面接で雑談を振られたらどうする?企業側の意図や対処法を紹介!

面接の前後に人事担当者から雑談を振られたり、あるいは面接の最中に何気ない会話を振られることがあります。

それは単純に「雑談」なのか、それとも実は「雑談を装った面接の一環」なのか、ついつい身構えてしまいますよね。「ヘタにおかしなことを言ってしまって面接の結果に響いてしまったらどうしよう」と、戸惑う就活生も多いでしょう。

今回は面接で雑談を振られた場合の、企業側の意図と対処法をご紹介します。

面接で雑談を振られたらどうする?企業側の意図や対処法を紹介!
目次

なぜ雑談を振られるのか

そもそもなぜ、面接で人事担当者や面接官は雑談を振ってくるのでしょうか。面接の場ということもあり、学生のみなさんはついつい身構えてしまうことと思いますが、そこまでその回答に対し深く考える必要はありません。

人事担当者が緊張をほぐそうとしてくれている場合

多くの場合、雑談の意図としては、緊張している学生に対し人事担当者が緊張をほぐそう、と話しかけてくれる場合があります。

面接中の雑談の場合も、面接の質問内容に入る前に「今日はどうやってここまで来ましたか」という風に、軽く緊張をほぐすための他愛もない会話をしてから面接に入るという人もいます。

そのため、内容もあまり考えずに答えることができるものも多く、あくまで企業側の「優しさ」として捉えて問題ありません。

定型の質問だけでは見極めることのできない「人となり」が知りたい場合

場合によっては、決まった質問だけではその学生のことが見極められない、ホンネが知りたい、と思って雑談でその人となりを知ろうとしている場合もあります。

しかし、それは「本性を暴いてやろう」というニュアンスよりは、「普段はどういうキャラクターなのかな」「緊張しすぎて本領を発揮できていないのでは」と思い、素の表情を引き出したい場合に雑談を投げかけることがあります。

最近は、終始雑談形式で面接が進められる、「雑談面接」という形で面接を実施している企業もあります。

特に意味はない場合

特に意味はない場合もあります(笑)。ただ単純にその面接官が、「今日はめちゃめちゃ寒いなぁ」と考えていて、「いや~、今日は寒いですね~。何度くらいなんですかね~」と話しかけてきていることも。

その時に「今日の最低気温を把握していない!やばい!」と焦る必要は全くなく、「そうですね!私の家の近くでは少し雪がパラついていました。」などとふつうに会話をすれば問題ありません。

雑談を振られたときの対処法は?どうすれば好印象?

企業側の意図として、いくつかのパターンがありましたが、雑談を振られたときには「人となりを知りたくて雑談を投げかけている」のか、「意味もなくなんとなく」なのかを見極めることはほぼ不可能だと思います。どのように対処するのが適切なのでしょうか?

面接の一環と考え慎重に答えよう

基本的には、面接の場であることを忘れないことが大切です。雑談だからといって急にタメ口になったり、気を抜いて本来は伝えるべきではないホンネを話してしまってはいけません。

当然人事担当者や面接官はあなたを総合的に見ていますので、どんなに面接の受け答えが完璧であったとしても、雑談の中で「まぁぶっちゃけ、ここの会社第5志望っす!」などと答えていては採用にはならないでしょう。

ある程度は楽しみながら正直に

とはいえ、雑談を振っているのに面接の受け答えと変わらず堅いトーンで返すのはちょっと……という空気のこともあります。

敬語で・姿勢を正して・相手に敬意を表して、という部分は変わらずに適度に笑顔を見せながら楽しみつつ、あくまでコミュニケーションを意識しながら受け答えをしましょう。

面接の雑談で気をつけたいNG行動

単なる雑談だからと気を抜いていると、思わぬ失敗をすることもあります。次のような行動はしないよう気をつけてください。

タメ口になってしまう

雑談が弾むと、気が抜けてついついタメ口になったり、友達同士のような話し方になってしまう学生がいます。面接官とどんなに打ち解けても、面接の場で馴れ馴れしい態度は禁物です。

どんなに会話が盛り上がっても、「就活の面接の場」であることを忘れずに礼儀正しい言葉遣いや受け答えをしましょう。

話を盛り上げようとする

面接中の雑談では、無理に会話を盛り上げようとする必要はありません。雑談でみられているのは、「話がうまいかどうか」「面白い話ができるかどうか」ではないのです。

心地よいリズムで、コミュニケーションがスムーズにできるかどうかの方が重要です。話を盛って無理に盛り上げようとせずに、自然体で会話することを心がけるといいでしょう。

どんな話題も自己PRにつなげてしまう

何を聞かれても、最終的に「志望動機」や「自己PR」につなげてしまうのも避けましょう。面接官は「志望動機」や「自己PR」以外のことを聞きたくて、面接中にあえて雑談をするのです。

学生の素の部分を知りたいという意図があることも多いので、雑談では「正しい答え」を考えすぎずに、聞かれた質問に素直に答えるのがベストです。

面接での雑談を成功させるポイント

面接中の雑談では、次のポイントに注意して答えてみてください。

質問には具体的に答える

ついつい身構えてしまい、どう答えていいか戸惑ってしまう雑談ですが、逆に言えば雑談は面接官との共通点があれば好感度アップにもつながりますし、他の学生と差別化ができなかった場合でも雑談での受け答えで差をつけることができる場合もあります。

雑談を振られたら、「はい、そうです」「○○です」などと一言で終わらせなしようにしましょう。一言で終わってしまうと、「コミュニケーション能力が低い」という印象を与えることも。

振られた話題には「はい」「いいえ」だけでなく、会話が広がるように、なるべく具体的な返しをすることを意識してみてください。

共通点などの話題は互いに親近感を抱く◎

たとえば出身地が同じ場合、同じゼミの出身など、面接官をあなたの間に共通点がある場合は、面接官も嬉しくなってつい雑談を振りたくなります。

「あのお店、まだある?」「ゼミの○○教授ってこうだったよね!」といった会話は互いに親近感を抱くもの。面接官の好印象にもつながりますので、会話が盛り上がるとポイントが高いです。

趣味や地元の話などを細く話すと、面接官との共通点が見つかる可能性が高く、親近感を高めることができます。

レスポンスの速さが見られている場合も

雑談は「志望動機」や「自己アピール」とは異なり、事前準備ができません。その場でのとっさの判断での受け答えになりますので、その人の「人となり」や素の姿が見え隠れしてしまいます。

そのとっさの会話により墓穴を掘ってしまうこともあれば、あなた自身の評価をあげることもできるはずです。

レスポンスの速さがチェックされていることもあるので、あまり考えすぎずに、質問には素早く答えることを心がけましょう。

最後に

受け答えと業界によっては雑談力が武器になることもあります。業界や職種によっては敢えて、「雑談力」が求められる仕事もあります。たとえば営業職や、お客様の懐に深く入り込むことが求められる業界などでは「雑談力」がとても重要です。面接の場での雑談も楽しみながら的確に受け答えをする練習を今からしているのだと考えましょう。


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