OB訪問ではどんな質問をすべき?マナー・探し方・NG質問例も解説

就職活動の時期になるとOB訪問という言葉を耳にすることがあると思います。
しかし、「OB訪問とは何か?」「何のためにするのか?」「どうやって探すのか?」「どんなことを聞けばいいの?」といった疑問を抱えている就活生も多いと思います。

今回は、OB訪問のメリットやマナー、具体的な質問事項のリストやNGな質問例などについて解説していきます。

OB/OG訪問中
目次
  • OB訪問って何?
  • OB訪問を行うメリット
  • ├学生のメリット
  • └企業のメリット
  • OB訪問の質問例
  • ├企業についての質問例
  • ├仕事についての質問
  • └就活に関する質問例
  • NGな質問例を紹介
  • ├調べればすぐわかる内容
  • ├デリケートな質問はなるべく避ける
  • └ネガティブな印象を与える質問
  • OB/OG訪問の探し方
  • ├サークルや部活の先輩の元を訪問する
  • ├大学の就職課に行ってOB/OGとコンタクトを取る
  • ├大学の教授にお願いしてコンタクトを取る
  • ├企業に直接お願いしてOB/OGを紹介してもらう
  • └Webサービスやアプリを利用してアポイントを取る
  • OB/OG訪問する際のマナー
  • ├時間厳守!5〜10分前には到着しておく
  • ├事前に質問リストをメールで送る
  • ├メモをとり時間配分に気を配る
  • └当日中に「お礼メール」を送る
  • まとめ

OB訪問って何?

OB訪問とは、興味のある業界や企業で働いている卒業生の方を訪ねて仕事のことなどを質問することです。通常は所属する大学や学生団体の先輩を訪問することを指しますが、直接の先輩でない社員を訪問することもあります。

男性の卒業生のことをOB(Old Boy)と呼び、女性の卒業生のことをOG(Old Girl)と呼びます。OB・OG訪問と呼ぶこともありますが、区別せずにどちらも「OB訪問」と呼ぶ場合もあります。主に大学3年生が企業研究・業界研究の一環として就活の序盤に行うことが多いです。

OB訪問を行うメリット

学生のメリット

大学生がOB訪問を行うメリットとしては以下のようなものが挙げられます。

・社員と直接話をすることで、説明会や企業Webサイトでは得られない生の情報を得られる
・説明会と違い、経団連の「採用選考指針」に制約されないため早期に社員と接触できる
・その企業に対しての志望度の高さをアピールできる
・ESの添削や面接の練習など選考対策を手伝ってもらえる場合がある
・社会人とコミュニケーションを取ることで面接の練習になる
・一次面接などの選考をスキップする権利がもらえることがある

企業のメリット

企業にとってのメリットは、次のような点です。
・早期離職のリスクを減らせる
・早期に学生と接点を持つことができ企業のことをアピールできる
・優秀な学生に事前に目をつけることができる
・企業に対して親近感を持ってもらえる

企業にとっての大きなメリットは、優秀な学生を見つけて囲い込むことができる点ですが、企業のことをよく理解してもらえば早期離職を防ぐことができます。
面接は就活生と年の離れたベテラン社員が担当することが多いため、年齢の近い社員と話す機会を設けることで、学生に企業に対して親近感を持ってもらえるという利点もあります。

OB訪問の質問例

OB訪問をした方が良いと言われたけどどんな質問をしたらいいかわからない!という人もいると思います。具体的質問例を紹介するので参考にしてください。

企業についての質問例

説明会や会社のホームページからでは、わからないことも多いですよね。実際に働いている人だからこそわかる、社内の実情について聞いてみましょう。
・社内の雰囲気
・社員の評価方法
・配属の希望の通りやすさや転勤の割合
・多い退職理由

会社の雰囲気やカルチャーを理解しておくことで、自分に合いそうな職場かどうかはある程度予測することが可能です。入社後のミスマッチを防ぎたい方は次のような質問をしてみてください。
・社員はどんなタイプの人が多いか
・会社独自の文化
・社内で活躍している人の共通点
・入社して感じたギャップ

仕事についての質問

仕事についての具体的な質問ができるのは、OB訪問ならではです。この機会に気になることを聞いてみましょう。
・1日のスケジュール
・仕事でやりがいを感じること
・仕事で一番大変なこと
・今後のキャリアプラン

就活に関する質問例

先輩はどんな就活をしていたのかを聞いてみたり、今就活で悩んでいることがあれば相談してみるのもいいでしょう。
・先輩の志望動機
・入社を決意したポイント
・自分の志望動機や自己PRが会社にマッチしているか
・選考に受かるためのポイント

OB訪問の終盤で、自分の印象を聞いてみるのもおすすめです。印象や話し方など、気になったところがあれば指摘してもらい、本先行の面接などにいかすことができます。先輩のアドバイスを参考にして、有意義なOB訪問にしましょう。

NGな質問例を紹介

調べればすぐわかる内容

OB訪問では知りたいことを聞けばよいのですが、わざわざ時間を割いてもらっているのに、公式HPを見たらすぐにわかるような質問をするのは失礼です。

公式Webサイトやプレスリリースなどに目を通しておき、自分で調べたらわかるような内容の質問はしないようにします。

・事業内容について教えてください
・企業の強みや特徴はどういった点ですか?

