金融業界は人気の就職先となっており、銀行や信託銀行への就職を考えている就活生も多いでしょう。しかし金融業界には銀行、信託銀行、信用金庫などがあり「何が違うの?」「具体的な業務内容の違いは?」といった疑問を持っているのではないでしょうか?
ここでは信託銀行について解説します。銀行との違い、具体的な業務内容、代表的な信託銀行など紹介するので、金融業界の就活対策にお役立てください。
- ・信託銀行と銀行の違いとは?
- ├信託銀行とは?
- ├銀行とは?
- └信託銀行と銀行の違い
- ・信託銀行特有の業務
- ├信託業務
- └併営業務
- ・代表的な信託銀行
- ├三井住友信託銀行
- ├三菱UFJ信銀行
- └みずほ信託銀行
- ・信託銀行の就活対策
- ├志望動機の説得力を高める
- └インターンシップに参加する
- ・最後に
信託銀行と銀行の違いとは?
信託銀行とは?
信託銀行とは、普通の銀行が行う「銀行業務」に加えて「信託業務」と「併営業務」を行う金融機関のことです。
信託とは「信用して委託すること」という意味があり、一般的には財産の管理や運用を信頼できる人や機関に任せることを指していることが多いです。
銀行とは?
銀行が行う「銀行業務」とは、お金を預かる「預金業務」、お金を貸し出す「貸出業務」、口座間の資金移動を行う「為替業務」です。こうした業務の手数料や利子などが銀行の利益となります。
信託銀行と銀行の違い
信託銀行と銀行の違いは、事業内容の幅広さです。信託銀行は「銀行業務」に加え「信託業務」と「併営業務」を行うため、事業内容は銀行よりもかなり幅広くなります。
信託銀行の方が多様な顧客に対応することができるため、顧客に合わせたさまざまな提案ができます。しかし銀行の方が店舗数が多いので、個人の顧客にとっては銀行のほうが使いやすいと言えます。
信託銀行特有の業務
信託業務
信託業務では、個人・法人の顧客から預かった資産の運用・保管・処分などを請け負います。資産は幅広く、金銭、有価証券、不動産、知的財産権などを扱います。これら財産の運用・管理・処分にかかる手数料が、信託業務での利益となります。
【信託業務の具体例】
年金信託業務
証券信託業務
資産流動化業務
併営業務
併営業務は、信託銀行などの信託兼営金融機関だけが行える業務で、不動産に関わる業務や遺言・相続に関する業務などです。遺言関連業務では、遺言書作成・保管、遺言執行を行います。遺産整理業務では、相続財産目録作成や遺産分割手続きなどを行います。
【併営業務の具体例】
証券代行業務(株主名簿管理など)
不動産関連業務(売買の仲介や鑑定)
遺言関連業務(遺言の保管や執行)
相続関連業務
代表的な信託銀行
三井住友信託銀行
財閥系の三井住友グループの信託銀行で、主要な事業は以下の通りです。
・ホールセール事業:法人与信、金融商品販売、海外業務など
・マーケット事業:有価証券投資、デリバティブ業務など
・受託事業:年金制度設計、資産運用管理
・証券代行事業:株式事務、新規上場コンサルサービス、IR支援サービス
・不動産事業:個人仲介、法人仲介、不動産流動化
事業内容が幅広く、多岐にわたっています。自分のやりたいことを明確にして、説得力のある志望動機で積極的にアピールしていきましょう。
三菱UFJ信銀行
日本を代表する三菱系の信託銀行で、巨大な三菱グループの顧客基盤を活用した経営戦略が強みです。経営理念は以下です。
時代の潮流をとらえ、真摯にお客さまと向き合い、その期待を超えるクオリティで応え続けること。
長期的な視点で、お客さまと末永い関係を築き、共に持続的な成長を実現すること。
そして、日本と世界の健全な発展を支える責任を胸に、社会の確かな礎となること。
それが、私たちの使命です。』
(三菱UFJフィナンシャル・グループ 経営ビジョンより引用 )
経営ビジョンからも、世界展開を狙っていることがわかります。グローバルな環境で仕事をしたい方におすすめです。
みずほ信託銀行
ご存知みずほフィナンシャルグループの一角です。メガバンクが中心となった大規模グループですので、「ワンみずほ」の通り顧客に対する総合力のあるサービスが強みです。
銀行業務はみずほ銀行に移行され、みずほ信託銀行は信託業務に特化した金融機関として、「信託業務」をメインに行っています。みずほの強みであるATMネットワークをみずほ信託銀行も活用できるため、個人の顧客にも価値を提供できます。
こちらもあわせてチェック!
信託銀行の就活対策
志望動機の説得力を高める
「銀行ではなく信託銀行を志望する理由」は必ず聞かれるので、説得力のある回答を準備しておきましょう。
数ある信託銀行の中からその信託銀行を選んだ理由も聞かれるので、ライバルの信託銀行についてもしっかりと企業研究を行い、それぞれの特徴を理解しておきましょう。
インターンシップに参加する
多くの信託銀行がインターンシップを実施しています。内容はそれぞれ異なりますが、業務についての詳しい説明が聞けたり、グループワークで業務体験ができたりするプログラムが多いです。
信託銀行の仕組みや業務について疑問や不明点がある学生は多いと思うので、インターンに参加して理解を深めることをおすすめします。複数の信託銀行のインターンに参加して、比較研究してみるのも業界・企業研究に役立ちます。
最後に
信託銀行は銀行に比べて業務が幅広いため、顧客に対してより多様なサービスやサポートを提供することが可能です。金融や資産に関連する分野に興味があるなら、信託銀行も視野に入れてみるとよいでしょう。
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