年収が高く、社会に貢献できる製薬会社の仕事。とくに外資系の製薬会社は華やかなイメージがあり、志望企業として検討しているという方は多いのではないでしょうか。
ここでは、外資系製薬会社の売上高ランキングや動向、具体的にどういった企業があるのか、製薬会社ならではの主な職種と仕事内容、就職活動の具体的な対策法を解説します。
- ・外資系製薬会社ランキングと製薬業界の動向
- ├外資系製薬会社売上高ランキング
- └外資系製薬会社の動向
- ・外資系製薬会社には主にどんな企業があるの?有名企業の事業内容や社風を紹介
- ├ファイザー
- ├ロシュ
- └ジョンソン・エンド・ジョンソン
- ・外資系製薬会社の仕事内容は?職種と業務内容を解説
- ├マーケティング
- ├MR
- ├研究職
- └開発職
- ・外資系製薬会社の就職活動対策はあるの?
- ├選考時期は?
- ├英語力を身につけておこう
- ├論理的にはっきりと話そう
- └インターンシップに参加しよう
- ・最後に
外資系製薬会社ランキングと製薬業界の動向
外資系製薬会社売上高ランキング
志望企業を決定するために、外資系製薬会社の最新ランキングが気になっている就活生も多いと思います。
ここではAnswersNewsが発表している、2019年度版の外資系製薬会社売上高ランキングをご紹介します。
※2018年12月期の世界売上高が100億ドル超の製薬会社24社の業績を集計したデータを元にしたランキングです。
【2019年度版 外資系製薬会社売上高ランキング】
1位 ロシュ(スイス)
2位 ファイザー(アメリカ)
3位 ノバルティス(スイス)
4位 メルク(アメリカ)
5位 グラクソ・スミスクライン(イギリス)
6位 ジョンソン・エンド・ジョンソン(アメリカ)
7位 サノフィ(フランス)
8位 アッヴィ(アメリカ)
9位 イーライリリー(アメリカ)
10位 アムジェン(アメリカ)
外資系製薬会社の動向
世界的に見ても大きなマーケットである日本の製薬市場には、外資系企業が相次いで参入しています。そして外資系製薬会社は、日本国内で売り上げやシェアを順調に拡大しています。
グローバルで規模の大きな外資系製薬会社は、潤沢な資金に加えて人材やデータの量も豊富です。規模の大きな外資系製薬会社は、新薬の開発力が高くそれが大きなアドバンテージとなっています。
外資系製薬会社には主にどんな企業があるの?有名企業の事業内容や社風を紹介
ファイザー
アメリカのニューヨークマンハッタンに本社を置く、医療用医薬品に特化している業界最大手の企業です。ガンやワクチンから希少疾病系まで多くの種類の疾患に対しての薬剤を提供しています。
会社としては世界150カ国、約7万人の従業員が働いており、そんな世界を股にかけたファイザーならではのグローバルな研究開発体制で、様々な革新的な薬品を作っています。
"Working together for a healthier world"より健康な世界の実現のためにを理念としており、グローバルな視点を持っている会社です。
ロシュ
世界第2位の売り上げを誇る、医療用医薬品と臨床検査機器、臨床検査薬を扱っている企業です。特に抗がん剤とバイオ系の医薬品開発に強みがあります。
日本では、ロシュの製品のうち臨床検査機器、臨床検査薬をロシュ ・ダイアグノスティックスが、医薬品部門を中外製薬が扱っています。また、グループカンパニーの強みを活かして、個人それぞれの特徴に合わせた個別化医療への取り組みなども行なっています。
社風としては、ロシュ グループ全体として「誠実、勇気、情熱」という価値観が共有されており、社員にも引き継がれ、互いを尊重し、信頼しあうことが重要視されています。
ジョンソン・エンド・ジョンソン
最先端の医療機器から医療用医薬品、一般消費者向けの製品まで幅広く事業を行なっている世界最大級のヘルスケアカンパニーです。
特に医療機器では最大手であり、医薬品業界でも2018年では売り上げトップについています。医療用医薬品ではガンや中枢神経系などの4つの分野に絞って提供していることが特徴です。
