留学経験を就職活動のESや面接でどう伝える?

「留学経験を伝えれば、グローバル化が叫ばれている中で就活は有利に進むだろう。」と考えているあなた、そう考えてしまうのは早計です。企業は単に留学経験がある人を求めているわけではなく、留学経験で得た学びや体験を事業活動に活かせる人を求めているのです。今回はそんな留学経験の効果的な伝え方を紹介します。

留学
目次

留学経験への採用担当者の評価とは

語学力や留学経験そのものだけをアピールする人に対して採用担当者は辛辣な評価をつける傾向にあります。例えば、「この人は英語だけが強みか。他の部分を知りたいけど語学だけではあまり魅力的ではないな。」や「語学だけの強みだったら通訳でもいいじゃないか。」という形で終わってしまうと予想できます。従って、語学だけ・留学経験そのものだけをアピールしても何のアドバンテージにならないことを認識しましょう。重要なのはその経験の中でどうやって学び、何を得てきたのかを表現できるかどうかなのです。

留学経験をアピールする際には、採用担当者が「あなたはどんな考え方をして、どんな行動をとり、どんなことを学んできたか」を知りたがっているということに留意しましょう。従って、気を付けなければいけないことは、あくまでも留学経験も一つの自己PRにおけるテーマに過ぎず、特別な神格化されたテーマではないということです。

留学経験を述べる際に陥りやすい落とし穴

採用担当者の視点を紹介したところで、就活生が陥りやすい落とし穴を紹介します。繰り返しになりますが、留学経験そのものにはアドバンテージがないので、以下のダメな例を見ながらどの点がダメなのか見ていきましょう。

【留学経験のダメなアピール例】
・留学経験を通じてTOEIC900点になりました。
・留学経験を通じて多様性を学ぶことができました。
・○○大学という欧州屈指の名門校に留学してきました。
・留学を通じて語学が堪能になりました。

これらのダメな例に共通していることは、ただの語学力アピールと事実の羅列だと言えるでしょう。語学力だけあってもビジネスの世界では交渉や泥臭い折衝が求められるので、語学力だけのアピールは「ちょっと英語できるのだねぇ。」くらいの評価にしかならないことを留意しましょう。
TOEICの点数にしても、帰国子女ならほぼ満点レベルの人だらけなので、アドバンテージにもならず、TOEICで足切のある企業で足切にならないだけの話と捉えるべきでしょう。

留学経験を伝えるコツ

ダメな例を紹介したところで、どうすれば評価される表現になるかを解説します。具体例も紹介しますので、どんな点が良いか確かめてみましょう。

壁(=文化、言語、風習等)を乗り越えた経験を書く

社会に出れば、今までの似た嗜好や考え方を持つ仲間内でのコミュニケーションから、上司、社外の取引先、バックグラウンドの異なる同僚、同期といった様々な人とコミュニケーションを取らなければならなくなります。みな違うので、学生の時のような「あれ、それ」といった仲間内での意思疎通ではなく、共通での意思疎通が必要になってきます。

留学経験でもそのようなコミュニケーションの壁が存在していると考えられているので、文化・思想・習慣を越えて外国で何かを学んだ経験や達成した経験を書けば、コミュニケーションにつながるでしょう。例えば、何かのプロジェクトで多国籍チームになって様々な衝突を経て結果を出した経験や多国籍な環境の中でよい人間関係を築いたことはアピールポイントになるでしょう。
更に、壁を乗り越えた経験というのは困難に対しての取り組みや考え方を評価するポイントにもなります。なぜならば、社会人になったらビジネスでは困難の連続となるからで、締め切り、予算、成績といった種々の課題に対して取り組まなければならないからです。これらの予想される困難を乗り越える事前準備として、学生時代にどれだけの困難に対して立ち向かい、それらを解決してきたかが問われるのです。
従って、留学経験も壁や困難に着目しながら、それらの困難に対してどのような考え方やアプローチを使って乗り越えたのかを重点的にアピールしましょう。そうすれば、それらの経験が企業で活きるかどうか採用担当者が評価してくれるでしょう。

【アピールポイントで気を付ける点】
・どんな点が壁になったのかを詳細に述べる
・どのようにして壁を乗り越えたのかエピソードを述べる
・その結果、どのようなことが起きたかを述べる

結果を出した過程を記述する

次に、結果を出した過程を記述することです。日本の新卒採用はポテンシャル採用という潜在性を見ているので、「この人は学生時代の気づきを活かして成長できそうか。」という観点で採用担当者は評価してきます。その文脈に沿って、あなたが留学経験でどんな目標設定のもとで結果を出してきたのかを表現しましょう。留学経験でも目標を定めてどのようにしてアプローチしていたかを書けば、他の自己PRと変わらないものとなるでしょう。社会に出た後には、ビジネスの現場で「PDCA」という言葉に表現される結果が出るためにはどのようにして行動したらいいのか試行錯誤する姿勢も求められるので、就活での結果を出した過程を表現するのはアピールになります。例えば、言葉の壁や文化の壁を越えて結果を出した経験や海外インターンでの経験、留学先での経験を定量的に分析して結果とそこに至る過程を表現してみるのが一つの手でしょう。

【アピールポイントで気を付ける点】
・最初の目標とそのかい離がどれくらいだったのか表現する
・そのかい離を埋めるためにどんな計画をどんな構想のもとに立てたか
・その結果、どのような結果が定量的にどれほど生まれたか?

就活で留学経験を活かすために

さて、ここまで留学経験の応用手法を述べてきましたが、いかがでしょうか。振り返りの中で「私の留学経験には何もない。」と悲観するのではなく、あくまでも留学経験は数ある自己PRの中の一つだと捉えて、特別なことと結びつけずに、結果に至る過程と困難を克服した経験をまとめていけば、十分に武器となるでしょう。そうすれば、ただの語学マニアや通訳という採用担当者からの痛烈な評価から脱することができます。


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