教員になるための学校インターンとは|教育実習との違いや参加メリットを解説

教員志望者の間では、就職活動の一環として学校インターンシップが人気になっています。この記事では学校インターンと教育実習との違いや、学校インターンに参加するメリットについて説明しています。

目次
  • 学校インターンの特徴
  • ├学校インターンは教員の補佐がメイン
  • ├教育実習より長く学校での仕事が出来る
  • ├教職課程を取っていなくても参加可能
  • └ボランティア活動になることも
  • 学校インターン参加のメリット
  • ├補佐に回って客観的な視点で学校を捉えられる
  • ├授業以外の仕事も学びやすい
  • ├教職以外の職種でも経験を活かしやすい
  • ├教員への適性を早めに見つめなおせる
  • └教育実習前に場数を踏める
  • 学校インターンをおすすめする人
  • ├教員への適性を見極めたい人
  • ├学校という場所から社会を見てみたい人
  • └人材育成に興味がある人
  • 最後に

学校インターンの特徴

就職活動中に学校に行き業務を体験するという点で学校インターンと教育実習は似ていますが、内容や期間など異なる点も多いです。ここでは学校インターンの特徴をご紹介します。

学校インターンは教員の補佐がメイン

教育実習では特定の教員に付いて授業を見学したり、実際に授業を行ったりといった活動がメインです。これに対し、学校インターンでは授業はしません。授業以外の業務を行って教員を補佐する活動が多いです。

授業だけに的を絞らないため、行事の準備や事務など様々な仕事に携わることが可能です。

教育実習より長く学校での仕事が出来る

教育実習は最大で4週間と、実施期間が定められています。ですが学校インターンの募集は数か月など、より長い期間であることが多いです。

学校には季節ごとの行事があるので、それを複数体験したいなら長期の学校インターンに参加しましょう。短期間の実習では見つからない気づきを得る機会も増えます。

教職課程を取っていなくても参加可能

教職課程をとっていない学生は教育実習に参加できません。ですが学校インターンは教職課程の受講が必須ではないため、大学で教育系のカリキュラムをとっていない学生でも参加できます。

教育系を専攻していない方でも、学校インターンに興味があれば積極的に参加してみましょう。

ボランティア活動になることも

教育実習は大学の単位として換算されますが、学校インターンはほとんどの場合単位には数えられません。加えて他業種のインターンに比べて無給のボランティア活動とされている場合が多いため、注意が必要です。

応募の前に募集要項を熟読して、単位互換制や給与形態について把握しておきましょう。

学校インターン参加のメリット

教育実習より募集の対象が広いため、学校インターン参加のチャンスは多くの学生にあります。この項目では教員志望の学生も、それ以外の方も得られる学校インターン参加のメリットについてまとめています。

補佐に回って客観的な視点で学校を捉えられる

学校インターンでは授業をせず補佐に徹することで、学校という場を客観的に見られます。 教育実習のように短期間で準備をして生徒の前で授業をするとなると、なかなか落ち着いて職場を見る機会もないでしょう。

学校インターンは教育実習に比べて長期間ですし、授業がない分プレッシャーも少ないです。その分教員の仕事や職場としての学校を客観的に見つめる時間が多いと言えます。

授業以外の仕事も学びやすい

教員の補佐がメインなので、授業外で行われている仕事が学びやすいというのも学校インターンのメリットです。教員の仕事は多岐にわたりますが、教育実習では授業をすることに的を絞っています。授業以外の業務経験が積めるのも学校インターンのメリットです。

教職以外の職種でも経験を活かしやすい

生徒の前で授業をしたという経験はなかなか教職以外の職種で活かすのは難しいです。しかし学校インターンで資料作成や文書作成などの事務作業を経験すれば、多くの職種で活かせます。学校行事の計画や運営に携われば、プロジェクト進行の経験も積めるでしょう。

学校は多くの人にとって慣れ親しんだ場であるため、いきなり企業で業務をするよりは気軽に取り組めると思います。民間で働く際にも活かせる経験が多くできるというのは、学校インターンならではの利点です。

教員への適性を早めに見つめなおせる

学校インターンを活用すれば、早い段階で教員への適性を見極めることができます。教育実習は通常大学3、4年次に開催されますが、学校インターンはそれより早く参加可能です。なるべく早く教育の現場に参加し、自分の教員への適性について考えたい方はぜひ利用してください。

教育実習前に場数を踏める

大学を離れ、単身で参加する教育実習はとても緊張するものです。その前に学校内で働いた場数を積みたいという方には学校インターンは最適です。

生徒達との交友や教員がどんな業務をしているか等の基本を知っていれば、教育実習での授業の準備もスムーズなものになるでしょう。学校インターンへの参加は、教育実習をより実りあるものにするための練習が出来る貴重な機会です。

学校インターンをおすすめする人

教育実習との違いや参加のメリットについて紹介してきましたが、ここからは実際どのような人に学校インターン参加をおすすめするのかを解説します。

教員への適性を見極めたい人

教育実習より長い時間を使い、幅広い業務が体験できるというのが学校インターン最大の特徴です。また、1、2年生OKの募集もあるため、自分に教員の適性があるかを見極めたい人はぜひ学校インターンに応募してみましょう。

インターン先の学校で様々な生徒や教員と関わることによって、将来自分がどんな教員になるかの指針も決めやすくなります。その後の大学での履修計画にも役立てられるので、早めに参加できればアドバンテージになりますね。

学校という場所から社会を見てみたい人

教育現場は、多くの人にとって必要不可欠な場所です。近い将来社会を動かす立場となる生徒達を近くで見ることは、現行の社会像を把握するのにとても有効でしょう。また、学校は多様な業界と関わりながら運営されているので、社会を広い視野で見てみたい人には学校インターンを強くお勧めできます。

人材育成に興味がある人

学校教員志望でなくとも、人材育成や教育に関する仕事に興味がある人にも学校インターンは適しています。学校はほぼ全ての人が経験する教育の場であり、この場所についての理解を深めることは人材育成の仕事にも有益でしょう。

就職前の段階でもう一度学校に参加することにより生徒、教師それぞれを客観視できます。この経験は人材育成系の仕事をする際に指導者側と指導される側両方の心情を考えた、効果的な育成方法を考える役に立ちます。

最後に

学校インターンは内容や実施期間などで教育実習とは大きく違っているため、参加のメリットや参加をお勧めする人の層も異なっています。この記事を読んで自分が学校インターンで得られるものがありそうだと感じた方は、ぜひ募集を探してみてください。


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