外資系製薬会社の仕事内容は?職種と業務内容を解説
マーケティング
仕事内容自体は他の業界のマーケティングと同様、自社の製品である医薬品の市場調査をし、ニーズをさぐり、営業戦略、販売戦略を練るという仕事です。
しかし、医薬品は流通の仕組みが他の製品とは異なり特異的であることと、薬事法などにより規制が厳しいことから、業界ならではのマーケティング知識が必要になってきます。
MR
Medical Representiveの略称で、医薬情報担当者と訳されます。会社の医療用医薬品をデータをもとに医師や薬剤師に紹介し、買ってもらうように誘導する営業の仕事です。
医薬品や医療について日々勉強することが求められます。年収が高いですが、実力主義がもっとも根付いている職種といえます。
研究職
研究により新たににわかったことや開発された物質などをもとに化合物を作り、新薬の開発を行う仕事です。開発は10年単位で行われており、投資額は何千億という額に及ぶこともあります。
開発職
研究職が作った薬品の有効性や副作用を調べるなどの臨床実験を行い、安全性を確保したりする仕事です。
外資系製薬会社の就職活動対策はあるの?
選考時期は?
外資系企業は選考が早く始まり内定が早く出る企業が多いですが、製薬会社はそうではないところが多いです。
主な選考スケジュールとしては、3月にプレエントリーをし、ESを提出、3月下旬から4月に面接が行われ、4月から5月に内々定といった感じになります。
技術職の方がスケジュールが遅いこともあります。職種によっても変わったりしてくるので、ES提出締切はしっかり調べておきましょう。
日系製薬会社もほぼ同様で、4月ES受付、5月から6月にかけて面接、内々定というスケジュールが多いので、製薬会社を目指す学生は忙しいとは思いますがきちんと締切を確認しておきましょう。
英語力を身につけておこう
外資系製薬会社は入ってからは職により英語を使ったり使わなかったりしますが、英語ができる人の方が就活においては有利になります。
就活では英語能力はTOEICのスコアによって判断されることが多いので、外資系製薬会社を志望する人はTOEICを勉強しておくことが重要です。企業によっては採用基準にTOEICのスコア何点以上と設定されているところもあります。
論理的にはっきりと話そう
基本的には、外資系製薬会社も他の企業と同様でなぜその会社で働きたいのかだったり、その会社で何ができるのかだったりと会社の社風にあった人材かどうかを見ています。
そのため、業界分析や企業分析はしっかりと行いましょう。また、製薬会社としては、なぜその職種を希望するのかといった職種に対しての志望理由もしっかりと言えるようにしましょう。
外資系企業の面接やグループディスカッションで日本企業よりも意識しておくべきことは論理的にはっきり話すことです。外資系企業は実力主義の風土であり、意見をはっきりと相手に伝えることが重要になってきます。
企業に入ってからの行動も見据えて見られていることを忘れないようにしましょう。まとめると、行動力、将来性、社風に合うこと、臨機応変さ、対人能力をアピールすることが重要です。
インターンシップに参加しよう
外資系製薬会社は内定直結型のインターンを実施する企業は少ないと言われていますが、企業によっては内定に直結するところもあるようです。
外資系製薬会社は人気が高いため、インターンシップの倍率も高くなっていますが、積極的にインターンシップに応募して、参加するようにしましょう。
最後に
外資系製薬会社について少しでも詳しくなれたでしょうか。製薬会社を目指す学生は外資系製薬会社も日系製薬会社もほぼ同じ時期なので、忙しくなることが考えられます。
早めにSPIやWebテスト、面接対策しておくことを心がけましょう。また、内定に近づくためにも会社説明やインターンは積極的に調べて参加することをおすすめします。
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