IT業界の仕事内容についてどれほどご存知でしょうか。IT業界は事業内容が複雑であると同時に、職種も独特なものが多くみられます。ここでは11の職種を大きく4つに分けています。それぞれ向いている人の特徴も紹介しているため確認してみてください。
- ・IT業界について
- ├IT業界とは
- ├IT業界の将来性
- ├IT業界の年収は?
- └文系でもIT業界に就職できる?
- ・営業/コンサルタント職
- ├セールスエンジニア
- ├ITコンサルタント
- └SEOコンサルタント
- ・マーケティング職
- ├Webマーケティング/広告運用
- └Webライター
- ・エンジニア職(システム設計/Web開発/クリエイター)
- ├プログラマー
- ├システムエンジニア(ネットワークエンジニア)
- └Webデザイナー
- ・マネジメント職
- ├Webディレクター
- ├プロジェクトマネージャー
- └事務/管理職
- ・最後に
IT業界について
IT業界とは
IT業界は、「ハードウェア」「ソフトウェア」「情報通信」「webサービス」の4つに分類されます。
「ハードウェア」は、パソコン・スマートフォン本体や周辺機器などを開発・製造している業界です。
ハードウェア業界の代表的な企業:Apple、富士通、NEC、東芝、ソニーなど
「ソフトウェア」は、パソコン・スマートフォンで使われるソフトやアプリなどを開発・販売する業界です。
ソフトウェア業界の代表的な企業:マイクロソフト、オラクル、NTTデータなど
「情報通信」は、携帯電話のサービスやインターネット回線など、通信インフラを扱っている業界です。
情報通信業界の代表的な企業:NTTデータ、ソフトバンク、KDDI、ドコモなど
「Webサービス」は、インターネット上で利用できるサイトやサービスなどを開発・提供している業界です。
Webサービス業界の代表的な企業:Google、Amazon、楽天、Facebookなど
IT業界の将来性
IT業界は近年急速に成長を続けている業界で、今後も成長が見込まれます。比較的新しい業界のため新規参入する企業も多く、競争や変化が激しい業界でもあります。
安定性は高くありませんが、業界全体としては今後も規模を拡大し世界の経済を牽引していく業界となるでしょう。
IT業界の年収は?
急成長を続けているIT業界は人材不足が続いているため、平均年収が高い業界です。高い専門知識があるほど高収入につながるため、ITコンサルタントやシステムエンジニアなどは、IT業界の中でもとくに高収入が期待できる職種です。
文系でもIT業界に就職できる?
IT業界は理系のイメージがあるかもしれませんが、文系出身でもIT業界に就職することは可能です。文系の人に向いている職種もたくさんあるので、学部や学科を気にする必要はありません。文系の学生におすすめのIT業界の職種は、以下のようなものがあります。
・Webマーケティング
・Webライティング
・プロジェクトマネージャー
・事務職
IT業界のエンジニア職は理系の仕事だと思っている人も多いですが、新卒の場合はポテンシャル採用のことが多いため、プログラミングの知識がない文系学部出身の学生でも積極的に採用している企業も少なくありません。
プログラミングの知識やスキルは入社してから身につけることも可能なので、諦めずに文系でも応募可能な募集を探してみてください。
営業/コンサルタント職
セールスエンジニア
セールスエンジニアは名前の通り、営業と技術職の役割を持った職種です。通常の営業職が自社の商品やサービスを販売し、契約を取り付ける業務であるところを、エンジニアの知識やスキルを駆使してクライアントをサポートするという業務も加わります。
つまり自社製品の導入時から導入後の運用、管理まで長く担当することになるでしょう。大抵、技術者からセールスエンジニアになることが多く、エンジニアとしてのバックグラウンドを持ち、お客様とのコミュニケーションが苦にならない人に向いていると言えます。
ITコンサルタント
ITコンサルタントはお客様の課題を洗い出し、ITでの解決方法を考え、提案する職種です。セールスエンジニアが既存製品を提供していくのに対して、お客様に合わせたサービスを検討していきます。お客様と、システム自体を作るSEの橋渡し的な役割になります。
システムについてSEと同等の知識は求められませんが、設計やプログラミングに精通しているほど具体的な提案できます。よってSE経験者や、情報工学系を出ている人は有利かもしれません。
SEOコンサルタント
SEOコンサルタントはSEO対策に関するプランニングやアドバイスをする職種です。基本的にWebサイト関連のコンサルティングを行います。
検索エンジンが上下する仕組みの探求やノウハウの蓄積も重要ですが、サイトの内部構造や精度、デザインなどを正確に把握し、クライアントの要望を聞き出すヒアリング力も欠かせません。SEOの知識に富んでいることに加え、コミュニケーション能力がある人に向いているでしょう。
