人文学部の就職先ってどこが人気なの?業界や職種を解説!

人文学部は1つの学部としてまとまっているものの、そこで学べる内容は非常に多岐にわたります。そのため、同じ人文学部でも学科や専攻によって、人気のある就職先の傾向は大きく異なります。

この記事ではまず人文学部で学べる内容をご紹介します。そして、人文学部出身者の就職先として人気のある業界や職種、就活対策を解説しますので、人文学部に関心のある受験生やこれから就活に臨む人文学部の学生はぜひ参考にしてみてくださいね。

人文学部
目次

人文学部とは?

人文学部は「人間」を知る学部

人文学部とは、その名の通り「人文学」を専門に学ぶ学部を指します。人文学とは「人間とは何か」を様々な角度から探求していく学問です。

人間を知るためには様々な方法があります。例えば、昔の文学作品からは書かれた当時の人の文化や心理を知ることができますし、芸術作品からも当時の人々が世界をどのように捉えていたかをうかがい知ることができます。

どの立場で「人間」を見つめるにせよ、最終的には「人間としての生き方や考え方」などを見出していくことが人文学部の存在意義となっています。

学科・専攻によって学ぶ内容や取得できる資格は異なる

人文学部の中には「どのような立場から人間を見つめるか」によって、外国語学科・心理学科・哲学科・文化学科・歴史学科・社会学科…など、非常に多くの学科・専攻が存在します。

学科や専攻によって学ぶ内容が異なることはもちろん、取得できる資格も違います。例えば、「教員免許」を取得できる学科もあれば、博物館等で展示の企画・案内をする「学芸員」の資格取得が狙える場合もありますし、心の専門家である「公認心理士」資格の取得が可能な学科・専攻もあります。そのため、志望する就職先もそれぞれ異なるのです。

人文学部の学生に人気の就職先とは?

公務員

人文学部出身者に人気の就職先の1つが「公務員」です。検察庁や裁判所、法務局や自衛官として活躍する国家公務員を志望する学生も多いですし、県庁・市役所の職員や中学校・高校の教員をはじめとする地方公務員の人気も高いと言えます。

人文学部では教員免許や公認心理師など、公務員として活躍するための資格取得も狙えるため、有利に就活を進めやすくなります。もちろん、公務員は安定して働きやすいため、そういう意味でも高い人気を誇っています。

サービス業

人文学部出身者に人気の就職先としては「サービス業」も挙げられます。サービス業では人間と接しつつ、その人にとって快適な時間や空間を提供することが求められます。

そのため、「人間とは何か」を探求し続けてきた人文学部出身者にとっては、強みやスキルを生かしやすい就職先であると言えるでしょう。

卸売・小売

人文学部出身者に人気の高い就職先としては「卸売・小売」に関する仕事もあります。 他者に商品を売るためには、相手のニーズや気持ちに寄り添いながら、その人にとって商品が魅力的に映るようアピールする必要があります。

人の思考や感情を専門として学んできた人文学部出身者にとっては、比較的得意とする業務内容となっています。

医療福祉

人文学部に進学する学生は他者への強い興味・関心を持っています。そのため、人の気持ちに寄り添ってより良い生き方を支援したり、弱い立場にある人が生きやすい社会を作ったりといったことを目指して「医療福祉」に関する仕事を選ぶ学生も多くいます。

高齢者を対象とする介護職員や障害者を対象とする生活支援員、発達に偏りのある子どもたちをサポートする療育支援スタッフなど、幅広く活躍しています。

金融・保険

「金融・保険」に関する仕事も、人文学部出身者にとって人気の就職先です。金融や保険業界では、投資信託や生命保険などの商品を販売しているため、顧客がどのような暮らしを望んでいるかを丁寧にヒアリングできる人文学部出身者には最適と言えます。

また、金融・保険業界は収入面でも安定しやすいため、就活生全般にとっても人気となっています。

運輸・流通

人文学部出身者に人気の就職先としては「運輸・流通」の仕事も挙げられます。特に旅客を運ぶ鉄道や航空に関する企業では、利用者が気持ち良く旅ができるようなサービスを提案することが求められるため、利用者1人1人の感情や考え方を掴むことに長けた人文学部出身者がスキルを生かしやすいと言えます。

また、航空や流通の業界では語学力や諸外国の文化への理解が必要となる場合もあります。外国語を専攻してきた人文学部出身者であれば、その面でもスキルを生かすことができるでしょう。

人文学部の学生におすすめの就活対策

自己分析を行う

人文学部の学生に限ったことではありませんが、就活を始めるならまずは自己分析をして、興味のあることや好きなことを明確にする必要があります。そして自分の夢や目標を実現できる職業や企業を選んでいきます。

人文学部だから関連のある業界や企業に就職しなければと、可能性を狭める必要はありません。人文学部で学ぶことはビジネスに直結しないことが多いですが、「人」に関わることを学んだのなら応用できる範囲が幅広いと考えることもできます。

社会経験を積む

人文学部が就職に不利だと言われることがあるのは、理系の学部や経済学部、経営学部などに比べてビジネスや仕事に直結するような知識が乏しいというイメージがあるからです。人事担当でもそうした偏ったイメージを持っている人は少なくありません。

「人文学部=ビジネスに関心が薄い」というイメージを払拭するために、社会経験を積んでおくのがいいでしょう。アルバイトやボランティア、インターンなどの経験をなるべく増やすと、学んだことをビジネスでいかすアピールポイントも見つけやすくなります。

OB・OG訪問をする

OB・OG訪問をして、人文学部出身の先輩に相談してみるのもいいでしょう。人文学部で学んだことが仕事でどういかせているか、どう役立っているかを聞いてみてください。

先輩が就活でどのように企業を選んだかや、自己PRでどんなことを話したかなども聞いてみると参考になると思います。

インターンシップに参加する

人文学部で学んだことを仕事でどういかせるのか悩んでいるなら、インターンシップに参加するのがおすすめです。

インターンシップでは企業で働いている人の話を聞けたり、実際に仕事を体験することができるので、仕事内容の理解が深まります。自分の知識や経験がいかせそうかどうかも見えてくるでしょう。

実際に会社に行ったり、仕事を体験してみないとわからないことも多いです。気になる企業があるなら積極的にインターンシップに参加してみましょう。

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まとめ

今回は人文学部に人気の高い就職先をご紹介しました。人文学部出身者には、人文学部で学んだ知識やスキルを生かせる「公務員」「サービス業」「卸売・小売」「医療福祉」「金融・保険」「運輸・流通」といった業界・職種が人気です。

仕事をする上で「人間」と接することは避けられません。「人間とは何か」を探求してきた人文学部出身者にとっては、どの仕事を選ぶにせよ、学んだ知識を活用しやすいと言えるでしょう。


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