メガバンクに就職するメリット・デメリットは?向いてる人の特徴も解説

メガバンクは、その安定性や待遇の良さから就活生が憧れる就職先の1つです。そのため、メガバンクを志望する就活生も多く、選考は激戦となります。この激戦を勝ち抜くためにはメガバンクに関する正しい情報を収集し、志望する銀行にぴったりの対策を取ることが不可欠です。

そこで今回は、メガバンク志望者が知っておくべきメガバンク就職のメリット・デメリットや、各社の特徴について解説します。メガバンクの就職活動で押さえるべきポイントもご紹介しますので、「メガバンクに就職したい!」という熱意のある方は、ぜひご覧ください。

メガバンク志望者の就職活動のポイント
目次

メガバンクに就職するメリット

メリット1:安定して働ける環境が整っている

メガバンクでは、独身寮・社宅・家賃補助制度などが整っていることが多く、生活費の大部分を占める家賃を安く抑えられます。基本的にカレンダー通りの出勤となり、土日祝日にしっかり休めます。

どのメガバンクも残業時間削減にも取り組んでおり、月40時間程度に残業時間が収まるケースが多いため、プライベートも充実させることができます。
このように心身に余裕をもって働ける環境が整っていることが、メガバンクで働く大きなメリットです。

メリット2:社会的信用を得やすい

メガバンクをはじめ、「お金」を扱う金融機関は信用によって成り立っています。そのため、銀行員も「信用できる人」と社会的に認知されやすく、例えば、賃貸で部屋を借りるときや住宅ローンの審査が通りやすいといったメリットもあります。

親世代にとっても「銀行員」は高いステータスを持っているため、結婚の挨拶でも相手の親御さんから信頼を得やすいと言えるでしょう。

メリット3:給与が良い

給与の高さもメガバンクの魅力の1つです。初任給は月20.5万円で、1~4年目までは大きな昇給がないため、あまり給与が良いという印象はないかもしれません。しかし、5年目以降は大きく昇給し、20代後半では平均年収は750万前後、40代になると年収はほぼ1000万に到達する計算になります。

国税庁が発表した「平成30年分 民間給与実態統計調査」によると、日本の給与所得者の平均年収は441万となっており、これと比較してもメガバンクの給与は良いことが分かります。

メガバンクに就職するデメリット

デメリット1:低金利による収益減少で人員削減が進む

メガバンクは個人や企業に融資を行うことで収益を得ています。しかし、近年では低金利が進み、以前のように融資によって収益を獲得することは困難となっています。

例えば、住宅ローンにおける変動金利型の基準金利はバブル期には約8.5%にまで上昇していましたが、現在は約2.5%まで下降しているのです。その結果、メガバンクではコストを削減するため、人員の削減が進められています。

デメリット2:個人の成長速度が遅い

メガバンクでは、顧客となる法人・団体の規模や融資の金額が大きいため、若手のうちは裁量のある仕事を任せてもらえず、与えられた目の前の仕事をこなす日々が続きます。

そのため、「このままでは成長できない」「世の中で通用しない人材になってしまう」と焦りを募らせる人も多いのです。

デメリット3:ノルマや転勤などでストレスがかかる

メガバンクで高い給与を貰える背景には、厳しいノルマを達成し続けて得られた売上があります。また、メガバンクは全国に支店があり、総合職では定期的な転勤を余儀なくされます。

このノルマや転勤によるストレスとうまく付き合っていけなければ、メガバンクで働き続けるのは困難かもしれません。

メガバンクを構成する3行の比較

三菱UFJ銀行

メガバンクの中で経常利益も当期純利益も圧倒的トップとなっているのが「三菱UFJ銀行」です。日本だけでなく、近年では海外へも積極的に進出しており、2019年3月時点では海外に72の拠点を有しています。

日本唯一の外国為替専門銀行であった東京銀行を合併した経緯から、グルーバルな業務を得意としている銀行です。

三井住友銀行

無担保・第三者保証不要の融資や、ペーパーレス化による経費削減など、古い体制が維持されがちなメガバンクの中でも先進的な取り組みを特徴とするのが「三井住友銀行」です。

メガバンクの中で最もノルマが厳しく「体育会系」と言われる三井住友銀行ですが、2019年4月には個人向け営業のノルマが廃止されるなど、働き方そのものにも変化が見られつつあります。

みずほ銀行

第一勧業銀行から引き継いだ宝くじの販売をはじめ、さまざまな事業を展開しているのが「みずほ銀行」です。
みずほファイナンシャルグループの銀行・信託・証券の縦割りをなくし、顧客のニーズに合わせてサービスを提供する「カンパニー制」を導入しており、入社後も多様なキャリア形成が可能であることも特徴です。

メガバンクに向いているのはどんなタイプ?

