海運業界は世界物流の約90%を担う、規模の大きな産業です。海外とのやり取りも多く、将来グローバルな環境で働きたいと考えている人にはおすすめの業界です。この記事では海運業界の現状や仕事内容、就活対策について解説していきます。
海運業界について
海運業界は世界の物流を担う規模の大きな産業です。海運業界は主に資源や自動車など、重量のあるものを1度に大量に運んでいます。企業によっては自社の船を持っていたり、船主から船を調達するなどして需要に合わせて船を運航しています。
海運業界の現状と今後の展望
海運業界はリーマンショックを機に一時低迷していましたが、近年最低基準を脱し市場は回復傾向にあります。 日本郵船、商船三井、川崎汽船の大手3社がドイツや台湾の海運大手と新たな連合を組み、コンテナ船の運航を共同で行うなど世界シェア率を増加させました。
今後は環境問題に対応する省エネ性能のある機材の搭載や、価格競争による労働者の負担軽減のための人材確保が課題であるとされています。
また海運業界は世界経済の景気に影響される業界なので、景気が悪くなったとしても対応できるよう陸運などの新しい商材を確保する必要もあります。
海運業界の有名企業
海運業界の大手・有名企業といわれる企業をいくつか紹介します。3大大手といわれている業界シェア上位3位の企業は、日本郵船、商船三井、川崎汽船です。
日本郵船は海運業だけでなく、陸運や空運事業も行っている総合物流事業の会社です。2018年の売上は1兆9238億円と業界トップです。
陸運や空運を展開している日本郵船に対して、商船三井は事業の90%以上が海運業です。液化天然ガスを運ぶLNG船などエネルギー事業に強みがあります。
川崎汽船は、鉄道輸送船など新しい取り組みに挑戦し続けているという特徴があります。売上は業界3位で、展開事業の割合は商船三井と同様に90%以上を海運業が占めています。
海運業界の仕事内容
海運業界では具体的にどのような仕事をするのでしょうか?大きく分けて地上で仕事を行う陸上職と、実際に船に乗船する海上職の2つに分けることができます。
陸上職(事務、営業、技術)
地上で勤務する陸上職は、船の運航をサポートする様々な仕事があります。事務や営業は船の手配や運航の管理、新規運航契約などの仕事を担います。それ以外にも総務や人事など管理部門の仕事も含まれます。
陸上職の技術部門は新しい船の建設や運航保守の技術支援を行います。船のトラブル対策や安全確保、修繕などを行い運航が安全にできるように支援する仕事です。
海上職
海上職は海で実際に船を運航する仕事です。航海士や機関士は国家資格が必要な職種です。企業によっては資格を持ていなくても入社してから資格取得のサポートをしてくれる場合もあります。海上職の従業員は基本的に長い期間海の上で過ごすことになります。
海運業界の魅力
社会的に意義のある仕事ができる
海運業界が扱うのは、貨物などを運ぶコンテナ船、自動車を運ぶ自動車船、石油を運ぶタンカー、天然液化ガスなどを運ぶLNG船などです。
どれも人々の生活に密着したもので、暮らしや社会活動に欠かせないものです。多くの人の生活を支える意義のある仕事ができるため、やりがいを感じることも多いのが海運業界の仕事の魅力です。
グローバルな環境で働ける
海運業界では海外との取引が大部分を占めているため、グローバルな環境で仕事をすることが可能です。語学が堪能であったり、海外経験などがあったりすれば自分の強みをいかせる場面は多いでしょう。
さまざまな仕事を経験できる
海運業界の大手である日本郵船、商船三井、川崎汽船では、ジョブローテーション制度が導入されています。
若手は数年ごとに部署や担当する仕事が変わるため、社内のさまざまな仕事を経験することができるのです。
希望職種を決めかねていたり、いろいろな仕事を経験して多様なスキルや知識を身につけたいと考えている方には魅力的な制度でしょう。
高収入
平均年収が高いことも海運業界の魅力で、就活生に人気がある理由のひとつと言えるでしょう。大手の日本郵船、商船三井、川崎汽船では年収が1000万円以上の社員も少なくありません。
高収入は魅力ですが、それだけ就活生からの人気も高くなります。優秀な人材が集まるので、競争率もかなり高くなることを覚悟して、しっかり就活の対策をする必要があります。
海運業界の就活対策
海運業界あまりなじみがないと感じる人もいるかもしれませんが、世界を舞台に活躍できるというグローバル性から就活生にとても人気の業界です。
海運業界はどのような就活対策が必要になるのでしょうか?いくつか紹介しますので、是非参考にしてみてください。
語学など国際性をアピールできるようにする
海運業界はグローバルな業界であり、海外の企業とやり取りすることも多いです。海外の人とコミュニケーションをとることに抵抗がないなど、国際性があることをアピールできると好印象です。
また英語などの語学スキルもあるほうが有利になる場合もあります。積極的に勉強しておくといいでしょう。
業界・企業研究をする
前述したように海運業界は景気に影響されやすい業界です。業界の現状や各企業について情報収集し研究することが重要です。
何故海運業界を志望するのか、その企業を志望するのかなど具体的に志望動機を書くためには、業界・企業研究をきちんと行い必要な情報を集めることが重要です。業界研究や企業研究ができていると、志望動機作成や面接対策もしやすくなります。
インターンシップに参加する
インターンシップは企業研究が効率的に行える方法です。実際に企業で働いている社員に会うことで企業の雰囲気や働き方について知ることができます。
またインターンシップのプログラム内容によっては仕事の体験ができ、より深く業界の仕事について知ることができる場合もあります。受けてみたいと思う業界のインターンシップには、積極的に挑戦してみましょう。
最後に
海運業界は世界経済に影響されやすく一時は低迷していましたが、これからも需要の高い産業です。貿易を通じて日本経済を支えられる、世界を舞台に働けるなどの理由から就活生の人気が高く、しっかり就活対策をする必要があります。OB・OG訪問やインターンシップなどを利用して業界・企業研研究を進め就活に備えましょう。
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