【業界研究】出版業界の現状・仕事内容・就活対策について徹底解説!

出版業界についてどれほど知っていますか?出版業界は学生から高い人気を誇っているため、業界分析をしてしっかりと就活に備える必要があります。また、具体的な業務内容や企業の将来性について知ることは、入社後のミスマッチを防ぐために大事なことです。この記事を業界分析の参考にしてみてください。

【業界研究】出版業界の現状・仕事内容・就活対策について徹底解説!
目次

出版業界の現状

書籍・雑誌の売り上げは減少傾向が続く

書籍・雑誌の販売高は平成8年をピークに減少傾向にあります。特に近年は雑誌売り上げの減少が顕著で、コミックスの売り上げで経営を保っている企業も少なくありません。

その背景には、インターネット及びスマートフォンやタブレット端末の普及による紙媒体離れがあります。

こうした流れを受け、新たに打ち出されたビジネスモデルが「電子書籍」です。こうしたデジタルコンテンツをどのように活用していくかが出版業界を再編するカギとなります。

活字離れの対策が急務

動画メディアが台頭し、人々の活字離れが進んでいることも出版業界に大きな影響を与えています。

書店も書籍離れや活字離れの影響を大きく受けているのが現状です。新業態の書店や、個性を打ち出した書店なども増えています。こうした新業態の書店は今後も増えていくことが予測されます。

経営統合や業務提携も活発に

出版業界は、経営統合や業務提携の動きも活発です。出版事業を柱としながら、新たな事業を始める企業も増えてきています。

海外に坂路を見出し、成功している出版社もあります。日本のコンテンツを海外で販売するという視点も必要になってくるでしょう。

出版業界の仕組み

出版業界を支える3業態

出版業界は大きく3つの業態に分けることができます。

①出版社
②出版取次
③書店

この3つの業態が連携することで、出版業界はスムーズに回っているのです。

①出版社

一般的に「出版業界の仕事」と聞いてイメージする人が多いのは、出版社の仕事でしょう。書籍や雑誌、電子コンテンツなどを作成し、出版するのが出版社の役割です。企画やコンテンツの作成がメインです。

②出版取次

出版社と書店の間に入っているのが、出版取次です。出版された書籍や雑誌を本屋に届ける役割を担います。流通させる書籍やストックの正確な管理、スムーズな流通などが求められます。

③書店

出版された書籍や雑誌を、実際に消費者に販売するのが書店です。書籍や雑誌の配置や売り場のレイアウトなど、売るための工夫や仕組み作りについての工夫も必要になります。

主な出版社について知っておこう

出版社というと有名な集英社・講談社・小学館の3社を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?しかし、出版社と一括りに言っても、知られていない企業も多々あります。ここでは出版社4分類と売上ランキングを見てみましょう。

出版社の分類

【4分類】
総合系:集英社、講談社、小学館、KADOKAWA
ビジネス系:ダイヤモンド社、PHP研究所、日本経済新聞社
雑誌系:主婦の友社、宝島社
教育・法律系:ベネッセHD、学術HD、学習研究所 等

出版社の売上ランキング

【売上ランキング】
1位 講談社
2位 集英社
3位 学研HD
4位 小学館
5位 ゼンリン

学研やゼンリンがランキングに入ってくるのは意外だったのではないでしょうか?就活生は幅広く企業を見ると良いかもしれませんね。

出版業界(出版社)の職種と仕事内容

出版業界を視野に入れる学生であれば、出版社の職種や仕事内容が気になるのではないかと思います。ここでは職種を制作・編集、営業、その他管理の3つに分けてご紹介していきます。

制作・編集

制作・編集は出版物の企画や作家・クリエイターとの打ち合わせ、スケジュール管理、デザイン編集、他部署との調整などを行います。原稿を隅々まで読み、誤りを修正したり事実確認を行ったりする「校閲」の仕事もここに含まれる場合があります。

営業

営業は出版取次会社や書店に自社の出版物を提案していく職種です。消費者に対し新刊PRイベントを企画運営したり、雑誌に掲載する広告営業もしたりします。

その他管理

管理は経理・総務・法務・人事といったどの企業にも共通する職種です。経理は資金調達などの財務業務、総務は企業全体の運営、法務は法律に関する事務、人事は採用計画や人事評価を行います。

出版業界(出版社)に向いている人

ここからは出版業界の中でもとくに出版社の仕事に向いている人を見ていきます。

活字が好き

何よりも「活字が好き」な人は、出版業界に向いています。出版社では毎日、書籍や雑誌の文章と向き合います。小さいころから本を読むのが好き、一言一句の違和感に気づく、活字を読んでいて苦にならないといった人が向いています。

物事を客観的に見られる

出版社の仕事では、「物事を客観的に見られる」ことが重要になります。出版物を作っているうちに客観性を欠くと、読者を置き去りにした視点になってしまうからです。

制作、編集といった業務で愛着を持ちすぎたり、作家と偏った方向に進めてしまったりしないよう俯瞰できる必要があります。

激務に耐えられる

出版物は大抵、発売日や納品日が決まっています。そのため、そこから逆算して入稿日に間に合わせなければなりません。

企画で打ち合わせが長時間に渡ったり、作家のスケジュールに合わせて動いたりと勤務時間も不規則です。残業や泊まり込みなど、激務に耐えられる体力と根気のある人に向いている職業です。

出版業界(出版社)の就活対策

ここからは就職活動に向けてどのような準備をしていけば良いかをお伝えしていきます。出版不況と言われていますが、出版業界は就活生に人気の業界であることは今も変わりありません。納得のいく出版社に就けるよう、以下のことを参考にしてみてください。

企業研究・OBOG訪問を徹底する

一見どの会社も同じように見える出版業界ですが、だからといって企業分析をおろそかにしてはいけません。会社によって力を入れているジャンルが異なるからです。

また外部からはわからないような、電子書籍への大幅移行など経営方針の変更があるかもしれません。OBOG訪問を行うことで会社の特徴や強みがわかれば、志望動機作成の参考になるでしょう。

読書をする

出版社で働く人は、一般的な人より読書量が多いことは容易に想像できます。就職活動の面接でも「好きな本」や「気になった本」について質問されることがあります。本屋大賞や直木賞・芥川賞など話題の本は読んでおきましょう。

文章力を磨く

必須ではありませんが、巧みな文章力を持っていると、他の就活生と差別化できるかもしれません。編集者や校閲者として文章の修正を行う場合だけでなく、週刊誌の部署に配属されて自分で記事を執筆することになったとしても役立つからです。

出版社でアルバイトやインターンをする

身近な「本」に関わる仕事といっても、具体的に仕事内容がどんなものかありありと思い浮かべるのは難しいものです。そこで、「出版社でアルバイトやインターンをする」ことをお勧めします。

実際に企業での仕事を体験できるので、出版業界、企業とのミスマッチを防ぐことができます。実際に自分の目で「やりたいこと」と合っているか確認しておきましょう。

最後に

この記事では出版社の現状、職種や仕事内容、就活対策などをご紹介してきました。出版不況と言われていますが、本が好きな方、出版に携わりたい方には、是非出版業界に挑戦していただきたいと思います。また、以前より興味がわいたという方は、ぜひ出版社のインターンに参加してみてください。

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