真面目で几帳面な性格

メガバンクに限らず金融系の職場では、ミスのない正確な仕事ができる人が求められます。事務処理では細かい数字のチェックがきちんとできたり、様々な業務上のルールをしっかりと把握して遵守できることも大切です。

ルールを守るのが苦手だったり大雑把な性格の人は、メガバンクの文化や仕事のやり方が窮屈に感じることがあるかもしれません。逆に几帳面で細かい所までしっかりと気配りできる人は強みをいかせるでしょう。

コミュニケーション能力が高い

営業や窓口業務はもちろん、本部の仕事でもコミュニケーション能力は大切です。メガバンクでは上司といい関係性が築けるかどうかが、出世にも大きく影響します。

人と良い関係を築くのが得意な人や、コミュニケーション能力が高い人は、メガバンクでも活躍できる可能性が高いでしょう。

勉強が好き

入行後は、業務上必要となる多くの資格を取得する必要があります。仕事が終わってからや土日の時間を使って、地道にコツコツと勉強に取り組まなければなりません。

「せっかくの休みを資格試験の勉強に使いたくない」と思う人にはストレスになるかもしれませんが、勉強が好きな人や成長意欲のある人ならこうした勉強も楽しめるでしょう。

メガバンクに向いていない人の特徴とは?

古い体質や考え方が嫌い

メガバンクには「縦社会」「飲み会が多い」「時代遅れのルールやシステムが多い」など、大企業でよくみられる古い体質が少なからず残っています。こうした文化や考え方が自分には合わないと感じるなら、メガバンクには就職しない方がいいかもしれません。

年功序列の文化も残っているため、「フラットな組織で働きたい」「年齢ではなく実力や成果で評価してほしい」と考えている人はフラストレーションを感じる場面も少なくないでしょう。

メガバンクはルールや決まり事が多いです。形骸化している事務作業や定例会議も少なくないため、「この書類作成って必要?」「この会議意味あるの?」などといちいち考えてしまう人には向いていません。

ルールや決まりが苦手で効率を重視する人にとっては、業務でやりずらさや息苦しさを感じることがあるでしょう。

メガバンクに就職すべきか迷っているなら

インターンシップに参加してみる

メガバンク3社はインターンシップを実施しているので、就職で迷っているならぜひ参加してみてください。

職場の雰囲気や仕事のやりがいなどについて理解が深まり、それぞれの特徴や強みなどもわかってくるでしょう。

いろいろな業界や職種を知るためや、その企業が自分に合うかどうかを見極めるためにインターンシップに参加する人も多いです。メガバンク以外にも気になる業界があれば、いろいろな業界・企業でインターンシップに参加するのがいいでしょう。

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OBOG訪問をしてみる

メガバンクに興味はあるものの、「メガバンクの業務が自分に務まるだろうか」「適性があるのだろうか」など、様々な不安を抱えている学生も多いと思います。不安や疑問があるなら実際にメガバンクで働いている先輩に相談してみるのがいいでしょう。

メガバンクといっても部署によって職場の雰囲気は違いますし、職種により仕事のハードさも変わってきます。OBOG訪問ではできるだけたくさんの人に会って話を聞いてみることをおすすめします。

メガバンク志望者の就職活動のポイント

各銀行の社風や強みを理解する

「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざがあるように、「メガバンクであればどれでもいいから就職したい」と全てを狙おうとすると、かえって就職活動がうまくいきません。

先ほどご紹介した通り、メガバンクを構成する「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」「みずほ銀行」は、それぞれ異なった社風や強みを持っています。自分が志望する銀行の特徴を理解し、それに合わせた志望動機や自己PRを用意しておきましょう。

ストレス耐性を高める

メガバンクではノルマや転勤などの大きなストレスから、ミスが許されない業務による日々の小さなストレスまで、仕事とストレスを切り離すことはできません。

そのため、事前にストレス耐性を高めておくことが必要です。栄養バランスのとれた食事や適度な運動によるストレスに強い身体づくりに取り組むとともに、自分に合ったストレス解消法をいくつか探しておきましょう。

最後に

メガバンクをはじめ、銀行は世の中の動きや法律の改正、科学の進歩など、様々な要因で働き方が変化する業界です。その変化にうまく対応してきたからこそ、銀行は安定し続けているのです。メガバンクを取り巻く状況は日々変化しています。就職活動でも最新の情報を収集し、臨機応変に対応できるよう準備しておきましょう。


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