【業界研究】工作機械業界の現状・仕事内容・就活対策について徹底解説!

工作機械業界とは、製造業で用いられる機械を製造している企業が集う業界のことです。普段の生活ではあまり接することのない工作機械。「一体どんな業界なんだろう」と疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、工作機械業界の就職を志望する方に向けて、工作機械業界の現状や代表的な企業、仕事内容についてご紹介します。また、工作機械業界を志望する方におすすめの就活対策も解説しますので、ぜひご覧ください。

【業界研究】工作機械業界の現状・仕事内容・就活対策について徹底解説!
目次

工作機械業界とは

工作機械とは?

工作機械とは「機械を製造・加工を行うための機械」を指し、「マザーマシン」とも呼ばれています。例えば、自動車や航空機などの大きな機械から、パソコンやスマートフォンなどの精密機器まで、あらゆる機械の部品は工作機械によって製造されているのです。金属だけでなく、ガラスやプラスチックなど様々な素材の加工が可能なため、幅広いものづくりを支えています。

工作機械業界の特徴

ものづくり大国日本では、景気が良くなると各企業がより多くの製品を作るため、工作機械の需要が高まります。一方、景気が悪くなると、企業は事業を縮小することがあり、工作機械の需要が低迷してしまいます。このように景気動向に左右されるのが、工作機械業界の特徴です。

工作機械業界の現状と動向

業界規模は拡大傾向だったが2019年より低迷

工作機械業界の規模は2018年までは拡大傾向でしたが、2019年以降は消費税増税や米中貿易摩擦により景気が悪化すると共に工作機械業界も規模が低迷しています。そのため、2018年の受注総額は約1兆8,158億円となっていましたが、2019年には約1兆2300億円に落ち込んでいます。

また、2020年以降は新型コロナウイルスにより、2月時点での受注総額は2019年と比較すると67%になっています。今後の景気の動向も注意深くチェックする必要があるでしょう。

海外市場への拠点拡大が重視される

日本国内では良質で壊れにくい機械が多くなり、新たな製品への需要が少なくなっています。そのため、工作機械業界にとっても厳しい状況が続いています。

そのため、今後はいかに海外市場に進出していくかが重視されています。日本の優れた技術力に期待する海外に目を向け、拠点を増やしていくことが求められています。

工作機械業界の代表的な企業

ここでは工作機械業界の代表的な企業トップ3をご紹介します。

ファナック株式会社

ファナックは業界最大手の工作機械メーカーです。工場の自動化に特化しており、NC・サーボ・レーザから成るFA事業と、その基本技術を応用したロボット事業やロボマシン事業で高いシェアを持っています。

本社があるのはは山梨県で研究所や工場も多くが山梨にありますが、アメリカ・ヨーロッパ・アジアなど海外にも多くの拠点があります。

株式会社マキタ

マキタも工作機械業界の代表的な企業で、電動工具、園芸工具、エア工具など電動工具で大きなシェアを持っています。

マキタは世界約50カ国に直営の営業拠点を設立しており、グローバルな販売網が強みです。アメリカ、中国、イギリス、ドイツ、ブラジル、ルーマニア、タイで電動工具などを生産しており、現在ではグループ生産の8割以上が海外生産となっています。

株式会社安川電気

安川電機は1915年設立で、100年以上の歴史がある老舗の工作機会メーカーです。本社は福岡県北九州市八幡にあります。

安川電機のコア技術は、モーション制御・ロボット技術・パワー変換で、産業用ロボットでは世界的にも大きなシェアを持っています。

工作機械業界の仕事内容とは?

開発・設計

工作機械業界では「開発・設計」が大事な仕事の1つです。開発段階では「どのような機械が求められているか」を考えながら、機械のアイデアを出していきます。そして、ある程度アイデアが固まったら、コストや効率、負荷耐性などを考えながら、実際に機械を設計していくことになります。

生産・加工

機械の開発・設計が済んだら、「生産・加工」の段階に進みます。まず、商品化できるように必要な部品の加工方法を検討・決定します。そして、加工に必要となる工作機械を提供し、時には製品に適した工作機械を製造することになります。
素材や工作機械の準備は整った際には、実際に製品を生産・加工していきます。

品質管理

一度で完璧な製品ができれば問題はないのですが、実際に製造してみると思いがけないトラブルが生じることもあります。「品質管理」の仕事では、完成した製品の品質を下げてしまう問題点を洗い出します。そして、より高品質な製品を提供できるよう、1つ1つの問題点への解決策を模索することになります。

工作機械業界おすすめの就活対策は?

業界本や会社説明会で分析を重ねる

まずは工作機械業界の全体像を理解することが必要です。まずは「最新機械業界の動向とカラクリがよ〜くわかる本」などの業界本などを使って、ざっくりと業界の特徴などをチェックしてみましょう。

「なかなか自分では調べにくい」という方は、会社説明会もおすすめです。いくつかの企業の説明を受ける中で、工作機械業界がどういった課題を抱えているかが見えてきます。

各企業の特色を掴む

世の中にはものづくりに携わる多くの企業があり、それに伴って工作機械を製造する企業も多数存在しています。その中で自分に合った企業を見つけるには、各企業の特色をしっかり掴んでおくことが必要です。

「どのような工作機械を製造しているのか」「この企業の強みとなるのはどこか」「経営方針や社風は自分に合っているか」などをよく検討しておきましょう。

インターンシップに参加する

工作機械業界の多くの企業がインターンシップを実施しているので、ぜひ参加してみてください。インターンに参加すれば、実際に職場を見学できたり働く社員の声に触れられるため、自分が働いた時のイメージを描きやすくなります。

インターンの内容は企業やプログラムにより異なりますが、工場・研究所など施設の見学、会社の事業説明、社員との座談会、ワークショプなどが盛り込まれているインターンが多いです。

最後に

繰り返しになりますが、工作機械業界は景気動向に影響を受けやすいため、今は低迷傾向にあります。しかし、景気はいずれ回復していくものと言われており、2020年以降の景気によっては再び工作機械業の規模も拡大していく可能性があります。

また、海外の動きで工作機械業界の事業を拡大するチャンスが見つかるかもしれません。業界内のことだけでなく、日本や海外の景気動向にも視野を広げながら就活を進めていきましょう。

インターンシップを探す

インターンシップガイド会員登録の特典

  • 検索

    厳選インターン情報

    短期、長期、学年不問などの全国のインターン募集情報を探せる!

  • カレンダー

    締め切りカレンダー

    人気インターン締め切りや就活イベントをカレンダーでチェック!

  • テキスト

    先輩の体験記

    企業毎のインターン体験談や内定者のエントリーシートが読める!

  • メール

    企業からの特別招待

    企業から交通費や選考免除等の嬉しい特典の招待が届くことも!


大学生・就活生イベントランキング


業界研究の方法の記事一覧
大学生おすすめコンテンツ