マーケティング職
Webマーケティング/広告運用
Webマーケティングの担当者は、しばしばWeb担当者やWebマーケッターと呼ばれます。業務内容は自社サイトへの流入を増加させるための施策を検討し、実践を繰り返していくことが中心です。ユーザーの情報や行動を把握し、最適なサイトを考案していきます。
また施策の一つに広告運用が挙げられます。検索結果ページに表示させることで購買意欲のあるユーザーを取り込むことができるリスティング広告などを扱いて、予算やデザインなど幅広く手がけます。GoogleAnalyticsのようなアクセス解析ツールを用いることが多く、分析力が不可欠です。
Webライター
WebライターはWebサイト上に掲載する記事を作成する職種です。記事内容は自社のサービスに関連したもの、または外部から依頼を受けた他社製品・サービスに関わる内容を執筆することもあります。内容は多岐にわたるため、知らない分野については自分で調べる必要があります。
エンジニア職(システム設計/Web開発/クリエイター)
プログラマー
エンジニアが作成した設計書をもとにコンピューターのプログラムを作成します。エンジニアの世界では新人がまず始めに経験する職種と言われています。数種のプログラミング言語を用いてソフトウェアやシステムを作成していく作業が中心となるため、言語の習得、専門知識のアップデートが欠かせません。
その他、システム内のバグを発見・修正する業務もあります。プログラミングに関するスキルに加えて、変化の多いIT技術を勉強し続ける向上心や、細かな作業をやり抜く粘り強さが大切だと言えます。
システムエンジニア(ネットワークエンジニア)
システムの設計・テスト・運用と、システム開発に関わる一連の業務を担当します。プログラマーとの違いとして、システムエンジニアは上流工程を担う点があります。クライアントへのヒアリングから要望に応えられる仕様の決定、設計書の作成、プログラマーへの伝達、出来上がったシステムをテスト、その後クライアントが実装という形が一般的です。
また働き方については社内SEの場合、自社の情報システム部等に所属することもありますが、社外を請け負うシステムエンジニアはプロジェクト単位で動きます。ITスキルに加えて、コミュニケーション能力、納期管理力なども必要となるでしょう。
Webデザイナー
クライアントのWebサイトをデザインする仕事です。Webサイトのレイアウト作成や、設計の埋め込みなど、サイトの外見そのものを構築していくと考えてよいでしょう。デザイン設計後にクライアントから同意を得たら、デザインをコンピュータに反映させるためにコーディングを行います。
HTMLやCSSといったプログラミング言語を用いてコードを書き、画像・文章の配置、フォント、色を指定する作業です。始めのデザイン設計時にもIllustrator、Photashopなどのソフトを使用するため、デジタル技術に抵抗感がないことは前提となりそうです。
マネジメント職
Webディレクター
プロジェクトの制作フェーズを管理、監督します。制作スタッフ・技術者たちを取りまとめる役回りで、後述するプロジェクトマネージャーよりも現場に近い統括者になります。
開発しているWebコンテンツ・サービスが、クライアントの目的や意向から離れていないかチェックする責任ある仕事です。スケジュール管理力、運用能力、さらにはチームの団結や雰囲気づくりのスキルが身に付けられるでしょう。
プロジェクトマネージャー
システム開発においてプロジェクト全体の進行を管理し、総合的な責任を持つ職種です。プロジェクト開始前の予算や目的の概要把握、納期の設定、スケジュール管理、人員の選定から、開始後の進捗管理や人員の作業フォローまで幅広く受け持ちます。
関わる従業員は、営業、Web担当、制作と様々です。実際の開発・設計は行いませんが、エンジニアや技術者と円滑なやり取りをするためにも、プログラミングやシステム開発の経験があると重宝するでしょう。
事務/管理職
事務職はどの業界にもあるが、一般的な事務よりITに専門的な業務が多くなります。電話対応などの業務は派遣などに任せている企業も多くあり、Officeソフトを使った議事録・資料作りなどを行い、エンジニアが滞りなく作業できるようなサポートにまわります。
PCスキルだけでなくITスキルもつけたい人に向いています。管理職はどの業界にも共通する総務、人事、経理を指します。IT業界に興味はあるけど、高度な技術に関しては苦手意識があるという人におすすめです。
最後に
IT業界は独特な職種が多いと感じたのではないでしょうか。種類が沢山ある分、自分に合った仕事が見つかると言い換えられますね。
またデジタル化で衰退傾向にある業界が多い中、ITは今後も伸びていくと考えられる分野でもあるため、視野に入れておくといいかもしれませんね。
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