理系インターンの内容って?人気企業・業界・職種・メリットも解説

理系学生はゼミや研究が忙しく、インターンシップには行かないと決めていたり、参加を躊躇している方も多いでしょう。しかし就活だけでなく社会勉強や自己成長にも役立つインターンシップはぜひ学生のうちに経験してみて欲しい体験です。

ここでは理系インターンの内容、インターンが人気の企業ランキング、おすすめの業界・職種などご紹介します。メリット・デメリットを考慮して、インターンに参加するべきか、どんなインターンなら参加できそうか考えてみましょう。

理系学生がインターンに行くべき理由
目次

理系学生のインターン

理系学生向けインターンシップの内容

研究や開発に力を入れている企業だと、理系学生を対象としたインターンシップを実施していることが多いです。理系学生しか応募できないプログラムも多いので、こうしたコースに応募できるのは理系学生の特権です。

理系学生向けインターンシップの内容は、次のようなものが多いです。

・研究所の見学
・質疑応答
・研究や開発の就業体験
・グループワーク
・社員の方との座談会

研究職・開発職に不安や疑問があるなら、現役の研究者やエンジニアに直接質問できる機会が用意されているプラグラムを探してみるといいでしょう。

インターンはいつから始めるべきか

インターンをいつはじめるべきか、迷っている学生も多いと思います。インターンは就活対策として大学3年生で参加する大学生が多いです。 しかし近年は、大学1、2年生でも参加できるインターンプログラムも増えています。就活などで忙しくなる前の大学1、2年生でインターンに参加しておくのがいいでしょう。

理系学生に人気のインターン企業ランキング

株式会社ワークス・ジャパンと株式会社産業経済新聞社が合同で実施した「インターンシップ参加希望企業調査(2023年3月卒業見込みの全国大学3年生と大学院1年生3602名が対象)」 によると、理系学生に人気の企業ランキングは次のようになっています。

【インターンシップ企業人気ランキング】

1位 ソニーグループ
2位 NTTデータ
3位 野村総合研究所(NRI)
4位 村田製作所
5位 JR東海(東海旅客鉄道)
6位 アクセンチュア
7位 トヨタ自動車
8位 富士フイルム
9位 富士通
10位 三菱地所

1位のソニーグループは、数週間にわたるもの、週に1回のもの、1日や数日で終了するものなど、幅広いプログラムが用意されているのも人気の理由となっているようです。2位の NTTデータ、5位のJR東海、7位のトヨタ自動車なども、プログラムが複数用意されています。

忙しい理系学生は、様々な期間でのプログラムが用意されている企業のインターンシップをチェックしてみてください。余裕がなくて参加できないと思っていた方も、参加できるインターンが見つかるかもしれません。

忙しい理系学生には短期インターンやオンラインがおすすめ

研究が忙しくてインターンに行けないという理系学生には、長期インターンよりも短期インターンがおすすめです。長期インターンは週に数日勤務することや数ヶ月以上継続することが条件となっているケースが多いですが、短期インターンは短ければ半日、長くても2〜3日のものが大半です。

夏休みに募集されるサマーインターンや冬休みに募集されるウィンターインターンなど、長期間の休みを利用したインターンも人気があります。普段は大学の研究やゼミで予定が埋まっている方は、こうした長期休み中に実施される短期インターンに参加するのがおすすめです。

新型コロナウイルスの影響で、2020年から2021年にかけては特に、オンラインで実施されるインターンシップも増えています。オンラインインターンは自宅からでも参加できるので、忙しい理系学生におすすめです。

理系の学生が参加するインターンシップはどんな業界が多い?

情報通信

理系学生の就職先として、IT関連企業や情報通信系企業は非常に人気があります。IT系企業では、ITエンジニアとして業務を体験できるプログラムが多くなっています。

プログラミングの経験が問われることは少ないですが、エンジニア職のインターンシップは理系学生限定で募集されていることが多いです。

【理系学生向けインターンを実施している情報通信系の企業】
NTTデータ・野村総合研究所・ソフトバンク・KDDI・NTTドコモ

金融

近年は金融業界での理系学生の需要が高まっています。金融業界の中でもとくにデータサイエンティストやコンサルタントなどの職種で理系学生が求められています。アクチュアリークオンツなどの専門職も、理系学生の強みである数理能力や論理的思考力をいかせる仕事です。

こうした金融業界の専門職についてもインターンシップが実施されているので、興味のある方は積極的に参加してみてください。専門職の場合は専用のコースが用意されており、理系学生限定で募集されていることが多いです。

【理系学生向けインターンを実施している金融系の企業】
三菱東京UFJ銀行・野村證券・大和証券・ボストンコンサルティンググループ

製造メーカー

卒業後に専門性をいかして、メーカーでの研究や開発に関わる理系学生も多いです。食品・農業・生物・情報通信・機械・化学・電気など幅広い分野のメーカーがあるので、これまでの研究や専門知識がいかせる企業があるはずです。 メーカーのインターンシップでは実際に製造している現場を見学できたり、研究所を訪れて研究者・開発者に話を聞くことができるプログラムなども多いです。

