を指す用語です。オフィス内のコンビニやランチのケータリングサービスなどがBtoEにあたります。

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BtoB、BtoC企業の例

BtoB企業の例

BtoB企業が多い業界は、製造業です。部品などを製造し企業に販売する部品メーカーや事業用の機械を作るメーカー、原料を輸入してメーカーに売る商社などはBtoB企業です。

広告業界もほとんどが、BtoB企業です。企業の経営課題を解決するコンサルティング会社、広告枠を企業に売る広告代理店などは、BtoB企業であると言えます。

【代表的なBtoB企業】
・村田製作所
・キーエンス
・三菱重工業
・旭化成
・日本電産
・丸紅
・日商岩井
・電通

1つの企業がBtoBの事業とBtoCの事業を両方やっている場合もあり、例えば銀行は消費者の預金を扱うサービスと企業への融資を行っていますね。不動産会社は一般消費者向けの住宅も扱っていれば事業向けのビルも扱っていたりします。

【BtoBの事業とBtoCの事業を両方行っている代表的な企業】
・パナソニック
・サンヨー
・オムロン
・三菱東京UFJ銀行

社内に「企業向け」の部門と「消費者向け」の部門があったりすることもあるので、よく調べてみると良いですね。

BtoC企業の例

BtoC企業は、私たちの生活に密着している商品を扱っている企業が多いです。とくに食品・飲料業界は、ほとんどがBtoC企業です。

スーパーで売っているような商品を作っているメーカー、消費者が視聴するテレビ番組を製作するテレビ局、コンビニやデパートなどの小売業、旅行会社、塾などの教育業も多くがBtoC企業であると言えます。

【代表的なBtoC企業】
・ハウス食品
・サッポロ
・キリン
・資生堂
・Amazon
・セブン・イレブン
・JTB
・任天堂

やはりこれらの企業内でも、企業向けの営業を行う部門などがある場合もありますので、完全に二分できるわけではありません。

BtoB企業とBtoC企業の違い

では、BtoB企業とBtoC企業ではどのような違いがあるのでしょうか?ここでは、特徴的な違いを5つ挙げていきます。

商品・サービスの価格

BtoB企業では、企業などの法人が顧客になるため、比較的単価の高いものが取引され、何千万、何億という金額の取引もざらにあります。そのため、取引する企業間の信頼関係は非常に大事になってきます。

これに対してBtoC企業では、一般消費者が顧客になるため、比較的単価の低いものが取引される割合が高いです。BtoCの中で単価の高いものといえば家や車が挙げられますが、一般家庭において、食品や日用品のようにそんなに頻繁に取引されるものではないですよね。

取引成立までの期間と意思決定

BtoCの場合は、消費者側が商品を手に取り、「買いたい」と思ってお金を払えば取引は成立します。しかし、BtoBの場合はそうはいきません。

商品をほしいと思った担当者がいたとしても、その上司、そのまた上司、最終的には社長の決裁まで必要な場合もあり、意思決定者が複数人いるため、取引成立までに非常に時間がかかります。

広告宣伝

BtoC企業は、一般消費者の認知を挙げることが商品の売り上げに直結します。そのためCMなどを使って宣伝をすることもありますし、店頭ではポスターやPOPなどを使った広告もよく見られます。街中でよくおこなわれているサンプリングなども、広告宣伝のひとつです。

これに対してBtoB企業は、一般消費者への認知度が高まっても、売り上げにはあまり関係がありません。そのため、マス向けの広告にお金をかけるよりも、営業先との信頼関係構築に力を入れる傾向にあります。

購入決定の要因−感情重視か論理重視か

BtoC企業では、消費者の感情に訴えかける(おいしそう、かわいいなど)ことが購入決定の大きな要因になることもあり、とても有効です。

しかし、BtoB企業では、担当者の感情に訴えかけても、企業全体のメリットにならなければ取引は成立しません。BtoB企業の場合には、信頼関係を築いたうえで論理的に相手を納得させることが、取引成立の近道です。

違いを踏まえたBtoB企業とBtoC企業、それぞれの魅力とは?

ここまでは、BtoB企業とBtoC企業の違いについて解説してきました。では、それぞれの企業には、就職先としてどういった魅力があるのでしょうか?今まで挙げてきた違いを踏まえて考えていきましょう。

BtoB企業の魅力

まずはBtoB企業の魅力について考えてみましょう。BtoB企業の魅力の1つ目は、比較的安定している会社が多いという点です。それはなぜでしょうか?

