インターンをばっくれたいときはどうすればいいのか

インターンシップに参加すると、今まで見えなかった企業の側面が見えてきます。具体的な仕事内容の他、仕事の教え方や人間関係など、勉強になることも多い反面、「この会社を受けていいのか」と疑問に思うこともあると思います。一度その様に感じてしまうとインターンシップの途中で「このままインターンを続けても時間の無駄」と結論付けてしまうこともあるでしょう。

インターンは、比較的ゆとりのある大学生活とは違い、朝早くから始まります。しかも無給であった場合、単純に「面倒だ」と感じてしまう就活生も少なくありません。1dayインターンの場合、少し寝坊してしまうともう行きたくなくなる、というもの分かります。

インターンを辞めたい。バックレたい。そう感じたときに心配になるのが「インターンをバックレるとどうなってしまうのか」です。無断で辞めてしまっていいのか、大学や実家に連絡がいくのか、今後の就活に影響はあるのか。一つずつ解説していきます。

インターンをばっくれたいときはどうすればいいのか
目次

インターンをバックレてもいい?

もちろん「なるべく行った方が良い」という前提ですが、辞退をしても大丈夫です。
何らかの事情がある場合もありますし、うっかり寝坊してしまった!ということもありますよね。辞退理由の真偽を企業はいちいち調べることはしません。

ただし、「無断欠席」は絶対に避けましょう。インターンは正式な勤務やアルバイトではなく、あくまで職業体験の場ですが、その場を作るために企業は時間を割いてくれています。また定員があるため、他のインターン希望者がいるにも関わらず穴を開けてしまうことになります。

無断でのバックレはマナーとしてNGです。必ず連絡を入れましょう。

インターンをバックレるとどうなるのか

インターンを辞めることについて、就活生の皆さんが一番心配しているのは「今後の就活への影響」かと思います。

(1)インターンを辞退した企業にはもう就職できないのか
(2)ブラックリストに載ってしまい、他の企業と共有されるのではないか
(3)大学や親に連絡がいくのではないか

特に(1)と(2)は、就職ができるかという根本的な問題になりますので気になりますよね。
順番に解説します。

インターンを辞退した企業にはもう就職できないのか

インターンシップに最初から行かなかったり、途中で辞めたりすることによる就職への影響はゼロではありません。企業としてはインターンも「人柄」を見ている場であり、決して面接や試験だけで採否の結論を出している訳ではないからです。

だからといって、一度インターンを辞めたからといって即座に不採用が決まるという訳でもありません。マイナスはマイナスですが、その時やその後の対応次第で挽回できる可能性はあります。

例えば「インターンを辞める際、きちんと連絡を入れたか」だけでも評価が変わってきますので、やむを得ない理由があってインターンを辞退した場合などは諦める必要はありません。ビジネスマナーを守ってしっかり連絡を入れましょう。

しかし、インターンもバックレ、説明会もバックレ、連絡もつかない……と何度も不義理を繰り返したとなると、要注意人物として記録される可能性が高く、その企業への就職は難しくなります。絶対に避けましょう。

ブラックリストに載ってしまい、他の企業と情報共有されるのではないか

SNSや就活の噂のようなサイトで「ブラックリスト」の話題が出ることがありますが、基本的に「ない」と考えて良いでしょう。というのも、現在は「個人情報保護に関する法律」で「本人の同意を得ないで、個人データを第三者に提供してはならない」と定められているからです。

しかし、グループ企業などは別です。大きな会社になると、人事や採用に関する部署を本社とは別の場所で一括管理をしている場合があります。この情報の中には、名前や住所といった個人情報の他、インターンや説明会への参加の有無やその印象なども共有されている可能性はあります。

もちろんこれらがもし「本人の同意を得ないで」行っている場合は問題ですが、基本的にインターンシップの契約書に書かれています。この場合も(1)と同じく、何度も繰り返さなければそこまで大きなマイナスにはなりませんので、しっかりとマナーを守って連絡を入れましょう。

大学や親に連絡が行くのではないか

企業側にきちんと辞退連絡を入れた場合は、大学や実家に連絡が行くことは基本的にありません。
しかし無断でバックレたとなると、連絡先に大学名や実家の連絡先を書いたのなら、企業から連絡がいくことがあります。

これは何も企業側が怒りの電話を入れたい訳ではなく、本人の安否確認のための電話です。しかしもちろん「インターンに来なくなり連絡がつかない」ということを話されますので、やはり無断でインターンをバックレるのは止めましょう。キャリアセンターや就職課の担当も人間ですから、要注意の学生と見なされ相談に乗ってくれなくなるかもしれません。

企業への連絡

インターン欠席の理由

バックれたい!という時にもそれなりの理由が必要かと思います。しかし「面倒くさくなった」「疲れた」というのは良い理由とは言えず、そのまま伝えるのははばかられますよね。

だからといって「身内の病気や不幸」は1dayインターンの場合はともかく、長期ともなると使えません。差し支えない理由をいくつかご紹介します。

・レポートの再提出が必要になった
・授業の予定が変更になった
・単位取得のため補講に出ることになった

この様に大学の予定を理由とすれば差し障りはないかと思います。これ以上追求されることはないでしょう。あくまで「自分の見通しが甘くて申し訳ない」という体で、謝罪と共に伝えましょう。

なお、1dayインターンで「寝坊した」という理由で欠席する場合は、悩む所ですが、正直に伝えても問題ではないと考えます。誠意をもって謝罪し、次のインターンの予定を聞くと良いでしょう。

連絡方法

インターン辞退の連絡は、当日の場合は基本的に「電話」が望ましいです。メールでの辞退連絡は、こちらの言い分を一方的に伝えるだけで相手の話を受け入れない姿勢と見られ、自分勝手と捉えられてしまいます。
勇気がいることですが、必ず電話で伝えましょう。

■企業への電話のマナー
(1)大学名と氏名(フルネーム)を名乗り、担当者に繋いでもらう ※いきなり用件を話し出さない
(2)担当者に繋がったら、もう一度名乗る
(3)理由と謝罪と共にインターン辞退を伝える
(4)謝罪、終話

<電話連絡の例>
(1)恐れ入ります、インターンシップでお世話になっております、〇〇大学の△△と申します。お忙しいところ申し訳ございませんが、■■部の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか。
(2)〇〇様でいらっしゃいますか。インターンシップでお世話になっております、〇〇大学の△△と申します。
(3)お電話させて頂いたのは、今回、私(わたくし)の都合で大学のレポートの再提出をすることになってしまい、どうしてもインターンシップに参加することが難しく、辞退をさせて頂きたくご連絡させて頂きました。
(4)せっかくお時間を作って頂いたのに大変申し訳ございません。また機会がございましたらよろしくお願い致します。失礼致します。

<ポイント>
※1dayインターンなど担当が分からない場合、「インターンシップのご担当者様はいらっしゃいますでしょうか」と言って繋いでもらいましょう。
※理由は明確にすっきりと。長いと言い訳がましくなるので気を付けましょう。
※一方的に話続けないこと。相手の話も聞きながら、会話のキャッチボールをしましょう。

いずれの場合も、辞退が分かった時点でできる限り早めに連絡をしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。たった一度のインターンの欠席で、就活の全てが決定されることはありません。しかし無断欠席や急な欠席を繰り返すことは就活や大学生活に響きますし、自分の中で「就活から逃げる癖」がついてしまうことにもなりかねません。

前述の通り、インターンのバックレはしないのが一番です。どうしてもという時だけ、マナーを守って連絡を入れるようにしてください。


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