デリケートな質問はなるべく避ける

気になることを聞いたり、自分の考えに対するフィードバックをもらえるというのもOB訪問の醍醐味であるといえます。しかし、答えに困るようなデリケートな質問はなるべく避けるようにします。
・給料はどのくらいですか?
・貯金はどのくらいありますか?
・離職率は高いですか?

ネガティブな印象を与える質問

説明会では聞けないような、場合によっては会社にとってのネガティブな情報も含む1社員の個人的な意見が聞けるというのがOB訪問の大きなメリットです。しかしネガティブな質問はなるべく少なくしましょう。
・会社に不満はありますか?
・残業は多いですか?
・休日出勤はありますか?

OB/OG訪問の探し方

OB/OG訪問させてくれる人を探す代表的な方法を紹介します。

サークルや部活の先輩の元を訪問する

自分が1年生だったときに3年生や4年生だった先輩やOB/OG会に顔を出すような先輩であれば、面識があってOB/OG訪問をお願いしやすいですね。また、面識がないOB/OGを先輩に紹介してもらったり、サークルの卒業生名簿を利用して連絡するという方法もあります。

大学の就職課に行ってOB/OGとコンタクトを取る

多くの大学には「就職課」など就職活動を支援する窓口が置かれており、卒業生の就職先と連絡先を閲覧できるシステムが用意されています。利用に必要な手続きは大学によって異なるので、調べてみましょう。

大学の教授にお願いしてコンタクトを取る

卒業生と繋がりを持つゼミや研究室の教授に卒業生を紹介してもらう方法で、理系の学生によく見られます。

企業に直接お願いしてOB/OGを紹介してもらう

企業がOB/OG訪問を推奨していて窓口を設けている場合があります。また、公式には窓口を設けていなくても、インターンや説明会などで直接お願いする、電話をかける、企業に直接押しかけるというような方法を取る学生も稀にいます。

Webサービスやアプリを利用してアポイントを取る

近年では、OB/OG訪問を支援するWebサービスやアプリが多数あります。自分の大学の先輩との接点がない場合や、自分の興味のある企業に自分の大学からの卒業生が居ない場合などでも手軽に使える方法ですね。

OB/OG訪問する際のマナー

OB/OG訪問では、以下のようなことに気をつけましょう。

時間厳守!5〜10分前には到着しておく

OB/OG訪問の相手は自分と繋がりのある先輩であったとしても、貴重な時間を割いてもらうので失礼のないようにしなくてはなりません。遅刻は厳禁ですので、必ず待ち合わせの5〜10分前には到着しておくようにしましょう。

最低限のマナーを守らないと、相手を不快な気持ちにさせてしまうだけでなく、選考に不利になってしまう場合もあり得ます。

事前に質問リストをメールで送る

OB/OG訪問を通じて何を知りたいのか、目的を決めて訪問することがOB/OG訪問を成功させるポイントになります。

OB/OG訪問の目的を明確にしたら、質問事項を整理してリストを作成しておきましょう。「質問リスト」を作成したら、前日までにメールでOB/OGに送るようにします。

メモをとり時間配分に気を配る

OB/OG訪問では必ずメモとペンを用意して、メモをとりながら聞くようにしましょう。

時間をオーバーしないよう、時間配分にも気をつけてください。1時間のOB/OG訪問なら、質問の数は、5〜10個くらいがいいでしょう。質問の数が多すぎると、時間内に全て聞けない可能性があります。

質問に優先順位をつけておき、「どうしても聞きたいこと」と「時間に余裕があれば聞きたいこと」に分けておくといいですね。

当日中に「お礼メール」を送る

終了時には、その場でお礼をするのを忘れないでください。「忙しいところ時間を割いてもらったこと」「OB/OG訪問を承諾してもらったこと」に対して、感謝の気持ちを伝えましょう。そしてなるべくその日のうちにお礼のメールを送るようにします。

まとめ

今回はOB訪問について説明してきました。
以下、今回のまとめです。

・OB訪問とは、卒業生の方を訪ねて仕事のことなどを質問することである
・OB訪問には就活をする上での多くのメリットがある
・OB訪問先を探すには、サークルや部活の繋がり、大学の就職課、大学の教授の人脈、企業の窓口、Webサービスなどを利用する
・OB訪問では失礼のないようにマナーを守る
・OB訪問だからこそ聞けるような質問をすると良い

OB訪問をうまく活用して、就活を有利に進めましょう!


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