楽な仕事は正社員でもある?負担の少ない仕事の特徴を解説

就職を考えたときに、やはりメリットの大きい正社員になりたいと思う方は非常に多いです。

例えば、毎月決まった額の給料が入るため、生活の見通しが立てやすく経済的に安定するのはもちろん、多くの企業がボーナス(賞与)を出しているためそれも大きな魅力です。収入が安定しているので社会的な信用も高くなり、車や住宅を購入する際のローンやクレジットカードの審査にも通りやすくなります。

メリットが大きい分、責任の重い仕事を任せられたり、勤務時間(拘束時間)が長くなったりと大変な部分も多くなるのも事実です。

そこで今回は、正社員でも楽な仕事について解説していきます。自分にあった”楽”な仕事を考えながら参考にしてみてください。

目次

正社員と非正規社員(アルバイト)との違いは?

正社員と非正規社員の大きな違いは雇用期間に定めがあるかないかという点です。正社員は雇用期間に定めがなく、労働時間はフルタイム勤務で、勤務時間は企業によって異なるものの、多くの場合非正規社員よりも長いことが多いです。

非正規社員は、正社員以外の雇用形態全てを指し、アルバイト、派遣社員、契約社員などがあります。雇用期間に定めがあり、給与形態は企業によって異なりますが、アルバイトや派遣社員は時間給であることが多いです。

ボーナスは企業によっては非正規社員にも支給されることもありますが、正社員に比べて少額、退職金については無しであることがほとんどです。社会保険は正社員であれば加入できますが、非正規社員は勤務時間や収入などの条件が満たされていない場合は加入することはできません。

自分にとって正社員で楽な仕事とは何かをよく考える

安定した収入や充実した福利厚生などはとても魅力的ではあるものの、正社員は大変そう、と自分にできるか不安に思う人も多いでしょう。正社員で楽な仕事を探す前に、自分にとって”楽な仕事”とは何かを一度よく考えるようにしましょう。

正社員の仕事で大変なことは大きく”体力面”と”精神面”の2つに分けられます。どちらがより負担に感じるのかは人それぞれです。

正社員は体力的な負担が心配

正社員が体力的に大変なのは、労働時間が長いこと、残業が多いこと、仕事量が多いことの3つが原因となることが多いです。

企業の多くが正社員であれば8時間労働としていますが、残業などで実際はそれよりも長くなることもありますし、所定の時間だけだとしても体力的に自信がないという方もいらっしゃるでしょう。残業した分は残業代が出るなら収入は増えるメリットはあるものの、体力的に負荷が増すことは確かです。

残業の原因は任される仕事の量が多く、勤務時間内に終わらないということがほとんどです。仕事量があまりに多い場合、休日出勤しなければならなくなる可能性もあるので、体力的な負担が心配な場合は、仕事量にも注目してみると良いでしょう。

この他にも、外回りが多い、出張が多い、頻繁に重い荷物を運ぶ、といった仕事も体力的な負担の大きい仕事と言えます。

正社員は精神的な負担が心配

正社員の仕事は非正規社員に比べて重い責任を伴うことが多く、それを負担に感じるという方も多いでしょう。精神的に負担に感じることが多いのは、ノルマが課される仕事、人と関わることの多い仕事、責任が重い仕事が挙げられます。

ノルマは営業などの一定の成果を求められる仕事で設定されていることが多く、それを達成できないと居心地が悪かったり期日が迫ってくると追い詰められるように感じてしまうこともあります。

人と多く関わるとそれだけ気を遣う場面も増えます。上司や同僚、部下(後輩)など社内の人だけでなく、取引先やクライアントといった社外の人を相手にするとなると、さらに精神的な負担が増すでしょう。

自分のミスが会社の利益や評判に直接影響を与える仕事や、昇進して責任ある立場を任されると、昇給が見込めるかわりに責任は増えます。精神的な負担が心配な方はそのような仕事を任されない職種を選ぶと良いでしょう。

正社員でも楽な仕事4種

ここからは具体的な仕事をご紹介していきます。自分にとって何が”楽”な仕事なのか、よく自己分析した上で、どの仕事が自分に向いているか、やってみたいと思えるかを考えてみてください。

事務職

事務職は基本的にオフィス内での勤務となるため体力的に楽な仕事と言えます。具体的な業務は、書類作成、データ整理、メール・電話応対などで、デスクワークで座っている時間も長いです。

一口に事務職といっても営業の補佐的なポジションのものから来客受付などを行うものまで様々な種類があります。よく調べて自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。

総務部・管理部などのバックオフィス

営業など顧客などの外部の人と直接やり取りをする部署をフロントオフィスと呼び、総務部や管理部、人事部、経理部など企業が円滑に機能するように事務的な処理を行う部署をバックオフィスと呼びます。

バックオフィスは取引先やクライアントなど外部とのやり取りが少なく、精神的な負担が少ないと言えます。仕事量は企業によりますが、基本的にルーティンワークでデスクワークとなるので体力的な負担も少ないでしょう。

ルート営業

”営業”と聞くと、大変そう、ノルマがあるのでは?、というイメージがあるかもしれませんが、営業にも様々な種類があります。飛び込み営業や新規開拓営業は営業先を探すところから始まり、さらに相手との関係を一から作らないといけないので体力面・精神面いずれの負担が大きいです。

しかし、ルート営業は既に関係ができている顧客を回る仕事なので、精神的な負担は少ないと言えます。

社内SE

今やどの企業にも業務遂行にシステムは欠かせません。そんなシステムを管理する社内SEであれば、社外の人と接することはほとんどありませんし、一般的なSEのような厳しい納期などもないことが多いので精神的にも体力的にも楽と言えます。

社内SEの雇用形態は企業によって様々なので、志望する場合はよく調べるようにしましょう。

正社員で楽な仕事を希望する場合、選考時には注意!

本当の志望動機が”正社員で楽な仕事がしたい”であったとしても、それを選考で素直に言ってしまうと、仕事に対して消極的だとマイナス評価となってしまいます。

企業に「消去法で選んだのか」と思われてしまったら、選考を通過するのは難しいでしょう。相手にマイナスイメージを与えないような志望動機を考えましょう。

きちんと自己分析と企業研究したうえで志望動機を作る

志望動機の基本は自己分析です。なぜ自分は楽な仕事がしたいのか、もっと根本的な理由を考えてみましょう。そう思うようになった理由やきっかけをこれまでの人生を振り返るなどして思い返すと良いです。

また、自分の長所がいかせる仕事を選ぶことも志望動機や自己PRを作成する際に役立ちます。

仕事に対して消極的な印象にならないようにする

”楽な仕事がしたい”という動機は、仕事に対して消極的であるという印象を持たれてしまいます。どの企業も、真面目に長く働いてくれる人、自社に利益をもたらしてくれる人を求めています。

”楽な仕事がしたい”という動機では、「すぐにサボろうとするのではないか」「他にもっと楽な仕事が見つかったら転職してしまうのではないか」と思われるため、そのまま伝えるのはNGなのです。

逆に、真面目に働いてくれそう、頑張ってくれそう、という印象を与えられれば、採用に一歩近づくということです。仕事に対して積極的である印象を残せるよう工夫しましょう。

まとめ

いくら楽な仕事とは言っても、給料をもらう以上はある程度の大変さ、負担があるのは当然です。その中でも自分にとって仕事を続けていく上でより負担になるものは何かをよく考えることが重要になります。

最初は大変に感じても仕事を続けていくことで慣れたり要領を覚えたりすることで段々負担は軽く感じることもあります。”楽な仕事”に執着しすぎず、いろんな仕事を調べてみましょう。


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