【理系学生向けインターンを実施している製造メーカー系企業】
トヨタ自動車・三菱電機・パナソニック・ソニー・日立製作所・花王・サントリー

理系学生におすすめのインターン職種

研究者

多くの研究所がインターン生を募集しているので、大学の研究だけでは物足りないなら積極的に参加してみてください。大学の研究室によっては企業と共同研究をしているので、インターン生として企業に参加できないか教授に尋ねてみましょう。

エンジニア

IT化の加速とともにエンジニアの不足が叫ばれている日本において、どこの企業もエンジニアの確保に必死です。大手企業だけでなく、ベンチャー企業もエンジニアとしてインターン生を多く募集しています。

プログラミング未経験でも募集可能な場合も多いので、0からスキルを学びたい学生にもうってつけです。その場合、短期インターンではなく長期インターン(数ヶ月〜数年)に参加しましょう。大学で学ぶこととは別に、社会に通用するスキルを身につけることができ将来の選択肢がグッと広がるはずです。

SE

理系学生に人気の職種であるシステムエンジニア(SE)は、エンジニアとは違いシステムの設計から構築全般に関わる仕事です。 クライアントとのミーティングやシステムの設計、プロジェクトの管理など、業務の内容が幅広いため、企業やチームによって担当する業務は異なります。インターンではサポート的な役割になると思いますが、こうした仕事を間近に見られるのはいい経験になるでしょう。

理系学生がインターンに参加するメリット

最新の技術を学べる

研究所やベンチャーのインターンに参加すると最新の技術を学ぶことができます。理系学生の就職先の多くは技術系なので、最新の技術に精通しているかどうかは就活でもみられるポイントです。

大学の講義では学ぶことのできない、AIやブロックチェーンなどの技術を実践の場で学べるチャンスがインターンには存在します。

社員の方も学生に多くのことを学んで欲しいと考えているので親切に教えてくれます。インターンシップは、大学の講義とはまた違った、ビジネスの最前線で活用される技術を学べる絶好のチャンスなのです。

本格的な研究ができる

研究所のインターンならば、大学での研究よりも本格的な研究ができます。大学の研究は理論や基礎を重視しますが、企業の研究はもっと社会課題に直結するような研究が行われています。インターンによってはハイテクな実験機材やコンピュータを使わせてもらえるかもしれません。

自分の大学での研究テーマと関連する分野の研究に参加できそうなら、積極的にインターンに応募しましょう。自分の研究に役立つだけでなく、研究者としてのコミュニティを広げることもできます。

友人が増える

インターンは多くの場合複数名〜数十名単位で募集されます。あらゆる大学から参加者が集まるので、新たな出会いも多いです。インターンを通して自己成長を望む学生が多いので、刺激をもらえるでしょう。

一緒に仕事をしたりグループワークをしたりする機会があり、社員さんが飲み会を開いてくれることもあるので、仲良くなるチャンスは多いです。インターンという共通の経験をしたもの同士として、大切な友人となる確率も高いでしょう。

社会経験になる

普段の研究やアルバイトとは異なり、社会的に責任のある仕事を任せられることも多く自身の成長に繋がります。毎朝会社に出勤し、夕方まで仕事をするといった企業勤めにとっては当然のルーティーンも学生にとっては貴重な経験になることでしょう。インターンとはいえ社会に出て働くことで、「仕事」とは何なのかを自分なりに理解することができます。

就活でに有利になる

インターンは社会経験を得られることから就職活動に有利になります。インターンとはいえ、社会に出た経験がある人材を企業は欲しがるためです。就職活動のエントリーシートで「インターンの参加有無」を問われることが多いのはそのためです。

企業がインターン生をそのまま社員として登用することもあります。企業側としては優秀な学生を多く採用したいので、インターンで期待以上の成果を出した学生ならば新入社員として迎え入れたいのです。志望度の高い企業が予め決まっているなら、積極的にインターンに参加するとよいでしょう。

インターンシップはどうやって探せばいいの?

企業のホームページから

ほとんどの企業は、自社のホームページにインターン募集の情報を掲載しています。企業の公式サイトのリクルート関連ページや新卒採用ページにインターンの募集について記載されていることが多いです。

ホームページにインターン募集の記載がなくてもインターンを募集している場合もあるので、志望する企業がある場合は、電話やメールで問い合わせてみましょう。

インターンシップ専門のサービスを活用する

志望する企業が決まっていない場合は、インターンシップ専門のサービスを活用するのがおすすめです。様々な企業のインターンシップ実施情報が集約されているので、効率よくインターンの募集情報を探すことができます。

興味のある業界で絞って検索したり、希望の勤務地や条件にあったインターン募集を見ることができるので、自分にあったインターンシップを見つけやすいでしょう。

大学で相談してみる

大学でインターンの募集を紹介してくれることもあります。大学の就職課などで、インターン募集がないか聞いてみるといいでしょう。

大学の教授は企業とつながりがあるケースも多いです。興味がある分野の研究をしている教授に、インターン先企業を紹介してもらえないかどうか相談してみる方法もあります。

最後に

忙しくてインターンには行けないと諦めていた理系の方も、短期インターンやオンラインインターンなら参加しやすいのではないでしょうか?学生時代にインターンを通して得た社会経験は、今後の人生においても役に立つはずです。気になる企業があれば積極的に参加してみてください。

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