航空機パイロットは専門的な免許を要する職業なので、インターンの募集があることを知らない方も多いでしょう。この記事ではそんな航空機パイロットのインターン内容と、航空会社のパイロット自社養成プログラムについて詳しく解説しています。
- ・航空機パイロットのインターンとは
- ├インターンは業務説明が目的
- └1・2日で完結する
- ・パイロットの自社養成プログラムの内容
- ├地上での業務を学ぶ
- ├操縦免許取得に向けた訓練
- └長いスパンで機長を目指す
- ・自社養成プログラム選考の流れ
- ├1 エントリーシート提出
- ├2 パイロット適性試験の受験
- ├3 面接、シミュレーターでの適性検査
- └4 英語コミュニケーション能力テスト
- ・自社養成プログラムの特徴
- ├普通大学卒業生でもパイロットを目指せる
- ├倍率がとても高い
- └選考の基準もかなり厳しい
- ・最後に
航空機パイロットのインターンとは
航空機パイロットを志望する人にとって最もメジャーな選択肢はパイロット養成プログラムがある大学か航空大学校を卒業することですが、パイロット志望者向けのインターンも開催されています。
インターンは業務説明が目的
パイロット志望者向けのインターンは、業務理解を深めるためのプログラムが多いです。業務の体験が難しい職業なので、インターンで業務説明をよく聞いて内容をきちんと理解するようにしましょう。
1日の仕事の流れや、パイロットの職業観を知ることで、自分の適性を分析することに繋がります。質疑応答の時間が設けられることもあるので、疑問を解決するチャンスです。
1・2日で完結する
パイロットはライセンス取得など長期的な経験が必要な職業のため、インターンで実務を経験することはありません。数時間の説明会と質疑応答がある、1・2日間で完結するプログラムが多いです。
このような形を採っているため、近年はオンライン開催で参加可能人数も多く設定されている場合が増えています。パイロット志望者に限らず、空港での仕事に興味がある方もぜひ参加してみましょう。
パイロットの自社養成プログラムの内容
ANAやJALといった大手の航空会社では、パイロット適性の高い人を集めて社内で養成するプログラムが設けられています。この項目では参加者が具体的にどのようなプログラム内容を経てパイロットになるのかを解説します。
地上での業務を学ぶ
始めの1〜2年は航空機には乗らず地上での業務を学びます。旅客、営業等の業務を通して社会人として、空港スタッフとしての知識を深めていく段階です。
また配属された部署で先輩社員との交友を深めていくことで、信頼関係の築き方やパイロットに必要なコミュニケーション能力も培えます。
操縦免許取得に向けた訓練
地上業務を終えると、いよいよ航空機の操縦免許取得に向けた訓練が始まります。まず運航乗務員免許を取るために約1年半、副操縦士になるための免許を取るために更に約10か月の訓練を行います。
長いスパンで機長を目指す
訓練を終えるとまずは副操縦士としてのパイロット人生が始まりますが、これで終わりではありません。最終的には機長を目指しますが、機長になるには更なる訓練や免許取得だけでなく、国や航空会社が定める基準を満たす必要があります。
定期的な免許の維持や乗務する航空機の種類を変えるための訓練もあるため、非常に長いスパンで機長を目指していくことになります。
自社養成プログラム選考の流れ
パイロットは多くの人の命を預かる仕事であるために、自社養成プログラムの選考も多くの段階を踏んだ厳密なものになっています。何が必要とされるのかを見てみましょう。
1 エントリーシート提出
一般的な選考のように、最初はエントリーシートを書いて提出することから始まります。エントリーシートの内容も経歴や志望理由、学生生活で努力したこと等メジャーなものが見られます。ですがパイロットならではの変わった質問も用意されているため、具体的に答えましょう。
2 パイロット適性試験の受験
エントリーシートが通過したらパイロット適性検査を受けます。書類選考、複数の検査、試験が組み合わさっていて、約3ヶ月を要する長い試験です。
パイロット適性に加え、身体の状態や英語能力も問われます。外部の英語試験でスコアが一定に達していれば、英語の試験が免除されることもあるので、受験前に英語試験を受けておくと試験中の負担を減らせます。
3 面接、シミュレーターでの適性検査
適性試験に合格すると航空会社の選考に進み、面接、シミュレーターでの適性検査を受けます。面接では採用担当社員と顔を合わせて話し、志望の熱意や対話能力がテストされます。シミュレーターでの検査は航空機運転にどれほど適性があるかを確認するためのものです。
4 英語コミュニケーション能力テスト
世界を飛び回るパイロットにとって必須のスキルである英語でのコミュニケーション能力も自社養成プログラム選考で見られる項目です。リーディング、リスニングだけでなく日常や仕事での会話を英語でスムーズに行えるかの試験なので、スピーキングテストがある英語試験を経験しておくと良いでしょう。
自社養成プログラムの特徴
自社養成プログラムは長い期間をかけてパイロット適性の高い人材を選考するので、プログラム内容も特徴的です。興味のある方は特徴をよく理解してから応募に望みましょう。
普通大学卒業生でもパイロットを目指せる
一般的な大学を卒業した場合、航空大学校に進学したり海外でライセンスを取ったりせずすぐにパイロットを目指す唯一の方法が自社養成プログラムです。大学在学中にパイロットに興味を持ったという方には特にありがたい方法です。
航空大学校は入試もありますし卒業まで2年を要します。海外でのライセンス取得も相当な時間が掛かります。大学卒業資格を得てすぐにパイロットを目指したいなら、自社養成プログラムに挑戦しない手はありません。
倍率がとても高い
パイロットは人気の職業であり、自社養成プログラムはとても充実した内容になっているので、倍率はとても高いです。募集があればどんな年でも100倍は超えると言われています。
応募者がとても多いのに対し募集人数は多くて数十人なので、かなり狭き門です。応募の際は、入念に準備をしましょう。
選考の基準もかなり厳しい
パイロットは数多くのスキルを高レベルで求められる職業です。それ故に自社養成プログラムの選考基準もかなり厳しく設定されています。
航空機操縦への適性はもちろん高い身体能力やパニックに陥らない冷静さも必要です。英語の能力も少なくとも英検準一級レベルは求められると言われています。
最後に
パイロットは人気も専門性も高い職業ですが、多くの人が参加可能なインターンシップも開催されています。自社養成プログラムも選考は厳しいですが合格すれば着実にキャリアを積めるプログラムとなっているので、興味がわいた方はぜひパイロット関連のインターンや養成プログラムの募集を探してみてください。
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