政治学科の就職先にはどのような業界や職種があるのかご存知ですか?「政治学科で学んだら、政治に関係した仕事に就くのでは?」と思っている方もいるかもしれませんが、実際には政治学科の卒業生は、政治学科で学んだ知識や取得した資格を生かし、幅広い企業に就職しているのです。
そこで、今回は政治学科を卒業する学生の就職先として人気の業界や職種、就職対策などについてを解説します。
- ・政治学科の卒業生が就く職種とは?
- ├法務で専門知識を生かす
- └営業や人事などに就く場合も
- ・政治学科の就職先として人気の業界とは?
- ├金融・保険業界
- ├国家・地方公務員
- ├情報通信業界
- └流通業界
- ・政治学科で取得できる資格を生かした仕事とは?
- ├司法書士・行政書士
- ├社会保険労務士
- └宅地建物取引士
- ・政治学科の学生がしておくべき就職対策
- ├自分のやりたい仕事を見つけて強みをアピールしよう
- ├語学力を磨いておこう
- └インターンシップに参加しよう
- ・最後に
政治学科の卒業生が就く職種とは?
法務で専門知識を生かす
政治学科は法学部や政経学部に属しており、政治に関わる問題について法律や経済の視点から考えていきます。ビジネスでも顧客とのトラブルや商品・サービスの権利関係などを解決するために法律の知識が必要となります。
そのため、企業には法律を取り扱う「法務」と呼ばれる職種があり、政治学科の学生の就職先としてよく選ばれています。
営業や人事などに就く場合も
政治学科では「政治」という正解のない問いの中で、データに基づきながら自分の意見を整理し、時には他者とディスカッションを交わします。このように根拠をもって他者に訴えかける力は、企業の営業職になった際にも役立ちます。
また、政治学は人が安心して過ごす仕組みについて考え続ける学問です。そのため、企業の社員が気持ちよく働くための評価基準や配属・異動を決定する人事職に就き、能力を発揮する政治学科の卒業生も少なくありません。
政治学科の就職先として人気の業界とは?
金融・保険業界
政治学科の学生が志望する就職先としては、「金融・保険業界」が挙げられます。政治を考える上では、法律はもちろん、経済についての知識も必要となるため、経済学が必修授業となっていることもあります。
そのため、経済に関する知識を生かしやすい銀行や証券会社などは、収入の良さも相まって高い人気を誇っているのです。
国家・地方公務員
「政治学科で学んだからには、実際に政治に関わりたい」と考え、「国家公務員」や「地方公務員」を目指す人も多くいます。特に政治の中枢で活躍したい場合には、国家公務員の総合職試験を通過し、異動や転職を経て「キャリア官僚」になるのが一般的です。
1つの場所で安定して長く働きたい学生の場合は、国家公務員の一般職や地方公務員を目指します。どちらも給与や福利厚生が安定しているのが魅力です。
情報通信業界
政治学科で学んだ法律の知識を生かし、「情報通信業界」に就職する学生もいます。情報通信業界とは、電話やスマートフォンによる「通信」、テレビやラジオによる「放送」、ソフトウェアやゲームといった「情報サービス」、ウェブコンテンツやポータルサイトによる「インターネット附随サービス」などを取り扱う業界です。
これらを規制する法律は変化し続けています。政治学科の卒業生には、法知識を生かして変化する法律に対応していくことが期待されています。
流通業界
政治は1つの国や自治体だけで完成するものではなく、時代の流れや取り巻く環境を見ながら対応していくことが求められます。政治学科ではそれらに気づく洞察力や思考力を習得できるため、流行やニーズを素早くキャッチする必要のある「流通業界」でも、政治学科の卒業生は活躍しています。
また、政治学科では日本と海外での政治的関係を考えるために、他国の文化や価値観も学んでいきます。国際的な視野を持っていることは、海外進出を目指す企業にとっても大きな魅力となるでしょう。
政治学科で取得できる資格を生かした仕事とは?
司法書士・行政書士
政治学科の学生の中には、法知識を生かして「司法書士」や「行政書士」の資格を取得して働く方もいます。
司法書士は、裁判所に提出する書類の作成や登記・供託に関する手続きの代理などの業務を行います。一方、行政書士は官公署に提出する書類作成を行います。
どちらの資格も憲法・民法をはじめ、幅広い法律に関して深く理解していることが求められます。
社会保険労務士
雇用や労働に関する問題を扱うのが「社会保険労務士」です。
法律によって定められている雇用保険・労災保険・厚生年金・健康保険が正しく適用されるよう手続きを行うほか、企業と従業員の間に起こったトラブルの解決もサポートします。
法律を正しく理解し、用いることができる政治学科の卒業生には、馴染みやすい資格といえるでしょう。
宅地建物取引士
不動産の取引では大きなお金が動くため、様々な契約をミスなく済ませるためには専門知識が必要です。そんな不動産取引の専門家が「宅地建物取引士」です。
宅地建物取引士試験では、民法や宅建業法など幅広い法知識を習得することが求められます。政治学科で法律の考え方に慣れていれば、宅地建物取引士の勉強も進めやすくなるでしょう。
政治学科の学生がしておくべき就職対策
ここでは政治学科に在籍している学生におすすめの、具体的な就職対策をいくつかご紹介します。
自分のやりたい仕事を見つけて強みをアピールしよう
政治学科だからといって、政治に関する仕事に限定する必要はありません。政治学部で学ぶことは幅広い分野でいかせるので、選択肢を広げて自分のやりたい仕事を見つけましょう。
新卒の採用で見られるのは、その学生のポテンシャルや人間性です。学部にはそれほどこわらずに、自分の得意なことや強みをアピールするのがいいでしょう。
就活でアピール材料となるのは、大学の学科で学んだことだけではありません。部活やサークル、アルバイト、趣味などで力を注いだ経験も十分アピールできます。志望する企業の事業内容や社風を研究して、それにマッチした自分の強みをアピールをすることです。
語学力を磨いておこう
政治学科でとくに国際政治に興味のある学生は、海外経験を積んでおくのがいいかもしれません。留学して国際政治について学べば、政治学の学びもより深くなるでしょう。
短期の語学留学でも海外での生活を経験したり、さまざまな国出身の留学仲間と交流することで多くの学びがあるはずです。
政治学科の学生は、外資系コンサルや商社に就職する人も多いです。海外経験や語学力を身につけておけば、外資系企業や商社への就職で有利になります。
TOEICを取得しておくと英語力のレベルが明確なためアピールしやすいです。
インターンシップに参加しよう
就活対策にはインターンシップに参加するのがおすすめです。インターンは企業や仕事内容の理解を深める絶好の機会です。
社員の方との交流や職業体験を通じて、業界や企業との相性を見たり、向き不向きを見極めるチャンスでもあります。
1日だけのワンデーインターンや数日のプログラムもあるので、気になる業界や企業があればできるだけたくさんインターンに参加してみるのがいいでしょう。
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最後に
私たちの暮らしの中で法律や政治に関する知識は切っても切れない関係となっており、法律や政治の知識があることはどんな企業でも必ず役立ちます。そのため、政治学科の卒業生は幅広い就職先で活躍しているのです。
また、法律や政治に関する専門知識だけでなく、それらを学ぶための思考力・洞察力等も働く上で生かすことができます。自分の持っている知識・経験・強みを知り、しっかりアピールしていきましょう。
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