石油業界の業界研究、就職活動対策

石油と私たちの生活は切っても切り離せない関係となっており、その安定性から石油業界は今も昔も就活生から人気の高い業界の1つとなっています。

応募者の多い石油業界を志望する際には、石油業界に関する正しい知識を持ち、必要な準備を進めて、他の就活生に差をつけることが必要です。

そこで今回は、石油業界の現状や仕事内容について解説します。また、石油業界を志望する方におすすめする就職活動対策についてもご紹介します。

石油業界の業界研究、就職活動対策
目次

石油業界とは?

石油業界の現状と動向

石油業界は原油を精製して得られる石油を販売する役割を担っています。国内の会社では、原油の輸入・精製・販売までを一貫して行う「元売り」となっています。

2018年から2019年における石油業界の業界規模は、22兆4,238億円という大きなものとなっています。2009年から2013年にかけての売上高は増加傾向にありましたが、そこから2016年までは下落していました。しかし、2016年からは再び増加に転じています。

石油業界の課題と将来性

先ほども触れた通り、日本国内の石油は海外からの原油の輸入に頼っています。そのため、世界の情勢や経済状況に左右されやすいのが課題の1つとなっています。

石油の多くは自動車のガソリンとして用いられていますが、自動車に乗る人は減少傾向にあるほか、電気自動車の普及によって、石油の需要は低迷しつつあります。このような課題を抱える中で、石油業界では大規模な再編が行われ、さらに石油以外のエネルギーにも視野を広げた事業を展開し始めています。

石油業界へのコロナウイルスの影響は?

新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの経済活動が縮小しました。飛行機や車の利用が急減したことも影響し世界中で石油の需要が急激に減り、石油精製業者の多くが操業停止に追い込まれています。原油相場も下がり続け、石油業界への打撃は非常に大きいです。

2020年6月にイギリスの石油大手であるBPは、世界の全従業員の15%近くにあたる1万人を削減する方針を発表しています。今回のように世界情勢や経済の影響を受けやすいのが石油業界の弱点でもあります。

石油業界の仕事内容とは?

プラントエンジニアリング

「プラントエンジニアリング」とは、世界各国の石油メーカーから依頼を受け、数千億円から数兆円という多額の費用をかけて工場を建設する仕事です。

依頼主のニーズを聴き取った上で、安全性や機能性に配慮しながら設計を行い、予算も鑑みながら資材を調達していきます。また、工場建設には長い期間が必要となるため、しっかりと工事計画を立て、進捗を管理することも大切な仕事となります。

オペレーション

石油業界の仕事としては、石油の採掘・開発・販売・流通を手掛ける「オペレーション」もあります。

この過程では、石油の生産計画を立案する「プロセス管理」や、石油の新たな精製方法や触媒などの研究に取り組む「研究開発」、石油製品を顧客に販売する「セールスエンジニア」といった幅広い職種の方が活躍しています。

その他事務系

石油業界も他の企業と同じように事務・総務・人事・経理・法務といった職種があり、企業の経営を支えています。

部署を超えたサポートが求められるため、自分自身の仕事に関する業務のスキルを高めることはもちろん、企業全体の仕事について十分に理解しておくことが必要です。

ただし、企業によっては経理や法務は外部委託していることもありますので、これらの職種を志望している場合には事前に確認しておきましょう。

石油業界の魅力

人々の生活を支えることができる

石油エネルギーは人々の生活や経済活動に欠かせない資源です。多くの人の生活やビジネスを影で支える仕事に関われることは大きなやりがいとなるでしょう。

国際的なビジネスに関われる

石油は海外からの輸入がメインなので、海外とのやりとりが多いのも石油業界の特徴です。日本の会社でも外国人が在籍している職場も少なくないので、外国語が堪能な人も多いです。国際的な環境で仕事がしたいと考えている方には魅力的な職場です。

平均年収が高い

石油業界の大手企業は年収が高く、福利厚生が充実しているところが多いです。石油業界でも中小企業は他の業界と比べて収入が高い傾向にあるとは言えませんが、大手企業はかなりの高収入・高待遇が期待できます。

石油業界の就職活動対策

石油業界への理解を深める

石油業界は工場の建設から石油製品の販売まで、非常に幅広いプロセスに携わっています。そのため、同じ石油業界に属する企業でも、メインの事業は全く異なっていることもあります。

そのため、まずは石油業界をしっかり理解し、自分自身が「石油業界のどの部分に携わりたいのか」を考えることが大切です。石油業界に関する業界研究本は多数出版されているため、目を通して業界全体をざっくり掴んでみましょう。また、会社説明会でも業界に関する説明を聞ける場合もあります。ぜひ活用してみましょう。

志望する企業を絞る

石油業界についてある程度知識を得られたら、次は自分が志望する企業を絞っていきましょう。企業によって経営方針や社風はさまざまです。インターンやOB・OG訪問の機会を上手に使って、実際に働く自分の姿をイメージしながら決定していくと、入社後のミスマッチを予防できます。

石油業界が求めるスキルを伸ばす

石油は採掘してから顧客に届けるまでに多くの企業や人を経由していきます。そのため、石油業界にはたくさんの人と気持ちよく仕事ができる協調性やコミュニケーション能力を持った人も求められます。

石油業界は海外との取引が多いため、電話・メールなどの連絡や書類など日常的に英語が使われている職場も少なくありません。英語力を身につけておくと、活躍の機会も増えるでしょう。

このような石油業界に必要とされるスキルを理解し、身につけるための努力を積み重ねることも大切です。

まとめ

石油業界は生活に欠かせない石油を扱っているため、安定性に優れていますが、その一方で自動車人口の減少などにより需要が減少しつつあるため、新たな事業への取り組みが求められているのが現状です。

石油業界に就職するためには、まず石油業界そのものを理解した上で、各企業や求められているスキルを知っていくことが必要です。業界研究もスキルの習得も一朝一夕で出来るものではありませんので、ぜひ早めに取り掛かってみてくださいね。

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