BtoBの取引は企業間なので、一度取引が成立すれば、高確率で長期間取引が継続していきます。そのためBtoB企業には、安定した業績を上げている企業が多いのです。

そして2つ目の魅力は、BtoC企業よりも就活の応募倍率が低い点です。BtoC企業に比べて知名度が低い傾向にあるBtoB企業。

就活生は、自分が知っている企業から選考を受けていく傾向にあるため、最初からBtoB企業を狙って就活をする学生は、特に文系では少ない傾向にあります。競争率が低い優良企業に入社できるチャンスかもしれませんよ。

BtoC企業の魅力

BtoC企業の魅力の1つ目は、比較的知名度の高い会社が多いことが挙げられるでしょう。CMで認知していたり、スーパーなどで手に取ったことがあったり、実際に使用していたりと、一般消費者の目に触れやすい商品やサービスを扱っているのがBtoC企業ですから、おのずと知名度が高い企業が多くなります。社名や商品名を言えばわかってもらえるというのは嬉しいことでしょう。

2つ目の魅力は、世の中の役に立っている実感が得やすいという点です。筆者自身も以前食品メーカーで勤務していたことがありますが、自分の会社の商品を手に取っているお客様を見た時や、お客様から励ましの声や「おいしかった」といった声をいただいたりすると、非常にモチベーションが上がりました。こうしたやりがいにつながる出来事は、BtoC企業に勤務していると多いかもしれません。

BtoB企業とBtoC企業どちらに就職すべき?

BtoB企業を知ることで就活のチャンスが広がる

知名度が高い企業が多いのでBtoC企業の印象が強い就活生が多いですが、ビジネスのほとんどはBtoBビジネスで市場規模もBtoCビジネスよりもBtoBビジネスの方がずっと大きいです。

BtoB企業を積極的に知ろうとして行動することで、隠れた優良企業に就職できるチャンスもぐっと高まるでしょう。

自分の軸を持って企業を選ぼう

BtoB企業とBtoC企業で就職先としてどちらが良いかは、一概には言えません。やりがいで考えてみても、「自分の企画したサービスが直接消費者に届くこと」にやりがいを感じる人もいれば「社会を支える仕組みを作ること」にやりがいを感じる人もいます。

また、先述の知名度や安定度などの話もあくまで傾向の話なので、実際には個別の企業ごとの事情を調べる必要があります。企業研究・自己分析をしたり、企業のインターンに参加したりして、自分に合った企業を探しましょう。

BtoB・BtoC企業を知るには

BtoB・BtoC企業には様々な違いがありますが、就活生が企業をよく知るにはどんな方法があるのでしょう?ここでは企業をよく知る方法を4つご紹介します。

企業のホームページをチェックしてみる

気になる企業があれば、まずは会社の公式ページをチェックしてみてください。企業についての基本情報や新卒採用の概要などが記載されているはずです。

職種ごとに社員インタビューが掲載されていることもあるので、仕事の魅力・やりがいなども知ることができるでしょう。

会社説明会に参加してみる

ホームページをチェックしてみて、もっと知りたいという会社があったら会社説明会に参加してみましょう。就活の時期には多くの企業が会社説明会を実施しています。

企業のホームページに会社説明会についての記載がない場合は、就活サービスなどを利用して説明会情報を得ることが可能です。

OBOG訪問をする

疑問に思うことや不安に感じることがあれば、OBOG訪問をするのがいいでしょう。実際にその企業で働いている先輩に話を聞くことができ、疑問や不安を解消できます。

会社説明会などでは、質疑応答の時間があっても時間が限らているので、ゆっくり話を聞くことは難しいです。OBOG訪問なら1時間程度なので、いくつでも質問できじっくりと話を聞くことができるでしょう。

インターンシップに参加する

企業をよく知るには、インターンシップに参加するのがおすすめです。インターンシップの内容は企業により異なりますが、「企業や事業についての説明」「グループワーク」「仕事体験」「社員との座談会」などが多いです。

業界や事業について学べるため業界研究・企業研究に役立ちます。仕事が疑似体験できるグループワークや現場で仕事体験ができることも多いので、その業界や仕事が自分に向いているかどうかを見極めるいい機会ともなります。

インターンシップは短期インターンと長期インターンがあります。短期インターンは半日や1日で完結するプログラムが多いので、「いろいろな企業を知りたい」「いろんな業界や企業を見てみたい」という方におすすめです。

企業ホームページや口コミなど、ネットの情報だけでは企業の本質を理解することはできません。実際に会社を訪れて社員の方と話してみわかることもたくさんあるので、できるだけたくさんのインターンシップに参加することをおすすめします。

さいごに

ここまで、BtoBとBtoCの違いや魅力についてお伝えしてきました。BtoB企業にも、BtoC企業にも、それぞれの異なる魅力があります。自分に合った企業を探すために、就活の際の企業研究に役立てていってくださいね。


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