【IT業界を徹底解説!】現状や将来性、職種や仕事内容をご紹介!

IT業界は近年でどんどん市場規模を拡大している業界です。その背景には、IoTやAI(人工知能)、VR・ARなどの目覚ましい技術革新とそれらが生活の中に浸透してきていることが挙げられ、これは第四次産業革命とも言われています

IoTはあらゆるものがインターネットで繋がって情報を共有するシステムを指すものです。AIは自分で判断し動くことができるため、社会全体を今以上にデジタル化・コンピュータ化させることができます。これらの働きによって産業の形が大きく変化してるのです。

今後の経済を支える業界となるIT業界を5つの分野に分けて解説します。現状や将来性などについても触れていますので、業界研究の参考にしてください。

目次

IT業界の5つの分野

IT業界は大きく分けて5つの分野に分けられます。それは、通信業、インターネット・ウェブサービス業、ソフトウェア業、ハードウェア業、情報処理業です。それぞれの違いについて解説していきます。

IT業界の分野1:通信業

通信業は、インターネットのインフラを提供する業界です。インターネットを使用する際に必要な環境を作っている、いわばIT業界の土台となる部分を担っています。

さらに細分化すると、固定電話回線を提供する企業、インターネットプロバイダを提供する企業、スマートフォンやタブレットといった移動体通信を取扱う企業に分けられます。

通信業界によるスムーズな通信環境によって、IT業界全体が支えられています。その結果スマートフォンの普及や動画配信サービスの需要拡大など、さらにインターネットが求められるようになっています。

IT業界の分野2:インターネット・Webサービス業

インターネット・Webサービス業は、インターネットを利用してサービスを提供する業態のことを指します。そのため、多様なサービスがこの業界に該当します。

例えば、検索エンジンを提供する企業、通販サイトを運営する企業、Web上の広告を取扱う企業、SNSを提供する企業、Webサイト制作を行う企業などが挙げられます。

インターネットの発達によって様々な企業がWeb上でのサービスに乗り出しており、今後も一般消費者向けのサービスは増えていくと予想されます。

IT業界の分野3:ソフトウェア業

ソフトウェア業は、OSやスマートフォンアプリの設計・開発を行います。法人向けの場合、クライアントの課題をヒアリングし、それを解決するソフトウェアを開発し提供します。一般消費者向けの場合、設計・開発は購入してもらうことが目的となります。

ソフトウェアの種類は、セキュリティソフト、会計処理ソフト、情報管理ソフトなど仕事で使われるものの他、ゲームなど娯楽目的のものもあります。特に一般消費者向けのものは世の中のニーズに合わせたものが多数販売されています。

IT業界の分野4:ハードウェア業

ハードウェア業は、開発されたソフトウェアを出力する媒体を作り販売しています。PC、タブレット、スマートフォン、ゲーム機、家電製品などがハードウェアです。

企画から販売まで一貫して行い、製造業の側面も持っているのが特徴です。また、企業によってはソフトウェアも独自で開発しています。

IT業界の分野5:情報処理業

情報処理業はシステムインテグレータとも呼ばれ、クライアントに開発したシステムを提供するだけでなく、それ以降の運用まで一手に引き受けます。時には扱っている情報をもとにアドバイスをするなどコンサルタント業務を行うこともある仕事です。

今やインターネットやシステムは業務遂行になくてはならないものとなっています。それは一般企業だけでなく自治体や金融機関も同じです。そのため、それらをまとめて担う情報処理業は大きな責任が伴うものとなります。

IT業界の現状と将来性

この数十年で発展し続けてきたIT業界は今も発展を続けています。特に新型コロナウイルスによって在宅ワークやオンライン上でのやり取りが急速に増え、さらに需要は拡大しました。

インターネットはあらゆる業界で需要が高まっていますが、今後のIT業界の鍵となるのはIoTのさらなる拡大とクラウド化の進行です。それぞれについて解説していきます。

IoTの拡大

IoTとは「Internet of Things(物のインターネット)」のことで、近年ではこれまでインターネットと無縁だった物がインターネットで繋がるようになりました。

例えば、スマートフォンや1つで外出先からエアコンを入れたりお風呂のお湯を入れたり照明のスイッチを入れたりすることができるようになったのもIoTによるものです。

IoTを利用して遠くの家族やペットを見守ったり、電車やバスなどの運行状況をリアルタイムで確認できたりと生活の中でなくてはならない機能になってきています。

クラウド化の進行

クラウドサービスとは、データをインターネットを通じて外部の事業者に管理を委託するサービスのことです。膨大なデータを自社で保持して管理するには大きな手間やコストがかかります。

それを専門業者に任せることでコストカットになりますし、インターネットで繋がっているのでリモートワークなど社外でも仕事ができるようになるメリットもあります。

クラウドサービスはその使い勝手の良さから法人だけではなく個人での利用も広がってきています。

エンジニアの人手不足が課題

市場規模が拡大しているIT業界では人材の供給が間に合っていない状況です。日々進化するIT技術に対応できる人材はさらに少なくなります。

そのため小中学校ではプログラミング学習が取り入れられるなど、国を挙げてIT人材の育成に取り組みはじめています。

このような状況下にあるため、新卒や未経験でも歓迎されることが多いです。IT技術者は転職がしやすかったりフリーランスとして独立できたりと将来的に好きな働き方を選ぶことができるでしょう。

IT業界の職種と求められるスキル

IT業界と一口に言っても様々な職種があり、それぞれ求められるスキルが異なります。ここからは主な職種であるシステムエンジニア・プログラマー、営業、ITコンサルタントの3つについてご紹介していきます。

システムエンジニア・プログラマー

システムエンジニア(SE)とプログラマー(PG)はどちらもIT技術職です。どちらもプログラミング言語などのIT知識が必要ですが、仕事内容に違いがあります。

SEはクライアントの要望に沿ってシステムを企画・設計します。その設計書に従って実際にプログラミングを行うのがPGです。

SEは、システム構築の進捗管理や出来上がったシステムの納品なども担当するため、技術的スキルに加えてコミュニケーション能力も求められます。

PGは求められている動作をどのようなプログラム言語を使って実現するかを一任されています。豊富な知識はもちろん、細部まで気を配り確認する慎重さと責任感の強さが必要です。

営業

IT業界の営業職は、クライアントの悩みを聞き出しそれを解決するシステムを提案し導入することが仕事です。システムを理解するためITの知識の豊富さは当然必要になりますが、ITに疎いクライアントにも理解できるよう説明するスキルが求められます。

専門知識も求められる特殊な営業職のため、文系出身者のみならず理系出身者が歓迎されやすい職種です。

ITコンサルタント

ITコンサルタントはIT技術を用いてクライアントの悩みを解決に導く仕事です。ITは仕事に不可欠な存在になっていますが、それに精通した人材は多くありません。そこで、専門知識を持ったITコンサルタントからITによる課題解決を提案してもらうのです。

専門知識に加えて、課題解決のプロセスを考える論理的思考能力やマネジメント力も求められます。

まとめ

今後もどんどん市場が拡大していくと期待できるIT業界は、人手不足が課題となっており、未経験や新卒でも入りやすい業界です。大学生のうちにプログラミングやITについて学んでおけば、就活においてより有利になるでしょう。

ご紹介した以外にも様々な職種がありますし、活躍の場は業界の垣根を越えてどんどん広がっていくことが予想されます。興味を持った方はぜひ調べてみてください。


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